2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)「電気通信設備」出題ポイント解説
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定「電気通信設備」の出題ポイントを整理。有線通信設備(UTP/STP・光ファイバ・OTDR・コネクタ)、構内通信設備(LAN・PoE・無線LAN・PBX・VoIP)、無線通信設備(5G/4G・マイクロ波・衛星)、放送設備(地デジ・BS/CS・CATV)、監視防犯設備(IPカメラ)、防災設備(自動火災報知)、電源設備(UPS・接地)の頻出論点を体系化して解説します。実務でも頻出する設備・機器の名称と機能を確実に押さえましょう。
※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず全国建設研修センターの公式情報でご確認ください。
出題傾向
- 分野: 有線通信・構内通信(LAN/無線LAN/電話)・無線通信・放送・監視防犯・防災・電源
- 出題形式: 四肢択一式。設備・機器の名称・規格・特徴を問う知識問題が中心
- 合格目標: 第一次検定は全体で60%以上の正答が必要
- 実務にも直結する分野。略語と用語の意味を正確に覚える
頻出論点1: 有線通信設備 - メタルケーブル
- UTP(非シールド)/STP(シールド付): ツイストペアケーブル。シールドは外来ノイズの影響を低減する
- カテゴリ: Cat5e(1Gbps)・Cat6(1Gbps・250MHz)・Cat6A(10Gbps・500MHz)・Cat7(10Gbps・600MHz)
- RJ45コネクタ: 8極8芯。配線規格はT568AとT568Bがあり、ストレート/クロスケーブルで使い分け
- 最大長: ツイストペアは原則100m(機器間ケーブル長の合計)
頻出論点2: 有線通信設備 - 光ファイバと測定
- 光ファイバの種類: SMF(シングルモード・長距離高速)・MMF(マルチモード・構内)
- コネクタ: SC(押し込み式)・LC(小型・高密度)・FC(ねじ込み式)・MT-RJ。研磨は端面の反射損失を抑える
- OTDR: 光パルス試験器。後方散乱光から損失・接続点・破断点の距離を測定。融着接続点や曲げ損失の位置特定に必須
- 光損失試験: 光源とパワーメータで挿入損失(dB)を測定する
頻出論点3: 構内通信設備 - LAN
- イーサネット規格: 1000BASE-T(1Gbps/UTP)・10GBASE-T(10Gbps/Cat6A)・1000BASE-SX/LX(光・短/長距離)
- PoE(IEEE 802.3af/at/bt): LANケーブルで電源供給。afは15.4W、atは30W、btは最大90W。IPカメラ・無線AP・IP電話に活用
- スイッチングハブ: MACアドレスを学習しフレームを宛先ポートにのみ転送。全二重通信が可能
- VLAN: スイッチ内で論理的にネットワークを分割。IEEE 802.1Qでタグを付与
頻出論点4: 構内通信設備 - 無線LANと電話
- 無線LAN規格: IEEE 802.11ac(5GHz・最大数Gbps)・802.11ax/Wi-Fi 6(2.4/5GHz・OFDMA)。屋内利用が中心
- セキュリティ: WEP(脆弱・非推奨)→WPA→WPA2(AES)→WPA3。SSIDとパスフレーズで認証
- PBX/IP-PBX: 構内交換機。PBXは内線電話の交換、IP-PBXはIP電話(VoIP)に対応
- VoIP: 音声をIPパケット化して伝送(SIP/H.323プロトコル)。コーデックG.711・G.729などで圧縮
頻出論点5: 無線通信設備 - 移動体・マイクロ波・衛星
- 移動体通信: 4G LTE(最大数百Mbps)・5G NR(最大数Gbps・低遅延・多数同時接続)。Sub-6帯とミリ波帯がある
- 5Gの特長: eMBB(高速大容量)・URLLC(超低遅延高信頼)・mMTC(多数同時接続)の3つのユースケース
- マイクロ波無線: SHF帯(3〜30GHz)。直進性が強くパラボラアンテナで見通し通信を行う
- 衛星通信: 静止軌道(赤道上約36,000km)からの中継。BS・CSは放送、VSATは企業内通信
頻出論点6: 放送設備とテレビ共聴
- 地上デジタル放送: UHF帯(470〜710MHz)。変調方式はOFDM。13セグメントのうち1セグはモバイル向け(ワンセグ)
- BS/CS放送: 衛星から12GHz帯で送信。BSアンテナで受信しコンバータでBS/CS-IF(1〜3GHz帯)に変換
- CATV: 同軸ケーブル/光ファイバで多チャンネル配信。HFC方式(光と同軸の併用)が主流
- テレビ共聴設備: ブースタ(増幅)・分配器(等分割)・分岐器(一部取り出し)。レベル設計と整合が重要
頻出論点7: 監視防犯設備
- IPカメラ: ネットワークカメラ。LAN経由で映像伝送。PoE給電が一般的
- NVR/DVR: NVR(ネットワーク録画機)はIPカメラ用、DVR(デジタル録画機)はアナログカメラ用
- 解像度: SD/HD/Full HD(2MP)/4K(8MP)。圧縮はH.264・H.265(HEVC)
- 入退室管理: ICカード・生体認証(指紋・顔)・電気錠と連動。セキュリティゾーンを設定
頻出論点8: 防災設備(自動火災報知設備)
- 感知器の種類: 熱感知器(差動式・定温式・補償式)・煙感知器(光電式・イオン化式)・炎感知器
- 差動式: 一定の温度上昇率で作動。事務室など。定温式: 一定温度で作動。厨房・ボイラ室など高温になる場所
- 受信機: P型(個別表示なし/あり)・R型(多回線対応・固有信号)。総合操作盤と連動
- 非常放送設備: 火災時に音声で避難誘導。1階・地下階・出火階優先放送ルールがある
頻出論点9: 電源設備とアース
- UPS(無停電電源装置): 停電時に瞬断なく電力供給。常時インバータ給電方式は出力品質が高い
- 自家発電設備: ディーゼル発電機・ガスタービン発電機。非常電源として防災用途で必須
- 接地(アース): A種(高圧機器外箱・10Ω以下)・B種(変圧器二次側)・C種(300V超低圧)・D種(300V以下低圧・100Ω以下)
- 避雷器(SPD): 雷サージから機器を保護。電源側・通信線側の両方に設置
効果的な学習法
電気通信設備は略語と規格名が多い分野ですが、現場でもそのまま使う知識ばかりです。当サイトの一問一答で用語と数値(規格名・カテゴリ・距離制限など)を反復暗記しましょう。あわせて施工管理法の出題ポイントへ進むと、ここで学んだ設備の施工手順・試験方法の理解が深まります。
今すぐ問題演習を始めよう!
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定) 一問一答 →
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定) 一問一答 →
同資格の他の章を学ぶ
この資格の関連記事
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)の勉強法とおすすめ参考書【独学合格ガイド】
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定に独学合格するための勉強法・参考書・学習スケジュールを徹底解説。電気通信工学・電気通信設備・施工管理法・法規の対策と過去問中心の学習法を紹介します。
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)の難易度と合格率【独学合格は可能か】
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定の合格率(約60〜76%)・難易度を詳しく解説。65問中40問解答・60%以上で合格する基準、5G時代の需要拡大、独学合格戦略を分析します。
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)の申込方法と受験の流れ【完全ガイド】
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定の申込・試験当日の流れ・合格発表までを完全解説。受検手数料7,150円、年2回(前期6月・後期11月)、四肢択一マークシート、受験資格は17歳以上で実務経験不問です。
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)のよくある質問15選|技士補とは
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定のよくある疑問15問を解決。合格率・受験資格・技士補と技士の違い・工事担任者との違い・5G時代の需要・第二次検定の関係を網羅解説します。
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)の合格体験記【独学で技士補に】
電気通信工事会社・通信設備会社勤務者が2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定に独学合格した体験記。過去問中心の学習スケジュール・使用教材・つまずきポイントと対策を実例で紹介します。
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)の試験日程・申込スケジュール【2026年版】
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定は年2回(前期6月・後期11月)実施。申込時期から受験までの逆算スケジュール、前期・後期それぞれの申込パターンと学習計画の立て方を解説します。
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)の過去問の傾向と対策【4分野別解析】
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定の過去問は全国建設研修センターの公式サイトで公開。過去問の活用法と4分野別(電気通信工学・電気通信設備・施工管理法・法規)の頻出論点を詳しく解析します。
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)の重要用語集50選【頻出キーワード解説】
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定の頻出専門用語50語を解説。光ファイバ・OTDR・WDM・OFDM・OSI参照モデル・PoE・WPA3・PBX・VoIP・電気通信事業法・工事担任者・無線局免許など4分野の重要キーワードをまとめました。
2級電気通信工事施工管理技士の仕事・年収・活かせる業界
2級電気通信工事施工管理技士の仕事内容・資格手当・キャリアを解説。電気通信工事会社・通信キャリア・サブコンの施工管理職での需要、5G/IoT/光ファイバ時代の成長分野を紹介します。
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)のおすすめ参考書ランキング【独学合格】
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定の独学におすすめの参考書・問題集・過去問を用途別に紹介。四肢択一マークシート対策として過去問演習を中心に据えた書籍の選び方を解説します。
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)の通信講座・独学を比較
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定の学習方法を比較。独学・通信講座・eラーニングそれぞれの費用・メリット・向いている人を整理し、自分に合った合格ルートの選び方を解説します。
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)「電気通信工学等」出題ポイント解説
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定「電気通信工学等」の頻出論点を解説。電気工学基礎・電気通信工学(変調復調・PCM)・有線無線通信・ネットワーク技術(OSI・TCP/IP)を体系化します。
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)「施工管理法」出題ポイント解説
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定「施工管理法」の頻出論点を解説。施工計画・工程管理(ネットワーク工程表)・品質管理(光損失試験・OTDR)・安全管理を体系化します。
2級電気通信工事施工管理技士(第一次検定)「法規」出題ポイント解説
2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定「法規」の頻出論点を解説。建設業法・電気通信事業法・有線電気通信法・電波法・労働基準法・労働安全衛生法・関連法規を体系的に整理します。
「1級・2級 電気通信工事施工管理技士受検テキスト 改訂第5版」徹底レビュー【地域開発研究所】
地域開発研究所「1級・2級 電気通信工事施工管理技士受検テキスト 改訂第5版」を徹底レビュー。1級・2級兼用で出題範囲を体系化した独学者向け定番テキストの特徴・強み・他書との比較・使い方を解説します。
無料登録で学習データを永続保存
今の記録はこの端末限定。無料の会員登録で、どの端末でもデータを引き継げます。