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応用情報技術者「マネジメント系」の出題ポイント解説

応用情報技術者試験(AP)のマネジメント系はプロジェクトマネジメント・サービスマネジメント・システム監査の3領域。午後試験の選択問題としても頻出で、文系出身者の得点源にもなる分野です。本記事ではマネジメント系の頻出論点を整理します。

この章の重要度

午前80問中、マネジメント系は約12問(15%)の配点。午後試験では問9プロジェクトマネジメント・問10サービスマネジメント・問11システム監査が選択対象で、暗記+論理で得点しやすい領域です。

頻出トピック一覧

1. プロジェクトマネジメント(PMBOK)

PMBOK 7thの12の原則と8つのパフォーマンス領域、10の知識エリア(統合・スコープ・スケジュール・コスト・品質・資源・コミュニケーション・リスク・調達・ステークホルダ)。5つのプロセス群:立ち上げ・計画・実行・監視制御・終結。

2. スケジュール・コスト管理

WBSによる作業分解、PDM(プレシデンスダイアグラム法)・ADM(アローダイアグラム)、クリティカルパス法クリティカルチェーン法(バッファ管理)。EVM:PV・EV・AC、SV・CV・SPI・CPI・EAC(完成予測)。

3. アジャイル開発

アジャイルマニフェストの4つの価値と12の原則。スクラム:3つの役割(プロダクトオーナー・スクラムマスター・開発チーム)、5つのイベント(スプリント・スプリントプランニング・デイリースクラム・スプリントレビュー・スプリントレトロスペクティブ)、3つの作成物(プロダクトバックログ・スプリントバックログ・インクリメント)。XP(テスト駆動開発・ペアプロ)・カンバンリーン

4. 品質マネジメント

QC7つ道具(パレート図・特性要因図・ヒストグラム・散布図・管理図・チェックシート・層別)、新QC7つ道具(親和図・連関図・系統図・マトリックス図・マトリックスデータ解析・アローダイアグラム・PDPC)。レビュー:ウォークスルー・インスペクション。テスト:V字モデル・ホワイト/ブラックボックス・境界値分析・同値分割。

5. リスクマネジメント

リスク特定・分析・対応(回避・転嫁・軽減・受容の4戦略)、リスクマトリクス(発生確率×影響度)、リスクレジスタ。

6. サービスマネジメント(ITIL v4)

ITIL v4サービスバリューシステム(SVS)、7つの指導原則4つの次元(組織と人・情報と技術・パートナーとサプライヤー・バリューストリームとプロセス)、34のマネジメントプラクティスSLA・SLO・SLIの階層。インシデント・問題・変更管理・サービスレベル管理

7. システム監査・内部統制

システム監査基準・システム管理基準(経産省)、監査プロセス(予備→本→報告→フォローアップ)。内部統制J-SOX(金融商品取引法)・COSOフレームワークIT全般統制(アクセス管理・変更管理)・IT業務処理統制(入力・処理・出力統制)。COBIT(ITガバナンス)。

8. ファシリティマネジメント

データセンターの物理セキュリティ・電源(UPS・自家発電)・空調・防災。BCP(事業継続計画)・BCM(事業継続マネジメント)、RTO(目標復旧時間)・RPO(目標復旧時点)・MTPD(最大許容停止時間)。ディザスタリカバリ(DR)。

覚え方のコツ

マネジメント系は「体系+略語+計算」の3要素で押さえます。PMBOKの10知識エリア、ITIL 4の34プラクティス、COSO 5要素などのフレームワークは階層図で覚えるのが効率的。計算問題はEVMのSPI・CPI・EACが頻出なので公式を暗記:SPI=EV/PV、CPI=EV/AC、EAC=BAC/CPI。アジャイル・スクラムは3-5-3(役割3・イベント5・作成物3)と覚えると覚えやすい。システム監査は監査プロセスの各段階(予備調査→本調査→監査報告書→フォローアップ)とIT全般統制/業務処理統制の区別を押さえる。BCP/DRはRTO・RPO・MTPDの定義を「何のための時間か」で区別:RTOは「何時間で復旧?」、RPOは「どこまでのデータを守る?」、MTPDは「何時間止まっても致命的でない?」。午後試験対策は過去問の記述解答を模写して「採点者が納得する文章」の型を身につけることが重要です。

よくあるひっかけ

マネジメント系の頻出ひっかけ。①クリティカルパスとクリティカルチェーン:クリティカルパスは最長経路、クリティカルチェーンは資源制約も考慮し、バッファをプロジェクト末尾に集約。②EVMの差異計算:SV=EV−PV、CV=EV−AC(実績から計画を引く)、正なら好調・負なら不調。③スクラムのスプリント期間:1〜4週間(固定)、スプリント中はスコープ変更不可(ただしスプリントゴール達成の範囲内で調整可)。④SLAとOLA:SLAは顧客との合意、OLA(Operational Level Agreement)は内部組織間の合意。⑤インシデント管理と問題管理:インシデント=即時復旧、問題=根本原因分析、長期対応。⑥システム監査の独立性:監査対象部署から独立した立場、内部監査部門または外部監査法人。⑦IT全般統制と業務処理統制:全般統制はITインフラ全体(認証・アクセス・変更管理)、業務処理統制は個別業務(入力・処理・出力)。⑧RTO・RPO:RTOは復旧までの時間(8時間以内等)、RPOはバックアップ時点(24時間前のデータまで許容)、混同注意。⑨COSOとCOBIT:COSOは内部統制全体、COBITはITガバナンスに特化。

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