英検1級 文法・語法:形容詞+前置詞の固定・まぎらわしい上級語・仮定法倒置・高度なコロケーション・硬い接続表現
英検1級の文法は、大学上級〜社会人教養レベルが中心です。準1級の動詞+前置詞や仮定法倒置に加えて、形容詞+前置詞の固定(contingent on / devoid of / akin to / averse to / fraught with)・まぎらわしい上級語の使い分け(eminent / imminent、elicit / illicit)・仮定法の倒置(Were / Had / Should)・高度なコロケーション(strike a balance / draw a distinction)・硬い接続表現(notwithstanding / albeit / whereby)などが厳密に問われます。この章では、英検1級でよく出る文法・語法を項目ごとに整理します。正しい例文で確認して、最後に一問一答で力だめしをしましょう。
※出題範囲は変わる場合があります。最新情報は必ず日本英語検定協会 公式情報でご確認ください。
① 形容詞+前置詞の固定(語法)
1級では、形容詞と前置詞の決まった結びつきが穴うめ問題でよく問われます。形ごと覚えましょう。
- contingent on(〜次第の・〜を条件とする):The deal is contingent on approval.(その取引は承認を条件とする。)
- devoid of(〜を全く欠いた):The report was devoid of any evidence.(その報告は何の証拠も欠いていた。)
- akin to(〜に似た・近い):The feeling is akin to nostalgia.(その感覚はノスタルジアに近い。)
- averse to(〜を嫌う・気が進まない):She is averse to taking risks.(彼女はリスクを取るのを嫌う。)×averse from は避ける。
- fraught with(〜に満ちた・〜をはらんだ):The plan is fraught with danger.(その計画は危険に満ちている。)
② まぎらわしい上級語の使い分け
1級では、つづりや意味が似た上級語の使い分けが問われます。品詞や意味のちがいに注意します。
- eminent(著名な)/ imminent(差し迫った):an eminent scientist(著名な科学者)/an imminent threat(差し迫った脅威)
- elicit(動詞・引き出す)/ illicit(形容詞・違法な):The question elicited a frank reply.(その質問は率直な返答を引き出した。)/illicit trade(不正取引)
- elude(巧みに逃れる)/ allude(それとなく言及する):The fugitive eluded capture.(逃亡者は逮捕を逃れた。)/He alluded to the scandal.(彼はその醜聞をほのめかした。)
- prescribe(処方・規定する)/ proscribe(禁止する):The doctor prescribed rest.(医師は休養を指示した。)/The law proscribes discrimination.(法はその差別を禁じる。)
③ 仮定法の倒置(if省略)
1級では、if を省略して倒置にする仮定法がよく出ます。とくに were / had / should の倒置が頻出です。
- Were it not for(〜がなければ:現在):Were it not for his support, the project would collapse.(彼の支援がなければ、計画は崩壊するだろう。)=If it were not for 〜。
- Had it not been for(〜がなかったら:過去):Had it not been for the warning, lives would have been lost.(警告がなかったら、人命が失われていただろう。)=If it had not been for 〜。
- Had I(仮定法過去完了の倒置):Had I anticipated the outcome, I would have intervened.(結果を予期していたら、私は介入していた。)=If I had anticipated 〜。
- Should you(万一〜なら):Should you require assistance, do not hesitate to ask.(万一支援が必要なら、遠慮なくお尋ねください。)=If you should require 〜。
④ 倒置・強調の応用
1級では、否定語句や only を文頭に出す倒置が読解・語法で問われます。
- 否定の副詞句+倒置:Not until the crisis hit did they realize the danger.(危機が来て初めて彼らは危険に気づいた。)
- Only + 副詞句+倒置:Only by working together can we succeed.(協力してこそ成功できる。)
- So + 形容詞+倒置:So profound was the impact that policies changed.(その影響はあまりに深く、政策が変わった。)
- No sooner ~ than …:No sooner had he spoken than the room fell silent.(彼が話すやいなや部屋は静まった。)
⑤ 高度なコロケーション(動詞+名詞)
1級では、名詞と結びつく正しい動詞を選ぶ問題が出ます。決まった硬い組み合わせを覚えましょう。
- strike a balance(between A and B):We must strike a balance between growth and ecology.(成長と環境の均衡を取らねばならない。)
- draw a distinction(between A and B):The author draws a distinction between fact and opinion.(著者は事実と意見を区別する。)
- cast doubt on ~:The findings cast doubt on the theory.(その結果は理論に疑問を投げかけた。)
- shed light on ~:The study sheds light on the cause.(その研究は原因を解明する。)
- take ~ into account:We must take all factors into account.(あらゆる要因を考慮せねばならない。)
⑥ 硬い接続表現・関係副詞
1級の論説文では、かたい接続表現が読解と語彙の両方で問われます。意味と使い方を押さえましょう。
- notwithstanding(〜にもかかわらず):Notwithstanding the obstacles, the reform proceeded.(障害にもかかわらず、改革は進んだ。)※despite に近いかたい語。
- albeit(〜ではあるが):The plan succeeded, albeit at great cost.(その計画は、大きな代償を払いつつも成功した。)※though に近い。
- whereby(それによって・〜する手段で):a mechanism whereby disputes are resolved(紛争が解決される仕組み)=by which。
- insofar as(〜する限りにおいて)/ thereby(それによって):It is valid insofar as the data hold.(データが正しい限りにおいて妥当だ。)/He delegated tasks, thereby easing his workload.(彼は仕事を任せ、それで負担を軽くした。)
文法・語法の覚え方のコツ
文法はルールを暗記するだけでなく、正しい例文ごとに覚えるのが近道です。
- 例文で覚える:「The deal is contingent on approval.」のように、形のそろった短い文をそのまま覚えると、語法が自然に身につきます。
- もとの形に戻して理解する:倒置や if省略は「もとの語順」に戻すと意味がつかめます。Were it not for 〜 → If it were not for 〜 のように確認しましょう。
- 語法はセットで対比:eminent/imminent、elicit/illicit のように、まぎらわしい上級語は意味と品詞ごと覚えると混乱しません。
- くり返す:1回で覚えようとせず、何度も見て少しずつ定着させましょう。
知らない用語が出てきたら、用語集で意味を確認すると安心です。学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。文法を確認したら、会話・慣用表現の章に進みましょう。熟語は熟語・句動詞・慣用句の章で確認できます。手前の文法を確認したいときは英検準1級の文法も復習に役立ちます。
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