行政書士の合格体験記【独学10ヶ月で合格した勉強法】
行政書士試験に独学10ヶ月・約800時間の学習で合格した体験記です。法学未経験の30代会社員が、仕事と両立しながら合格するまでのリアルな記録をお伝えします。
- 受験時期:30代・会社員(総務職)
- 学習期間:約10ヶ月
- 総学習時間:約800時間
- 得点:198点/300点(合格点180点)で合格
受験を決めた理由
会社で総務・法務関連の業務に携わる中で、「法律の基本的な考え方を体系的に学びたい」と考えたのがきっかけです。司法書士は難関すぎるし、宅建士だけでは物足りない。その中間に位置する行政書士がちょうど良いと感じ、前年12月から学習を開始しました。
学習スケジュール
| 期間 | 内容 | 1日の学習時間 |
|---|---|---|
| 12〜2月 | 基本テキスト通読(憲法・民法) | 1.5〜2時間 |
| 3〜5月 | 基本テキスト通読(行政法・商法)+肢別過去問開始 | 2時間 |
| 6〜8月 | 肢別過去問2周目+記述式対策本 | 2〜3時間 |
| 9月 | 市販模試①・過去問3周目 | 3時間 |
| 10月 | 市販模試②・一般知識補強・弱点洗い出し | 3時間 |
| 11月(直前) | 記述式総復習・条文素読 | 4時間 |
平日は朝1時間+通勤30分+夜1時間で約2.5時間、休日は3〜4時間を確保しました。
使用した教材
基本テキスト
『合格革命 行政書士 基本テキスト』を1冊。分量は多いですが、項目ごとに重要度が示されており学習しやすかったです。同シリーズの肢別過去問と相互参照できる点も便利。
肢別過去問集
『合格革命 行政書士 肢別過去問集』を3周。一問一答形式で論点ごとに整理されており、通勤時間にも回せるのが良かったです。間違えた問題に印をつけて、2周目以降は印のついた問題のみ解くという方法で効率化しました。
記述式対策本
市販の記述式対策本を1冊。40字以内でキーワードと条文要件を書く練習を毎日1〜2問。本番では民法2問で30点、行政法1問で6点の合計36点を確保できました。
市販模試
9月・10月に市販模試を計2回分受験。時間配分と自分の弱点を把握する上で非常に有効でした。
当サイト(一問一答)
通勤電車や昼休みの隙間時間に、当サイトのような一問一答で復習。スマホで手軽に解けるため、テキストを開けない状況でも学習を継続できました。
科目別の勉強法
行政法(112点→本番90点)
最重要科目なので、肢別過去問を5周以上反復。行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法は条文を音読して定着させました。国家賠償法・地方自治法は判例中心に。目標80点に対し本番90点と大きな得点源になりました。
民法(76点→本番56点、うち記述30点)
2020年改正点(錯誤取消し化・消滅時効の二重構造・連帯債務相対効化)を重点的にマーク。記述式対策本で条文の要件を40字で書く訓練を徹底。本番では民法記述2問とも部分点以上を獲得できました。
憲法(28点→本番20点)
判例の要旨をまとめたノートを作成。統治機構は条文素読で対応。最新判例(夫婦同氏制・再婚禁止期間等)も押さえました。
商法・会社法(20点→本番8点)
時間が取れず、頻出論点(機関・株式)のみに絞って学習。最低限の目標点(8点)を確保できたので良しとしました。
一般知識(56点→本番36点)
文章理解は過去問を週2問ペースで解いて満点狙い。個人情報保護法は条文暗記を徹底。政治経済は新聞を毎日読む程度。本番では9問正解(36点)で足切りを余裕でクリアできました。
つまずいたポイント
行政事件訴訟法の訴訟類型
義務付け訴訟(申請型・非申請型)・差止訴訟の訴訟要件で混乱。行政事件訴訟法37条の2以下を音読+自作表で整理して克服しました。
民法改正点の混在
古いテキストで学ぶと改正前の記述が混ざるため、必ず最新版のテキストを使用することが重要。改正点だけを整理したまとめ本も併用しました。
一般知識の時事対策
「何をどこまでやればいいのか分からない」状態に。結局文章理解+個人情報保護法に絞って確実に得点する戦略に切り替えました。
本番で意識したこと
- 文章理解を最初に解く:頭が冴えているうちに確実に3問取る
- 択一で困ったら選択肢を消去法で絞る:5肢のうち明らかに×を2〜3個特定
- 記述式は40字キッチリ書く:キーワード(条文用語)を必ず入れる
- 時間配分:択一2時間・記述30分・見直し30分を意識
- マークミスチェック:最後に必ず2回確認
合格して感じたこと
行政書士試験は「範囲が広い」「記述式あり」「足切りあり」と難関要素が揃っていますが、800時間しっかり学習すれば独学でも合格できる試験です。法律系資格の入門として最適で、行政法・民法の基礎知識は業務にも確実に活きます。私自身、取得後に相続関連の業務も任されるようになり、キャリアの幅が広がりました。
これから受験する方へのアドバイス
- 早めに学習開始:11月試験に対し、前年12月〜1月スタートが理想
- 行政法・民法を最優先:この2科目で全体の6割を占める
- 肢別過去問を3周以上:基礎固めの要
- 記述式対策を怠らない:60点の枠を捨てると合格は困難
- 一般知識は足切り回避を最優先:文章理解+個人情報保護法に集中
- 模試を最低2回受ける:時間配分・弱点把握に必須
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