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エネルギー管理士の重要用語集50選【頻出キーワード解説】

エネルギー管理士試験で頻出する重要用語50語を、5章別(共通法規/熱基礎/熱利用/電気基礎/電力応用)に整理しました。各用語の定義・関連論点を簡潔に解説。試験前の総復習・暗記カード化にご活用ください。

※受験料・試験日程・合格基準・法令の数値は改定される場合があります。最新情報は必ず省エネルギーセンターの公式情報でご確認ください。

第1章 共通法規・省エネ政策

省エネ法
正式名称「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」。事業者にエネルギー使用の合理化を義務づける法律。
特定事業者
年間エネルギー使用量が原油換算1,500kL以上の事業者。省エネ法上の各種報告義務を負う。
エネルギー管理指定工場
省エネ法に基づき指定される工場。第一種(年間3,000kL以上)と第二種(1,500kL以上3,000kL未満)がある。
エネルギー管理者
第一種エネルギー管理指定工場で選任義務がある国家資格者。エネルギー管理士免状所持者から選任。
判断基準
事業者が取り組むべき省エネ措置を国が示した基準。管理標準の整備・運用が求められる。
ベンチマーク制度
業種・分野別のエネルギー消費効率の目標水準を国が示し、上位水準達成を目指す制度。
トップランナー方式
機械器具のエネルギー消費効率を、市場で最も優れた機器の水準に合わせて基準化する方式。
原油換算
各種エネルギーを原油の発熱量(38.2GJ/kL等)で換算してkL単位で表す方法。省エネ法の基準値に用いる。
カーボンニュートラル
温室効果ガス排出量と吸収・除去量を差し引きゼロにする概念。日本は2050年目標を掲げる。
FIT
固定価格買取制度(Feed-in Tariff)。再生可能エネルギーで発電した電気を一定価格で買い取る制度。
FIP
Feed-in Premium。市場価格に一定のプレミアムを上乗せして再エネ発電事業者を支援する制度。

第2章 熱と流体の基礎

湿り空気線図
乾球温度・絶対湿度・相対湿度・比エンタルピー等を1枚で表す線図。空調計算で必須。
カルノーサイクル
2つの等温過程と2つの断熱過程からなる理想的な熱機関サイクル。理論最高効率の基準。
ランキンサイクル
蒸気タービンの基本サイクル。ボイラ・タービン・復水器・給水ポンプで構成される。
ブレイトンサイクル
ガスタービンの基本サイクル。圧縮機・燃焼器・タービンから成り、空気を作動流体とする。
COP
成績係数(Coefficient Of Performance)。ヒートポンプ・冷凍機の効率指標で、出力熱量÷入力動力。
ベルヌーイの定理
非圧縮性流体の定常流れで、圧力・速度・位置エネルギーの和が一定になる関係式。
レイノルズ数
慣性力と粘性力の比を表す無次元数。層流・乱流の判別に用い、約2,300が遷移の目安。
ヌッセルト数
対流伝熱と熱伝導の比を表す無次元数。対流熱伝達率の算定に用いる。
ステファン・ボルツマン
黒体の放射エネルギーが絶対温度の4乗に比例する法則。放射伝熱計算の基礎式。
LMTD
対数平均温度差(Log Mean Temperature Difference)。熱交換器の伝熱面積算定に用いる温度差。

第3章 燃焼・熱利用設備

HHV
高位発熱量(Higher Heating Value)。燃焼で生じる水蒸気の凝縮潜熱を含む発熱量。
LHV
低位発熱量(Lower Heating Value)。水蒸気の潜熱を含まない発熱量。実用上はLHVを用いる。
空気比
実際空気量を理論空気量で割った値。記号m。1.1〜1.3程度が標準的。
NOx
窒素酸化物。高温燃焼で発生し、低NOxバーナ・排煙脱硝で低減。光化学スモッグの原因。
SOx
硫黄酸化物。燃料中の硫黄分が燃焼で酸化して発生。脱硫装置で除去し、酸性雨の原因となる。
ボイラ効率
燃料の発熱量に対する有効熱の比率。入出熱法・熱損失法で算定する。
空気予熱器
排ガスの熱で燃焼用空気を予熱する熱回収機器。ボイラ効率向上に寄与する。
節炭器
エコノマイザとも呼ばれる排ガス熱回収器。ボイラ給水を予熱して効率を高める。
スチームトラップ
蒸気配管からドレン(凝縮水)のみを排出する装置。蒸気漏れを防ぎ省エネに寄与する。
吸収冷凍機
水と臭化リチウム等を作動媒体とし、熱(蒸気・温水)で駆動する冷凍機。電力消費が少ない。
ヒートポンプ
低温側から高温側へ熱を移送する装置。COPが高く高効率な冷暖房・給湯の中核機器。
コージェネレーション
熱電併給システム。発電と排熱利用を同時に行い、総合エネルギー効率を高める方式。

第4章 電気の基礎

キルヒホッフ
電気回路の法則。電流則(節点での電流の和は0)と電圧則(閉路の電圧降下の和は0)。
三相交流
位相が120度ずつずれた3つの正弦波交流。工場の動力電源として広く使われる。
力率
有効電力÷皮相電力。電圧と電流の位相差の余弦。1に近いほど電力効率が高い。
変圧器
電磁誘導により交流電圧を変える機器。鉄損(無負荷損)と銅損(負荷損)で効率を評価。
誘導電動機
固定子の回転磁界で回転子に誘導電流を流して回す交流電動機。工場動力の主流。
VVVF
可変電圧可変周波数(Variable Voltage Variable Frequency)。誘導電動機の回転数制御方式。
インバータ
直流を交流に変換、または交流の周波数・電圧を可変制御する装置。省エネの中核機器。
進相コンデンサ
力率改善用のコンデンサ。誘導性負荷の遅れ無効電力を打ち消して力率を1に近づける。
接地工事
電気設備を大地に接続する工事。感電防止と機器保護を目的とする。

第5章 電気設備・電力応用

需要率
最大需要電力÷設備容量。受変電設備の容量決定に用いる係数。
負荷率
平均需要電力÷最大需要電力。電力使用の平準化度合いを示す指標。
PWM
パルス幅変調(Pulse Width Modulation)。パルスの幅を変えて電圧・電流を制御する方式。
誘導加熱
交番磁界による渦電流とヒステリシス損で金属を発熱させる加熱方式。IH調理器が代表例。
電気分解
電解液に電流を流し化学反応を起こす技術。アルミ精錬・水素製造などで利用される。
燃料電池
水素と酸素の電気化学反応で発電する装置。高効率で水しか排出しないクリーンエネルギー源。
LED
発光ダイオード(Light Emitting Diode)。白熱灯・蛍光灯より高効率で長寿命な照明光源。
高調波
基本周波数の整数倍の周波数成分。インバータ等が発生源で、機器障害の原因となる。

用語集の活用法

用語の定義を覚えるだけでなく、関連論点(数値・公式・適用範囲)まで紐づけて整理することで、本試験の応用問題に対応できます。当サイトのエネルギー管理士 一問一答と合わせて、用語→出題パターンを連動させて学習しましょう。電気分野受験者は電験三種、熱分野受験者は2級ボイラー技士第三種冷凍機械責任者の用語集も合わせて確認すると相乗効果があります。

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