英検4級 過去問の傾向と対策【出題形式・例題・演習の進め方】
英検4級の一次試験は、リーディング35問とリスニング30問の合計65問。すべてマークシート方式で、英作文や面接はありません。出題される形式(パターン)は毎回ほぼ決まっているので、形式ごとの解き方を知っておくだけで、ぐんと解きやすくなります。この記事では、4級でよく出る出題パターンと、はじめての人でもわかる対策を、やさしい自作例とともに紹介します。5級より一段難しく、過去形や比較級などの文法、まとまった文章を読む長文問題が加わるのが特徴です。
※検定料・試験日程・出題形式は変わる場合があります。最新情報は必ず日本英語検定協会 公式情報でご確認ください。なお、本記事の例題はすべて編集部が作成した自作の英文で、実際の過去問の本文ではありません。
英検4級の出題形式(全体像)
英検4級の一次試験は、大きくリーディング(読む)とリスニング(聞く)の2つに分かれています。リーディング35問、リスニング30問の合計65問です。まずは全体の出題形式を表で確認しましょう。
| 区分 | 大問 | 出題形式 |
|---|---|---|
| リーディング (計35問) | 大問1 | 短文の語句空所補充(単語・熟語・文法を選ぶ) |
| 大問2 | 会話文の空所補充(会話に合う文・語句を選ぶ) | |
| 大問3 | 日本文付き短文の語句整序(単語を正しい順に並べる) | |
| リスニング (計30問) | 第1部 | 会話の応答文選択(会話を聞き、最後に合う応答を選ぶ) |
| 第2部 | 会話の内容一致(会話を聞き、その内容に合う答えを選ぶ) | |
| 第3部 | 文の内容一致(短い英文を聞き、その内容に合う答えを選ぶ) |
このほか、近年の4級ではリーディングの中に掲示・お知らせ・Eメール・短い説明文などのまとまった文章(長文)を読み、内容に合う答えを選ぶ問題が出ます。出題のパターンは毎回ほぼ同じなので、「次にどんな問題が出るか」が分かっていると本番であわてずに解けます。次から、それぞれの形式を例とともにくわしく見ていきましょう。
リーディングの出題パターンと対策
大問1:短文の語句空所補充(文法・語彙)
1つの短い英文の中に空所が1か所あり、そこに入るいちばん合う単語・熟語・文法を4つの選択肢から選ぶ問題です。4級では5級の基本に加えて、過去形・進行形・比較級・不定詞などの文法が問われます。
自作の例で見てみましょう。
| 例題(自作) | I ( ) soccer with my friends yesterday. 1. play 2. plays 3. played 4. playing |
|---|---|
| 考え方 | 文末に「yesterday(きのう)」があるので過去の文。動詞は過去形にします。答えは 3. played。 |
対策:「yesterday なら過去形」「now なら現在形・進行形」のように、時を表す言葉(キーワード)と動詞の形を結びつける練習が有効です。過去形の不規則変化(go→went など)はまとめて覚えましょう。
大問2:会話文の空所補充
2人の会話があり、その中の空所に合うことばや文を選ぶ問題です。あいさつ・買い物・電話・予定など、身近な場面のやりとりがよく出ます。
| 例題(自作) | A: How was your weekend? B: ( ) I went to the zoo. 1. It was great. 2. You're welcome. 3. Here you are. 4. No, thank you. |
|---|---|
| 考え方 | 「週末はどうだった?」への自然な返事で、続く「動物園に行った」ともつながるのは「すごく楽しかった」。答えは 1. It was great. |
対策:会話の流れ(質問と答えの組み合わせ)に注目しましょう。空所の前後の文を読み、自然につながる返事を選ぶのがコツです。場面ごとの決まり文句を覚えておくと迷いません。
大問3:日本文付き短文の語句整序
日本語の意味が先に書いてあり、その意味に合うように、ばらばらに並んだ英単語を正しい順番にならべる問題です。指定された場所に入る語の番号などを答えます。
| 例題(自作) | (私は昨日、図書館で本を読みました。) I (① a book ② read ③ in ④ the library) yesterday. 正しい順番にならべると? |
|---|---|
| 考え方 | 「I read a book in the library yesterday.」が正しい文。順番は ② read → ① a book → ③ in → ④ the library。 |
対策:英語の基本の語順は「だれが → どうする → 何を → どこで → いつ」です。まず動詞(どうする)を見つけ、主語のあとに置くと組み立てやすくなります。4級では過去形・不定詞を含む整序も出るので、文法の知識とあわせて練習しましょう。
長文(掲示・Eメール・説明文)の内容一致
5級にはなかった、まとまった文章を読んで内容に合う答えを選ぶ問題です。掲示やお知らせ、友達同士のEメール、短い説明文などが出題されます。
| 例題(自作) | 掲示(自作):「School Festival — Saturday, October 10. Start at 10 a.m.」 質問:When does the school festival start? |
|---|---|
| 考え方 | 掲示に「Start at 10 a.m.」とあるので、答えは At 10 a.m.(午前10時)。 |
対策:設問(質問)を先に読んでから本文を探すと、必要な情報を素早く見つけられます。日時・場所・人物・数などのキーワードに印をつけながら読む練習をしましょう。
リスニングの出題パターンと対策
リスニングは30問あり、配点の大きな割合を占めます。英語の音に耳を慣らしておくことが、何よりの対策です。4級のリスニングには、次の3つの部があります。
第1部:会話の応答文選択
2人の会話が読まれ、その最後の文に合う応答を、放送される選択肢から選びます。問題用紙に文字はなく、すべて耳で聞いて答えます。
| 例題(自作) | 放送:A:「What time do you get up?」 B:「( )」 選択肢(放送):1. At seven. 2. It's Monday. 3. Yes, I am. |
|---|---|
| 考え方 | 「何時に起きる?」には時刻で答えるのが自然。答えは 1. At seven.(7時に) |
対策:「What time(何時)」「Where(どこ)」「How(どうやって)」などの疑問詞を聞き取れるようにしましょう。最初のことばが聞き取れれば、合う答えが選べます。
第2部:会話の内容一致
少し長めの会話を聞き、そのあとに読まれる質問の答えを選びます。「だれが」「何を」「いつ」「どこで」など、会話の中身を聞き取ることが大切です。
| 例題(自作) | 放送:A:「Did you do your homework?」 B:「Yes. I finished it after dinner.」 質問:When did the boy finish his homework? |
|---|---|
| 考え方 | 男の子(B)は「夕食のあとに終わらせた」と言っています。答えは After dinner.(夕食のあと) |
対策:会話のキーワード(時・場所・行動など)に注意して聞きましょう。聞いた英語を声に出してまねする音読を続けると、聞き取る力が伸びます。
第3部:文の内容一致
1人の人物が話す短い英文(数文程度の説明やお知らせ)が読まれ、そのあとの質問に合う答えを選びます。会話ではなく、まとまった内容を聞き取る力が問われます。
| 例題(自作) | 放送:「Tom likes sports. He plays tennis on Sundays.」 質問:What does Tom do on Sundays? |
|---|---|
| 考え方 | 「日曜日にテニスをする」と言っています。答えは He plays tennis.(テニスをする) |
対策:放送される英文は会話より少し長いので、主語(だれが)と動詞(どうする)を中心に聞き取りましょう。聞いたあとにスクリプトを音読し、「読める英文=聞こえる英文」を増やすのが効果的です。
過去問演習の進め方(5ステップ)
出題形式が分かったら、実際に問題を解いて慣れていきましょう。次の5つのステップで進めると、力がしっかり身につきます。
- ステップ1:時間を計って1回分を解く — 本番と同じように、まずは通して解いてみます。分からない問題はとばしてOKです。
- ステップ2:答え合わせをして、まちがいに印をつける — どの形式(語句空所補充・整序・長文・リスニング各部)で間違えたかをメモします。
- ステップ3:まちがえた問題の理由を確認する — 「単語を知らなかった」「過去形・比較級の文法があいまいだった」など、原因をはっきりさせます。
- ステップ4:苦手な分野を集中して復習する — 当サイトの一問一答で、間違えた分野(単語・文法・会話など)をくり返し練習します。
- ステップ5:もう一度同じ問題を解き直す — 時間をおいてから解き直し、すらすら解けるか確認します。
このサイクルを2〜3回分くり返すと、出題形式にしっかり慣れて、本番でもあわてずに解けるようになります。
当サイトの一問一答との併用がおすすめ
過去問演習で見つかった苦手分野は、当サイトの一問一答でピンポイントに練習できます。英検4級でよく出る語彙・熟語・文法(過去形・比較級・不定詞など)・会話表現をそろえているので、過去問とあわせて使うと効果的です。
- 語句空所補充でまちがえたら → 動詞・名詞・形容詞・副詞で語彙を補強
- 文法でまちがえたら → 文法で過去形・比較級・不定詞などを確認
- 熟語でまちがえたら → 熟語でかたまり表現を練習
- 会話・応答でまちがえたら → 会話で場面別の表現を練習
くわしい勉強の進め方は勉強法ガイドを、用語の意味は用語集を、よくある質問はFAQを参考にしてください。
英検4級 一問一答 →
まとめ
英検4級の過去問対策は、「出題形式を知る → 形式ごとに解き方を覚える → 演習でくり返す」の流れが基本です。ポイントをおさらいします。
- 一次試験はリーディング35問+リスニング30問の計65問・マークシート方式
- リーディングは大問1「短文の語句空所補充」・大問2「会話文の空所補充」・大問3「日本文付き短文の語句整序」+まとまった文章(長文)の内容一致
- リスニングは第1部「会話の応答文選択」・第2部「会話の内容一致」・第3部「文の内容一致」
- 5級との違いは、過去形・進行形・比較級・不定詞などの文法と長文問題が加わること
- 過去問演習は5ステップ(解く→答え合わせ→原因確認→苦手復習→解き直し)でくり返す
英検4級 一問一答 →