2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)「施工管理法」出題ポイント解説
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定「施工管理法」の出題ポイントを整理。施工計画(事前調査・施工計画書・仮設計画・各種申請届出)、工程管理(ネットワーク工程表・クリティカルパス・バーチャート)、品質管理(PDCA・QC七つ道具・OTDR・絶縁/接地抵抗測定)、安全管理(度数率/強度率・墜落/感電防止・KY活動)、電気通信工事の施工(配管・ケーブル・架空線・接地)の頻出論点を体系化して解説します。第二次検定にもつながる重要分野です。
※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず全国建設研修センターの公式情報でご確認ください。
出題傾向
- 分野: 施工計画・工程管理・品質管理・安全管理・電気通信工事の施工
- 出題形式: 四肢択一式。第一次検定では「施工管理法」が応用能力問題(必須)も含まれる
- 合格目標: 第一次検定は全体で60%以上の正答が必要
- 計算問題(工程・度数率など)と知識問題が混在。手順・公式・数値を整理
頻出論点1: 施工計画
- 事前調査: 現地調査(現況・搬入経路・近接構造物)・気象調査・関係法令調査・近隣調査
- 施工計画書: 工事概要・実施工程表・品質計画・安全管理計画・仮設計画・施工要領書などを記載
- 仮設計画: 仮設電源・足場・揚重設備。法定仮設(労働安全衛生法等)と任意仮設に分かれる
- 申請・届出: 道路使用許可(警察署長)・道路占用許可(道路管理者)・特定建設作業実施届出(市町村長)・電気主任技術者選任届など
頻出論点2: 工程管理 - ネットワーク工程表
- ネットワーク工程表: 作業の順序と所要日数を矢線(アロー)と結合点で表す。アロー型とサークル(PDM)型がある
- クリティカルパス: 全経路のうち最も所要日数が長い経路。これが全体工期を決定する。フロート(余裕日数)はゼロ
- トータルフロート: 工期内で作業を遅らせても全体工期に影響しない最大余裕。フリーフロートは後続作業の最早開始に影響しない余裕
- EST/EFT/LST/LFT: 最早開始/最早完了/最遅開始/最遅完了。フロート=LST−EST=LFT−EFT
頻出論点3: 工程管理 - その他の工程表
- バーチャート(横線式): 作業ごとに開始・終了を横棒で表す。視覚的にわかりやすいが作業間の関連が不明確
- ガントチャート: 各作業の達成度を百分率で表示。進捗管理に向く
- Sカーブ(出来高累計曲線): 出来高累計を時間軸でプロット。上方/下方許容限界曲線(バナナ曲線)と比較して進度を管理
- 工程・原価・品質の関係: 工程を急ぐと原価が上がる。品質を高めると工程・原価に影響。3要素のバランスが重要
頻出論点4: 品質管理の基本とQC七つ道具
- PDCAサイクル: Plan(計画)→Do(実施)→Check(確認)→Act(処置)を繰り返し品質を向上させる
- QC七つ道具: パレート図・特性要因図(魚骨図)・ヒストグラム・チェックシート・散布図・管理図・層別
- パレート図: 不良項目を頻度順に棒で並べ累積百分率を折れ線で表す。重要な少数を見つける(80:20の法則)
- 特性要因図: 結果(特性)に対する要因を体系的に整理。原因究明に使う
頻出論点5: 品質管理 - 電気通信工事の試験・測定
- 光ファイバ試験: OTDR(光パルス試験器)で損失・接続点・破断点を測定。挿入損失試験は光源とパワーメータでdBを測定
- LANケーブル試験: ケーブルアナライザでワイヤマップ・長さ・減衰量・近端漏話(NEXT)・反射損失を測定
- 絶縁抵抗測定: メガー(絶縁抵抗計)で測定。低圧回路は0.1MΩ以上が原則
- 接地抵抗測定: 接地抵抗計(アーステスタ)で測定。A種10Ω以下、D種100Ω以下が基本
頻出論点6: 安全管理の指標
- 度数率: 100万延労働時間あたりの死傷者数。=(死傷者数/延労働時間)×1,000,000
- 強度率: 1,000延労働時間あたりの労働損失日数。=(労働損失日数/延労働時間)×1,000
- 年千人率: 労働者1,000人あたりの年間死傷者数。=(年間死傷者数/平均労働者数)×1,000
- ハインリッヒの法則: 1件の重大災害の背後に29件の軽傷災害と300件のヒヤリハットがある
頻出論点7: 安全管理 - 墜落・感電・酸欠
- 墜落防止: 2m以上の高所作業は墜落制止用器具(フルハーネス型)の着用と作業床/手すり/親綱の設置
- 感電防止: 停電作業・検電・短絡接地・絶縁用保護具/防具の着用。活線近接作業には作業距離の確保
- 移動式クレーン: つり上げ荷重1t以上の運転は資格必要(1t未満は特別教育、1t以上5t未満は技能講習、5t以上は免許)
- 酸欠(酸素欠乏症): マンホール・地下ピット等の酸素濃度18%未満の場所での作業。酸欠等危険作業主任者選任と酸素濃度測定が必要
- KY活動: 危険予知活動。作業前に班員でその日の危険を予測し対策を共有する
頻出論点8: 電気通信工事の施工 - 配管・配線
- 金属管工事: 厚鋼電線管(G管)・薄鋼電線管(C管)・ねじなし電線管(E管)。曲げ半径は管内径の6倍以上が原則
- 合成樹脂管: PF管(自己消火性・可とう性)・CD管(自己消火性なし・コンクリート埋設専用でオレンジ色)
- ケーブルラック: 多本数のケーブル支持。子げた間隔・吊りボルト径・接地(D種)の規定がある
- ケーブルの曲げ半径: ケーブル仕上外径の規定倍数以上(ノンシース単心は8倍、シース付は6倍など)
頻出論点9: 電気通信工事の施工 - 架空・地中・接地
- 架空線工事: 電柱・支線・腕金・引留めがいし。離隔距離(電力線・通信線・建造物との距離)の確保
- 地中ケーブル: 管路式・暗渠式・直接埋設式。直接埋設は車両荷重を受ける場所で1.2m以上の埋設深さが原則
- 接地工事: 機器外箱・避雷器・通信機器の接地。共用接地と個別接地の使い分け
- 融着接続: 光ファイバの恒久的接続。融着機で電気アーク放電により接続し、補強スリーブで保護
効果的な学習法
施工管理法は計算問題と知識問題が混在しますが、手順と公式を押さえれば安定して得点できます。当サイトの一問一答で繰り返し演習し、工程計算・度数率/強度率・QC七つ道具を確実に定着させましょう。あわせて法規の出題ポイントへ進むと、施工計画の届出・主任技術者の役割が法令面から理解できます。
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