英検1級 熟語・句動詞・慣用句【最難関・大学上級〜社会人レベル】
英検1級の熟語・句動詞・慣用句は、準1級を大きく上回る比喩的で意味の推測が難しいイディオムが中心です。nip in the bud(芽のうちに摘む)・bear the brunt of(矢面に立つ)・fly in the face of(〜に真っ向から反する)・pave the way for(〜への道を開く)のように、語の表面の意味からは推測しにくい慣用表現が、大問1の語彙問題と長文読解の両方で問われます。1級のイディオムは、場面や対象(人・計画・批判など)に応じた正しい使い方まで問われるのが特徴です。この章では、英検1級で頻出する高度な熟語・句動詞・慣用句をテーマごとに整理します。意味・形・使い方をセットで覚えて、最後に一問一答で力だめしをしましょう。
※出題範囲は変わる場合があります。最新情報は必ず日本英語検定協会 公式情報でご確認ください。
英検1級で覚える熟語の全体像
英検1級で出てくる熟語は、比喩から生まれた意味の取りにくい慣用句が中心です。準1級との大きなちがいは、新聞・社説・小説に出る生きた比喩表現が大量に追加され、文脈から意味を推測する力が問われることです。たとえば nip in the bud は「芽(bud)のうちに摘む=早めに食い止める」という比喩、bear the brunt of は「衝撃(brunt)を受け止める=最も大きな打撃を受ける」という比喩です。意味だけでなく、例文ごと使い方を覚えていきましょう。
1級の熟語は、次のような場面でよく出ます。
- 比喩的な慣用句:nip in the bud(芽のうちに摘む)・the elephant in the room(誰もが避ける問題)など、たとえから生まれたことば
- 句動詞・固定表現:boil down to(結局〜になる)・pave the way for(道を開く)など、動詞+前置詞のかたまりで意味が決まることば
テーマ別 最難関 熟語リスト
① 防ぐ・食い止める慣用句
問題を早めに防いだり、影響を受け止めたりする慣用句です。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| nip ~ in the bud | (問題を)芽のうちに摘む・未然に防ぐ |
| bear the brunt of ~ | (攻撃・負担の)矢面に立つ・主に受ける |
| weather the storm | (困難を)切り抜ける |
| keep ~ at bay | (危険を)寄せつけずにおく |
| take the brunt | 最も大きな打撃を受ける |
| stem the tide of ~ | (悪い流れを)食い止める |
② 道を開く・進める句動詞
物事の進行を助けたり、前へ進めたりする句動詞・固定表現です。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| pave the way for ~ | (〜への)道を開く・下地を作る |
| set the stage for ~ | (〜の)お膳立てをする |
| boil down to ~ | 結局〜に行き着く・要は〜だ |
| hinge on ~ | 〜次第である・〜にかかっている |
| give rise to ~ | 〜を引き起こす・生じさせる |
| usher in ~ | (新時代を)到来させる |
③ 対立・反する慣用句
意見の対立や、何かに反することを表す慣用句です。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| fly in the face of ~ | 〜に真っ向から反する・逆らう |
| at loggerheads (with ~) | (〜と)対立して・いがみ合って |
| at odds with ~ | 〜と食い違って・対立して |
| cross swords with ~ | 〜と論争する・渡り合う |
| go against the grain | 性に合わない・通念に逆らう |
| a bone of contention | 争いの種・もめごとの原因 |
④ 議論・状況を表す慣用句
議論の場面や、状況の核心を表す慣用句です。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| the elephant in the room | 誰もが気づきながら避ける問題 |
| cut to the chase | 核心に入る・本題に入る |
| on the back burner | 後回しにされて・棚上げで |
| get to the bottom of ~ | 〜の真相を突き止める |
| a double-edged sword | もろ刃の剣・利害が表裏一体のもの |
| tip of the iceberg | 氷山の一角 |
使い方に注意したい熟語
英検1級では、慣用句を正しい場面・正しい形で使えるかが問われます。例文で確認しましょう。
- nip ~ in the bud:The manager nipped the rumor in the bud.(部長はうわさを早めに食い止めた。)
- bear the brunt of ~:Small firms bore the brunt of the recession.(中小企業が不況の打撃を最も受けた。)
- fly in the face of ~:The claim flies in the face of the evidence.(その主張は証拠に真っ向から反する。)
- pave the way for ~:The treaty paved the way for peace.(その条約は和平への道を開いた。)
- boil down to ~:It all boils down to money.(結局すべてはお金の問題だ。)
- at loggerheads:The two parties are at loggerheads over the budget.(両党は予算をめぐって対立している。)
熟語の覚え方のコツ
1級の熟語は、「意味・由来・使う場面」をセットで覚えるのが近道です。
- たとえ(由来)から覚える:nip in the bud は「芽のうちに摘む」、tip of the iceberg は「氷山の一角」のように、イメージで覚えると忘れにくくなります。
- 例文で覚える:「The treaty paved the way for peace.」のように、結びつく語ごと覚えると空所補充に強くなります。
- 場面で分類:「対立」「議論」「防ぐ」のようにテーマで束ねると、長文でも意味を取りやすくなります。
- くり返す:1回で覚えようとせず、何度も見て少しずつ定着させましょう。
知らない表現が出てきたら、用語集で意味を確認すると安心です。学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。熟語に自信がついたら、文法・語法の章に進みましょう。形容詞・副詞を確認したいときは形容詞・副詞の章に戻れます。手前の内容は英検準1級の熟語も復習に役立ちます。
英検1級 熟語・句動詞・慣用句 一問一答 →