日本語検定 1級 全分野の一問一答
📖 日本語検定 1級「全分野」の全450問と解説(一覧)
日本語検定 1級の全分野に関する一問一答(全450問)の正解と解説の一覧です。上の一問一答で実際に解いてから、ここで復習・確認できます。
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問1.「彼が来ないとは思わなかった」という文の「ない」を文法的に説明したとき、最も適切なものはどれか。
- ア.「来ない」の「ない」は助動詞、「思わなかった」の「なかっ」も助動詞「ない」の連用形
- イ.「来ない」の「ない」は助動詞、「思わなかった」の「なかっ」は補助形容詞
- ウ.どちらの「ない」も形容詞である
- エ.どちらの「ない」も補助形容詞である
正解:ア.「来ない」の「ない」は助動詞、「思わなかった」の「なかっ」も助動詞「ない」の連用形
解説:動詞「来る」に直接付く「ない」は打消の助動詞。「思わ(ない)」も動詞に付く打消の助動詞で、その連用形「なかっ」に過去「た」が付いた形。両方とも助動詞である。
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問2.「美しくない」「静かでない」の「ない」と、「読まない」の「ない」の品詞の違いとして正しいものはどれか。
- ア.前者は打消の助動詞、後者は補助形容詞
- イ.前者は補助形容詞、後者は打消の助動詞
- ウ.いずれも打消の助動詞
- エ.いずれも補助形容詞
正解:イ.前者は補助形容詞、後者は打消の助動詞
解説:形容詞・形容動詞に付く「ない」は補助(形式)形容詞で、「は」を挟める(美しくはない)。動詞に付く「読まない」の「ない」は活用語尾に直接付く打消の助動詞。
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問3.「先生がおっしゃった」は尊敬語の用法として正しい。
正解:○(正しい)
解説:「おっしゃる」は「言う」の尊敬語であり、目上の「先生」の動作を高める表現として正しい。
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問4.文語の打消の助動詞「ず」の連体形として正しいものはどれか。
- ア.ざる
- イ.ね
- ウ.ぬ
- エ.ず
正解:ウ.ぬ
解説:打消「ず」の活用は「ず・ず・ず・ぬ・ね・○」(ず系列)と「ざら・ざり・○・ざる・ざれ・ざれ」(ざり系列)。連体形は「ぬ」。「ざる」も連体形だがこれはざり系列で、基本系列の連体形を問えば「ぬ」。
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問5.「行かねばならない」の「ね」は何の活用形か。
- ア.打消の助動詞「ぬ(ん)」の已然形
- イ.完了の助動詞「ぬ」の連用形
- ウ.終助詞「ね」
- エ.打消の助動詞「ず」の已然形「ね」
正解:エ.打消の助動詞「ず」の已然形「ね」
解説:「ねば」の「ね」は文語の打消「ず」の已然形。已然形+接続助詞「ば」で順接の確定条件(…なければ)を表す古典文法の名残である。
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問6.「私が先生に申し上げる」の「申し上げる」は謙譲語の用法として正しい。
正解:○(正しい)
解説:「申し上げる」は「言う」の謙譲語I。自分の動作をへりくだり、動作の向かう相手(先生)を立てる用法として正しい。
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問7.次のうち、可能の意味で用いられている「られる」を含む文はどれか。
- ア.この水はそのまま飲められる。
- イ.先生が来られる。
- ウ.昔のことが思い出される。
- エ.子どもに泣かれる。
正解:ア.この水はそのまま飲められる。
解説:「飲められる」は可能。「来られる」は尊敬、「思い出される」は自発、「泣かれる」は受身(迷惑)。一語「られる」が四つの意味を持つ典型例。
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問8.「故郷のことがしのばれる」の「れる」の意味はどれか。
- ア.受身
- イ.自発
- ウ.尊敬
- エ.可能
正解:イ.自発
解説:心情に関わる動詞(しのぶ・思う・案じる・泣く等)に付き「自然とそうなる」意を表すのが自発。意志に関わらず心が動く場合は自発と判断する。
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問9.「お読みになられる」は二重敬語であり、規範的には不適切とされる。
正解:○(正しい)
解説:「お読みになる」で既に尊敬を表すのに尊敬「れる」を重ねており、二重敬語(過剰)。「お読みになる」または「読まれる」が適切とされる。
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問10.「先生が話される」と同じ意味・用法の「れる/られる」を含む文はどれか。
- ア.雨に降られる。
- イ.あの頃が懐かしく感じられる。
- ウ.部長が出席される。
- エ.この問題は子どもにも解ける。
正解:ウ.部長が出席される。
解説:「話される」は尊敬。「出席される」も尊敬。「降られる」は受身、「感じられる」は自発、「解ける」は可能動詞(れる/られるではない)。
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問11.「すべからく努力すべし」の「すべからく」の正しい用法はどれか。
- ア.「すべて」と同義で、対象の全部を指す
- イ.「すぐに」という意味で時間を表す
- ウ.「ことごとく」と同義で例外がないことを表す
- エ.「当然…すべきだ」と、下に「べし(べきだ)」を伴って呼応する
正解:エ.「当然…すべきだ」と、下に「べし(べきだ)」を伴って呼応する
解説:「すべからく」は「当然・ぜひとも」の意で、必ず下に「べし」を呼応させる副詞。「すべて」の意で使うのは誤用。
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問12.五段動詞「行く」の使役は「行かせる」が規範的に正しい。
正解:○(正しい)
解説:五段動詞には使役の助動詞「せる」が付くため「行かせる」が正しい。「行かさせる」は不要な「さ」を入れた「さ入れ言葉」である。
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問13.「彼はまるで子どものごとし」の「ごとし」の活用形として、「子どものごとき態度」の「ごとき」は何形か。
- ア.連体形
- イ.連用形
- ウ.終止形
- エ.已然形
正解:ア.連体形
解説:比況の助動詞「ごとし」は形容詞型活用で、連体形が「ごとき」。体言「態度」に連なるため連体形である。
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問14.「行くまじ」の「まじ」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.完了(…てしまった)
- イ.打消推量・打消意志(…ないだろう・…まい)
- ウ.尊敬(…なさる)
- エ.希望(…たい)
正解:イ.打消推量・打消意志(…ないだろう・…まい)
解説:「まじ」は「べし」の打消にあたる助動詞で、打消推量・打消意志・禁止・不適当などを表す。現代語の「まい」に対応する。
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問15.打消の助動詞「ず」の連体形は「ぬ」である。
正解:○(正しい)
解説:文語の打消「ず」の基本活用(ず系列)の連体形は「ぬ」。「知らぬ存ぜぬ」などに残る。
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問16.「歌ったり踊ったりする」の「たり」の用法として正しいものはどれか。
- ア.完了を表す助動詞
- イ.断定の助動詞
- ウ.二つ以上の動作を並列・列挙する並立助詞
- エ.原因・理由を表す接続助詞
正解:ウ.二つ以上の動作を並列・列挙する並立助詞
解説:「…たり…たり」は動作・状態を並べて例示する並立助詞。原則として呼応して二回以上用いるのが規範的とされる。
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問17.「泣いたり笑ったり」のように「たり」は呼応して用いるのが規範的だが、次のうち規範的に許容されにくい用法はどれか。
- ア.本を読んだり音楽を聞いたりする。
- イ.行ったり来たりを繰り返す。
- ウ.食べたり飲んだりした。
- エ.休日は買い物をしたりする。
正解:エ.休日は買い物をしたりする。
解説:「…たりする」と一回だけで例示する用法は口語的で、規範的文章では「…たり…たりする」と二回呼応させるのが望ましいとされる。
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問18.「ないし」には「または」の意と「…から…まで」の範囲を表す意の両方がある。
正解:○(正しい)
解説:「ないし(乃至)」は選択(または)と範囲(AからBまで)の二用法をもつ。「五名ないし十名」は範囲の例。
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問19.「雨が降ろうとも出かける」の「とも」の意味はどれか。
- ア.逆接の仮定条件(たとえ…ても)
- イ.並立(…も…も)
- ウ.原因・理由(…ので)
- エ.限定(…だけ)
正解:ア.逆接の仮定条件(たとえ…ても)
解説:「(意志・推量)…う/よう+とも」で「たとえ…ても」という逆接の仮定条件を表す。「降ろうとも」=たとえ降っても。
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問20.「コーヒーないし紅茶を頼む」の「ないし」の意味はどれか。
- ア.および(両方とも)
- イ.または(どちらか)
- ウ.しかし(逆接)
- エ.つまり(言い換え)
正解:イ.または(どちらか)
解説:「ないし(乃至)」は「または」「あるいは」の意で選択を表す。また「A乃至B」で「AからBまでの範囲」を表す用法もある。
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問21.「雨が降ろうとも出かける」の「とも」は逆接の仮定条件を表す。
正解:○(正しい)
解説:「(意志・推量)…う/よう+とも」は「たとえ…ても」という逆接の仮定条件を表す。
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問22.「五名ないし十名が参加する」の「ないし」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.五名と十名の両方
- イ.五名すなわち十名
- ウ.五名から十名までの範囲
- エ.五名のうち十名
正解:ウ.五名から十名までの範囲
解説:数量を挟む「A乃至B」は「AからBまで」の範囲を表す用法。「または」の意と並ぶ「ないし」の二大用法の一つ。
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問23.「明日は晴れるべきだ」の「べき」の用法が不適切とされる理由として正しいものはどれか。
- ア.「べき」は過去にしか使えない
- イ.「べき」は名詞に直接付くことができない
- ウ.「べき」は否定文専用である
- エ.「べき」は当然・義務を表すため、自然現象の単なる推量には用いにくい
正解:エ.「べき」は当然・義務を表すため、自然現象の単なる推量には用いにくい
解説:「べき」は当然・義務・適当を表す。意志の及ばない自然現象の推量には「晴れるはずだ/晴れるだろう」が適切で、「べき」は不自然。
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問24.「彼が来られる」の「られる」は文脈によって尊敬・受身・可能・自発のいずれにもなりうる。
正解:○(正しい)
解説:「れる/られる」は一語で尊敬・受身・可能・自発の四つの意味をもち、文脈で判別する。
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問25.「するべき」と「すべき」について、文語の規範に照らして正しい説明はどれか。
- ア.文語「べし」はサ変動詞の終止形「す」に付くため「すべき」が本来の形
- イ.「するべき」のみが正しく「すべき」は誤り
- ウ.両者は意味が全く異なる
- エ.「すべき」は名詞、「するべき」は動詞
正解:ア.文語「べし」はサ変動詞の終止形「す」に付くため「すべき」が本来の形
解説:「べし」は文語で終止形接続。サ変の文語終止形は「す」なので「すべき」が本来。口語では「するべき」も広く許容される。
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問26.次の文のうち、主語と述語が正しく対応(係り受けが整合)している文はどれか。
- ア.私の夢は、医者になりたいです。
- イ.私の夢は、医者になることです。
- ウ.私の夢は、医者になります。
- エ.私の夢は、医者をしたいです。
正解:イ.私の夢は、医者になることです。
解説:「夢は…ことです」と名詞述語で受けるのが整合的。「医者になりたいです」では主語「夢は」と述語「なりたい」がねじれる(文のねじれ)。
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問27.「ら抜き言葉」とは可能の「られる」から「ら」が脱落した「見れる」「食べれる」のような形を指す。
正解:○(正しい)
解説:上一段・下一段・カ変動詞の可能「られる」の「ら」が抜けた形(見れる・食べれる・来れる)をら抜き言葉という。
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問28.「この問題は、解決するには時間がかかります。」を、主述のねじれを避けて整える場合、最も適切なものはどれか。
- ア.この問題は、解決するには時間がかかります。
- イ.この問題は、時間がかかるのを解決します。
- ウ.この問題を解決するには、時間がかかります。
- エ.この問題は、解決の時間をかかります。
正解:ウ.この問題を解決するには、時間がかかります。
解説:「この問題は」を主題のまま「時間がかかる」に直結させると主語が宙に浮く。「この問題を解決するには」と条件句にすれば述語と整合する。
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問29.二重否定「知らないわけではない」が最終的に表す意味はどれか。
- ア.全く知らない
- イ.知っているふりをしている
- ウ.知る必要がない
- エ.少しは知っている(肯定寄り)
正解:エ.少しは知っている(肯定寄り)
解説:「ないわけではない」は二重否定で部分肯定。「全く知らないのではなく、ある程度は知っている」という含みを持つ。
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問30.係助詞「こそ」は文語では已然形で結ぶ(係り結び)。
正解:○(正しい)
解説:文語の係り結びでは「ぞ・なむ・や・か」が連体形、「こそ」のみ已然形で結ぶ。
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問31.「やらないでもない」という二重否定が表す意味として最も適切なものはどれか。
- ア.場合によってはやってもよい(消極的肯定)
- イ.絶対にやらない
- ウ.必ずやる
- エ.やる義務がある
正解:ア.場合によってはやってもよい(消極的肯定)
解説:「…ないでもない」は二重否定による消極的肯定。「やってもよい」「やらないこともない」という控えめな許容・容認を表す。
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問32.敬語の連結で誤りとされる「お読みになられる」の問題点はどれか。
- ア.謙譲語と尊敬語が混在している
- イ.「お…になる」と「れる」の二重敬語(過剰)である
- ウ.丁寧語が欠けている
- エ.主語が省略されている
正解:イ.「お…になる」と「れる」の二重敬語(過剰)である
解説:「お読みになる」で既に尊敬を表しているのに、さらに尊敬「れる」を重ねた二重敬語。「お読みになる」または「読まれる」が適切。
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問33.「知っていながら黙っていた」の「ながら」は逆接(…のに)の意である。
正解:○(正しい)
解説:「ながら」には同時動作のほか逆接の用法があり、「知っていながら」は「知っているのに」の意で逆接である。
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問34.「先生が申される」という敬語表現の誤りはどれか。
- ア.「れる」が余分である
- イ.丁寧語にすべきである
- ウ.「申す」は謙譲語のため尊敬の主語「先生」には使えない
- エ.「申される」は二重尊敬である
正解:ウ.「申す」は謙譲語のため尊敬の主語「先生」には使えない
解説:「申す」は謙譲語で自分側の動作に使う。先生の動作には尊敬語「おっしゃる」を用い「先生がおっしゃる」とするのが正しい。
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問35.「拝見させていただきます」の敬語上の問題として最も適切な指摘はどれか。
- ア.尊敬語が含まれていない
- イ.丁寧語が二つある
- ウ.「させて」は受身である
- エ.「拝見」と「いただく」で謙譲が過剰に重なっている
正解:エ.「拝見」と「いただく」で謙譲が過剰に重なっている
解説:「拝見する」自体が謙譲語であり、「させていただく」を重ねると謙譲の過剰。「拝見します」で十分とされる。
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問36.次の文は文法的に正しいか。「全然問題ありません。」
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、規範的には「全然」は打消・否定的表現と呼応させるべきとされ、肯定的に「問題ありません(=問題がない)」は否定を含むため一応呼応するものの、「全然大丈夫」のような肯定強調は俗用とされる。規範に照らせば「全然…ない」と否定表現に係らせるのが本来である。
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問37.次の副詞のうち、下に打消(否定)を呼応させるのが正しいものはどれか。
- ア.たいして
- イ.きっと
- ウ.必ず
- エ.ぜひ
正解:ア.たいして
解説:「たいして…ない」のように打消と呼応する。「きっと・必ず」は肯定の推量・意志、「ぜひ」は願望・依頼と呼応する陳述副詞。
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問38.「あえて…」と呼応させるのに最もふさわしい述語の形はどれか。
- ア.あえて行く
- イ.あえて言うまでもない
- ウ.あえて美しい
- エ.あえて三個
正解:イ.あえて言うまでもない
解説:「あえて」は「無理に・しいて」の意で、打消や「…までもない」と呼応する用法が代表的。「あえて言うまでもない」は定型的な呼応。
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問39.「お客様が申された」は適切な敬語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「申す」は謙譲語のためお客様の動作には使えない。尊敬語を用いて「お客様がおっしゃった」とするのが正しい。
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問40.「よもや負けまい」の「よもや」と呼応する語はどれか。
- ア.希望「たい」
- イ.過去「た」
- ウ.打消推量「まい」
- エ.断定「だ」
正解:ウ.打消推量「まい」
解説:「よもや」は「まさか…ないだろう」の意の陳述副詞で、打消推量「まい」と呼応する。
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問41.「もし雨が降ったら」の「もし」が要求する呼応形として正しいものはどれか。
- ア.断定(…だ)
- イ.過去(…た)
- ウ.命令(…せよ)
- エ.仮定条件(…たら・…ば・…なら)
正解:エ.仮定条件(…たら・…ば・…なら)
解説:「もし」は仮定の陳述副詞で、後に仮定条件を表す「…たら・…ば・…なら」を呼応させる。
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問42.「食べれる」は規範的な可能表現として正しい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、下一段動詞「食べる」の可能は「食べられる」。「食べれる」はいわゆる「ら抜き言葉」で、規範文法では誤りとされる。
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問43.「たとえ失敗しても」の「たとえ」と呼応する語はどれか。
- ア.逆接仮定条件「…ても」
- イ.原因「…ので」
- ウ.並立「…し」
- エ.限定「…だけ」
正解:ア.逆接仮定条件「…ても」
解説:「たとえ」は「たとえ…ても(とも)」と逆接の仮定条件を呼応させる陳述副詞である。
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問44.「決して」と呼応させて正しい文はどれか。
- ア.決して許す。
- イ.決して許さない。
- ウ.決して許すだろう。
- エ.決して許せ。
正解:イ.決して許さない。
解説:「決して」は打消・禁止と呼応する陳述副詞。「決して…ない」が正しい呼応。
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問45.「行かさせていただく」は標準的な敬語表現である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、五段「行く」の使役は「行かせる」。「行かさせて」は「さ入れ言葉」の誤用で、「行かせていただく」が正しい。
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問46.格助詞「が」と「の」が同じく主格を表すのはどの文か。
- ア.私が読む本
- イ.本が好きだ
- ウ.私の読む本
- エ.本の表紙
正解:ウ.私の読む本
解説:連体修飾節の中では主格を「の」で表せる(主格の「の」)。「私の読む本」=「私が読む本」。残りは「が」=主格、後二者は対象・連体修飾。
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問47.「だけ」「のみ」「ばかり」のうち、限定を表しつつ「ちょうど・ほぼその程度」という概数の意でも使えるのはどれか。
- ア.だけ
- イ.のみ
- ウ.しか
- エ.ばかり
正解:エ.ばかり
解説:「ばかり」は限定のほか「三日ばかり」のように概数(およそ)を表す用法を持つ。「だけ・のみ」は限定が中心。
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問48.「すべからく」は「すべて」と同じ意味で用いるのが正しい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「すべからく」は「当然・ぜひとも」の意で下に「べし」を呼応させる。「すべて」の意で使うのは誤用である。
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問49.「彼しか知らない」の「しか」の文法的特徴として正しいものはどれか。
- ア.必ず打消を伴って限定を表す
- イ.肯定文でも使える
- ウ.程度を表す
- エ.並立を表す
正解:ア.必ず打消を伴って限定を表す
解説:「しか」は必ず打消(否定)と呼応して「それ以外はない」という限定を表す副助詞。肯定文には立たない。
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問50.「来るやいなや」の「や」の用法はどれか。
- ア.疑問の係助詞
- イ.「…するとすぐに」を表す接続的用法
- ウ.並立助詞
- エ.間投助詞
正解:イ.「…するとすぐに」を表す接続的用法
解説:「…や否や」は動作に続いてすぐ別の動作が起こることを表す。「来るやいなや」=来るとすぐに。文語的な接続表現。
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問51.「決して」は肯定表現と呼応するのが正しい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「決して」は打消・禁止と呼応する陳述副詞で、「決して…ない」が規範的な呼応である。
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問52.「行くべからず」の「べからず」の意味はどれか。
- ア.許可(…してよい)
- イ.推量(…だろう)
- ウ.禁止(…してはならない)
- エ.完了(…した)
正解:ウ.禁止(…してはならない)
解説:「べからず」は「べし」の打消で、掲示などで禁止を表す。「立入るべからず」=立ち入ってはならない。
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問53.「行かんとす」の「ん」の文法的説明として正しいものはどれか。
- ア.打消の助動詞「ぬ」
- イ.完了の助動詞「ぬ」
- ウ.断定の助動詞
- エ.意志・推量の助動詞「む(ん)」
正解:エ.意志・推量の助動詞「む(ん)」
解説:「行かんとす」の「ん」は意志・推量の「む」が撥音化したもの。「…ようとする」の意の文語表現で、打消の「ぬ」ではない。
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問54.「故郷がしのばれる」の「れる」は受身である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、心情に関わる動詞に付いて自然にそうなる意を表すので自発である。受身ではない。
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問55.「彼が行かんがため」の「ん」の意味として正しいものはどれか。
- ア.意志・目的(…ようとして)
- イ.打消
- ウ.完了
- エ.可能
正解:ア.意志・目的(…ようとして)
解説:「…んがため」は「む(ん)」+「が」+「ため」で「…しようとするために」の意。目的を表す文語表現で打消ではない。
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問56.「読まんかな」と「読まぬかな」の「ん」「ぬ」について正しい説明はどれか。
- ア.どちらも打消
- イ.「読まん」は意志・推量、「読まぬ」は打消で意味が異なる
- ウ.どちらも意志
- エ.意味は同じ
正解:イ.「読まん」は意志・推量、「読まぬ」は打消で意味が異なる
解説:「ん」は「む」由来で意志・推量、「ぬ」は打消「ず」の連体形。撥音「ん」が打消「ぬ」由来か推量「む」由来かは文脈で判別する。
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問57.「お読みになっていらっしゃる」は必ず二重敬語の誤りである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「お読みになっている」の補助動詞「いる」を尊敬「いらっしゃる」にした連結で、別語の組合せのため許容される尊敬語連結とされる。
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問58.「子どもにケーキを食べさせる」の「させる」の意味はどれか。
- ア.受身
- イ.可能
- ウ.使役
- エ.尊敬
正解:ウ.使役
解説:「させる」は使役の助動詞。動作主(子ども)に動作を行わせる意を表す。下一段・カ変・サ変には「させる」、五段には「せる」が付く。
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問59.「待たせる」と「待たさせる」について正しいものはどれか。
- ア.「待たさせる」が正しい
- イ.どちらも正しい
- ウ.「待たせられる」が原形
- エ.五段動詞「待つ」には「せる」が付き「待たせる」が正しい
正解:エ.五段動詞「待つ」には「せる」が付き「待たせる」が正しい
解説:五段動詞には使役「せる」が付く(待た+せる)。「待たさせる」は「さ入れ言葉」とされる誤用。
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問60.「のに」は順接、「ので」は逆接を表す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは逆で、「のに」が逆接(予想に反する)、「ので」が順接(原因・理由)を表す。
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問61.「行かさせていただきます」の誤りの名称として正しいものはどれか。
- ア.さ入れ言葉
- イ.ら抜き言葉
- ウ.れ足す言葉
- エ.二重敬語
正解:ア.さ入れ言葉
解説:五段動詞「行く」の使役は「行かせる」。不要な「さ」を入れた「行かさせて」は「さ入れ言葉」と呼ばれる誤用。
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問62.「食べれる」が規範的に誤りとされる理由はどれか。
- ア.さ入れ言葉だから
- イ.ら抜き言葉(可能の「られる」から「ら」が脱落)だから
- ウ.二重敬語だから
- エ.れ足す言葉だから
正解:イ.ら抜き言葉(可能の「られる」から「ら」が脱落)だから
解説:下一段「食べる」の可能は「食べられる」。「ら」が抜けた「食べれる」はいわゆる「ら抜き言葉」で、規範文法では誤りとされる。
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問63.様態の「そうだ」は動詞の終止形に付く。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、様態「そうだ」は動詞の連用形に付く(降り+そうだ)。終止形に付く「そうだ」は伝聞になる。
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問64.「書けれる」のような「れ足す言葉」とは何か。
- ア.「ら」を抜いた表現
- イ.「さ」を入れた表現
- ウ.可能動詞にさらに「れる」を足した過剰表現
- エ.敬語を重ねた表現
正解:ウ.可能動詞にさらに「れる」を足した過剰表現
解説:五段の可能動詞「書ける」で十分なのに、さらに「れる」を足した「書けれる」は「れ足す言葉」と呼ばれる過剰表現。
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問65.「彼は来るらしい」の「らしい」と「彼は学生らしい(=学生にふさわしい)」の「らしい」の品詞の違いとして正しいものはどれか。
- ア.前者は接尾語、後者は助動詞
- イ.どちらも助動詞
- ウ.どちらも接尾語
- エ.前者は推定の助動詞、後者は形容詞をつくる接尾語
正解:エ.前者は推定の助動詞、後者は形容詞をつくる接尾語
解説:推定「らしい」は助動詞(終止形・連体形に接続)。「学生らしい」(いかにも学生だ)の「らしい」は名詞に付いて形容詞をつくる接尾語。
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問66.「象は鼻が長い」の「は」は主語を直接示す格助詞である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「は」は格助詞ではなく主題を提示する係助詞で、「鼻が長い」という主述全体がその説明となる。
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問67.「雨らしい」と「学生らしい態度」の「らしい」について正しいのはどれか。
- ア.「雨らしい」は推定の助動詞、「学生らしい」は接尾語
- イ.どちらも接尾語
- ウ.どちらも助動詞
- エ.「雨らしい」が接尾語
正解:ア.「雨らしい」は推定の助動詞、「学生らしい」は接尾語
解説:「雨らしい」は根拠ある推定の助動詞。「学生らしい」は「…にふさわしい」の意で形容詞を作る接尾語。同形異品詞の典型。
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問68.「これは便利な道具だ」の「な」と「きれいな花」の「な」について正しいものはどれか。
- ア.「便利な」は連体詞、「きれいな」は形容動詞
- イ.どちらも形容動詞の連体形活用語尾
- ウ.どちらも断定の助動詞
- エ.「便利な」は助詞
正解:イ.どちらも形容動詞の連体形活用語尾
解説:「便利だ」「きれいだ」はともに形容動詞で、その連体形が「便利な」「きれいな」。語尾「な」は形容動詞の連体形活用語尾である。
-
問69.「大きな机」の「大きな」の品詞として正しいものはどれか。
- ア.形容動詞
- イ.形容詞
- ウ.連体詞
- エ.副詞
正解:ウ.連体詞
解説:「大きな・小さな・おかしな」は活用がなく連体修飾専用の連体詞。「大きい(形容詞)」とは別語で、活用しない点で区別する。
-
問70.「あらゆる手段」の「あらゆる」の品詞はどれか。
- ア.動詞
- イ.形容詞
- ウ.副詞
- エ.連体詞
正解:エ.連体詞
解説:「あらゆる・いわゆる・ある(ある日)・きたる」などは体言を修飾する連体詞。活用せず常に連体修飾語として働く。
-
問71.「ほんの少し」の「ほんの」の品詞はどれか。
- ア.連体詞
- イ.副詞
- ウ.形容詞
- エ.接続詞
正解:ア.連体詞
解説:「ほんの」は活用せず体言「少し」を修飾する連体詞。なお「少し」自体は副詞だが、ここでは体言的に扱われ「ほんの」が連体修飾している。
-
問72.「彼は走るのが速い」の「の」の文法的な働きはどれか。
- ア.連体修飾の格助詞
- イ.活用語を体言化する準体助詞(形式名詞的)
- ウ.主格の格助詞
- エ.並立助詞
正解:イ.活用語を体言化する準体助詞(形式名詞的)
解説:「走るの」の「の」は活用語に付いて体言相当にする準体助詞(準体言の「の」)。「走ること」と置き換えられる。
-
問73.「行くの行かないのと騒ぐ」の「の」の用法はどれか。
- ア.主格
- イ.連体修飾
- ウ.並立(列挙)
- エ.準体
正解:ウ.並立(列挙)
解説:「…の…のと」は相反する事柄を並べて列挙する並立助詞の用法。「行くだの行かないだの」と同類。
-
問74.「君のことだから大丈夫だ」の文における主たる接続関係はどれか。
- ア.逆接
- イ.並立
- ウ.選択
- エ.順接(理由→結論)
正解:エ.順接(理由→結論)
解説:「…だから」は理由を述べて結論に続ける順接の接続。前件(君のことだ)を理由として後件(大丈夫だ)を導いている。
-
問75.「努力した。しかし合格しなかった。」の「しかし」の品詞・働きはどれか。
- ア.逆接の接続詞
- イ.順接の接続詞
- ウ.並立の接続詞
- エ.添加の接続詞
正解:ア.逆接の接続詞
解説:「しかし」は前の事柄から予想される結果と反する内容を導く逆接の接続詞である。
-
問76.四字熟語「曲学阿世」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.学問を極めて世を救うこと
- イ.学問の真理を曲げて世間や権力者にこびへつらうこと
- ウ.世間から離れて学問に没頭すること
- エ.古い学説に固執して進歩を拒むこと
正解:イ.学問の真理を曲げて世間や権力者にこびへつらうこと
解説:「曲学阿世(きょくがくあせい)」は、学問の真理をまげて世俗や時流に迎合すること。漢書『儒林伝』に由来する。
-
問77.「呉越同舟」の本来の意味として正しいものはどれか。
- ア.親しい者同士が協力すること
- イ.強国に小国が従うこと
- ウ.仲の悪い者同士が同じ場所・境遇に居合わせること
- エ.水上で戦うこと
正解:ウ.仲の悪い者同士が同じ場所・境遇に居合わせること
解説:「呉越同舟」は、敵対する呉と越の人が同じ舟に乗る意から、仲の悪い者同士が同じ場に居合わせる、また利害が一致すれば協力することのたとえ。『孫子』に由来する。
-
問78.四字熟語「換骨奪胎」の意味はどれか。
- ア.他人の作品をそのまま盗用すること
- イ.骨身を惜しまず働くこと
- ウ.体質を根本から作り変えること
- エ.先人の作品の趣意を取り入れつつ独自の新たな作品を作ること
正解:エ.先人の作品の趣意を取り入れつつ独自の新たな作品を作ること
解説:「換骨奪胎(かんこつだったい)」は、古人の詩文の発想・形式を借りて新たに自分のものとして作りかえること。盗用とは異なる。
-
問79.「臥薪嘗胆」の故事が表す内容として正しいものはどれか。
- ア.復讐を遂げるため苦難に耐えて努力すること
- イ.名声を得るため学問に励むこと
- ウ.隠遁して悟りを開くこと
- エ.病から快復するため養生すること
正解:ア.復讐を遂げるため苦難に耐えて努力すること
解説:「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」は、薪の上に臥し苦い胆をなめて、敗戦の屈辱を忘れず復讐の志を成し遂げようと苦労を重ねること。呉越の故事に由来する。
-
問80.四字熟語「捲土重来」の正しい読みと意味の組み合わせはどれか。
- ア.けんとじゅうらい・土を巻き上げて進軍すること
- イ.けんどちょうらい・一度敗れた者が勢力を盛り返して再び攻め寄せること
- ウ.かんどちょうらい・感激して再び訪れること
- エ.けんどじゅうらい・重ねて同じ過ちを犯すこと
正解:イ.けんどちょうらい・一度敗れた者が勢力を盛り返して再び攻め寄せること
解説:「捲土重来(けんどちょうらい/けんどじゅうらいとも)」は、土煙を巻き上げる勢いで再び来る意から、一度敗れた者が勢いを盛り返して再起すること。唐・杜牧の詩に由来する。
-
問81.四字熟語「面従腹背」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.正面から堂々と意見を述べること
- イ.表裏なく忠実に従うこと
- ウ.表面では服従しながら内心では反対していること
- エ.背を向けて従わないこと
正解:ウ.表面では服従しながら内心では反対していること
解説:「面従腹背(めんじゅうふくはい)」は、うわべは従うふりをしながら、腹の中ではそむいていること。
-
問82.四字熟語「夏炉冬扇」が表す意味はどれか。
- ア.季節に応じた適切な道具
- イ.暑さ寒さをしのぐ工夫
- ウ.贅沢な暮らしぶり
- エ.時期外れで役に立たない無用のもの
正解:エ.時期外れで役に立たない無用のもの
解説:「夏炉冬扇(かろとうせん)」は、夏の囲炉裏、冬の扇の意から、時節に合わず役に立たないもののたとえ。
-
問83.「他山の石」の本来正しい意味はどれか。
- ア.他人のよくない言行も自分の修養の助けになるということ
- イ.関係のない他人の問題
- ウ.動かしがたい確固たる事実
- エ.他人の優れた言行を手本にすること
正解:ア.他人のよくない言行も自分の修養の助けになるということ
解説:「他山の石」は、他山の粗悪な石でも自分の玉を磨くのに役立つ意から、他人のつまらない言行も自分を磨く助けになるということ。手本の意で使うのは誤用とされる。
-
問84.四字熟語「内憂外患」の意味として正しいものはどれか。
- ア.身内に病人が出ること
- イ.内部の心配事と外部からの圧迫の両方があること
- ウ.外出を控えて家にこもること
- エ.内外ともに平穏であること
正解:イ.内部の心配事と外部からの圧迫の両方があること
解説:「内憂外患(ないゆうがいかん)」は、国内の心配事と外国からの圧力の意から、内外ともに問題が多く苦慮する状態をいう。
-
問85.四字熟語「危急存亡の___」に入る、重大な時を表す語はどれか。
- ア.春
- イ.冬
- ウ.秋
- エ.刻
正解:ウ.秋
解説:「危急存亡の秋(とき)」は、存続するか滅亡するかの重大な瀬戸際の意。「秋」は重要な時の意で、諸葛亮「出師表」に由来する。
-
問86.四字熟語「白河夜船」の意味はどれか。
- ア.夜の船旅を楽しむこと
- イ.真っ白な川面の風景
- ウ.眠れずに苦しむこと
- エ.熟睡して前後を知らないこと、また知ったかぶりをすること
正解:エ.熟睡して前後を知らないこと、また知ったかぶりをすること
解説:「白河夜船(しらかわよふね)」は、京都の白河を船で通ったかと問われ寝ていて知らず川の名と勘違いした話から、ぐっすり眠って何も気づかないこと、また知ったかぶりをいう。
-
問87.四字熟語「眼高手低」の意味として正しいものはどれか。
- ア.理想や批評眼は高いが実際の技量が伴わないこと
- イ.高い所から低い所を見下すこと
- ウ.目上の人にへつらうこと
- エ.視力がよく手先が器用なこと
正解:ア.理想や批評眼は高いが実際の技量が伴わないこと
解説:「眼高手低(がんこうしゅてい)」は、見る目・批評する目は高いのに、実際に作る力・行う力が低いこと。
-
問88.四字熟語「朝三暮四」の本来の意味はどれか。
- ア.朝令暮改で方針が定まらないこと
- イ.目先の違いにこだわって結局は同じと気づかないこと、また口先で人を欺くこと
- ウ.朝早くから夜遅くまで働くこと
- エ.三日坊主で長続きしないこと
正解:イ.目先の違いにこだわって結局は同じと気づかないこと、また口先で人を欺くこと
解説:「朝三暮四(ちょうさんぼし)」は、猿に芋を朝三つ暮四つと言うと怒り、朝四つ暮三つと言うと喜んだ故事から、目先の差にとらわれ実質が同じと気づかないこと。『荘子』に由来する。
-
問89.四字熟語「焚書坑儒」の意味はどれか。
- ア.書物を焼いて暖をとること
- イ.儒学を保護し奨励すること
- ウ.書物を焼き学者を生き埋めにする思想・言論弾圧
- エ.書物を大量に収集すること
正解:ウ.書物を焼き学者を生き埋めにする思想・言論弾圧
解説:「焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)」は、秦の始皇帝が書物を焼き、儒者を穴埋めにした故事から、思想・言論の弾圧をいう。
-
問90.「画竜点睛を欠く」の意味として正しいものはどれか。
- ア.絵が下手であること
- イ.竜の絵を描くこと
- ウ.点を数多く打つこと
- エ.仕上げに肝心なものが欠けていること
正解:エ.仕上げに肝心なものが欠けていること
解説:「画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く」は、竜に最後の瞳を描き入れる意から、最後の肝心な仕上げが足りないこと。瞳を描いたら竜が天に昇ったという故事に由来する。
-
問91.四字熟語「羊頭狗肉」の意味として正しいものはどれか。
- ア.見かけは立派だが中身が伴わないこと
- イ.肉を高く売りつけること
- ウ.質素な食事のこと
- エ.羊と犬を一緒に飼うこと
正解:ア.見かけは立派だが中身が伴わないこと
解説:「羊頭狗肉(ようとうくにく)」は、羊の頭を看板に掲げて実は犬の肉を売る意から、見せかけと実質が一致しないこと。
-
問92.四字熟語「牽強付会」の意味はどれか。
- ア.強い者が弱い者を従えること
- イ.道理に合わないことを自分の都合のよいように無理にこじつけること
- ウ.会合に強引に出席すること
- エ.互いに引っ張り合うこと
正解:イ.道理に合わないことを自分の都合のよいように無理にこじつけること
解説:「牽強付会(けんきょうふかい)」は、筋の通らないことを無理に理屈をつけて、自分に都合よくこじつけること。
-
問93.四字熟語「呵々大笑」の読みとして正しいものはどれか。
- ア.あぁだいしょう
- イ.かかおおわらい
- ウ.かかたいしょう
- エ.がががたいしょう
正解:ウ.かかたいしょう
解説:「呵々大笑(かかたいしょう)」は、大声でからからと笑うこと。「呵々」は笑う声を表す。
-
問94.四字熟語「付和雷同」の意味はどれか。
- ア.雷のように激しく怒ること
- イ.仲間と力を合わせること
- ウ.付け加えて説明すること
- エ.自分の考えがなく、むやみに他人の説に同調すること
正解:エ.自分の考えがなく、むやみに他人の説に同調すること
解説:「付和雷同(ふわらいどう)」は、確たる主張がなく、安易に他人の意見に同調すること。雷が鳴ると物が共鳴する意から。
-
問95.四字熟語「鎧袖一触」の意味として正しいものはどれか。
- ア.相手をたやすく打ち負かすこと
- イ.袖が触れ合う縁
- ウ.一度触れただけで壊れること
- エ.武具を整えて出陣すること
正解:ア.相手をたやすく打ち負かすこと
解説:「鎧袖一触(がいしゅういっしょく)」は、鎧の袖でちょっと触れるだけの意から、わずかな力で相手を簡単に打ち負かすこと。
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問96.四字熟語「乾坤一擲」の意味はどれか。
- ア.天地を作り変えること
- イ.運命をかけて一度の勝負に出ること
- ウ.乾いた土地を耕すこと
- エ.一つの石を投げること
正解:イ.運命をかけて一度の勝負に出ること
解説:「乾坤一擲(けんこんいってき)」は、天地をかけてさいころを投げる意から、運命をかけて大勝負に出ること。「乾坤」は天地。
-
問97.四字熟語「綱紀粛正」の「綱紀」の意味として正しいものはどれか。
- ア.綱でしばること
- イ.紀行文
- ウ.国家・組織を治める規律や規則
- エ.年代の記録
正解:ウ.国家・組織を治める規律や規則
解説:「綱紀粛正(こうきしゅくせい)」は、国家や組織の規律をひきしめ、不正をただすこと。「綱紀」は大綱と細目、転じて規律・秩序。
-
問98.四字熟語「率先垂範」の意味はどれか。
- ア.軍勢を率いて進むこと
- イ.規則を率直に説明すること
- ウ.範囲を率いて広げること
- エ.人の先に立って模範を示すこと
正解:エ.人の先に立って模範を示すこと
解説:「率先垂範(そっせんすいはん)」は、自ら先頭に立って手本を示すこと。「垂範」は模範を示すこと。
-
問99.文章語「換言すれば」の「換言」の意味として正しいものはどれか。
- ア.言いかえること
- イ.発言を取り消すこと
- ウ.訳して伝えること
- エ.言葉を交わすこと
正解:ア.言いかえること
解説:「換言(かんげん)」は、別の言葉で言いかえること。「換言すれば」は「言いかえれば」の意の文章語。
-
問100.四字熟語「韜光養晦」に意味が最も近い四字熟語はどれか。
- ア.威風堂々
- イ.和光同塵
- ウ.電光石火
- エ.明明白白
正解:イ.和光同塵
解説:「韜光養晦(とうこうようかい)」は才能を包み隠して時機を待つこと。「和光同塵(わこうどうじん)」も自分の才知の光をやわらげ俗世にまじわる意で近い。
-
問101.四字熟語「徒手空拳」の意味として正しいものはどれか。
- ア.素手で戦う武術
- イ.空に向かって拳を振り上げること
- ウ.手に何も持たないこと、また資本や頼るものが何もないこと
- エ.徒党を組んで争うこと
正解:ウ.手に何も持たないこと、また資本や頼るものが何もないこと
解説:「徒手空拳(としゅくうけん)」は、手に何も持たないこと。転じて、資金や手がかりが何もないことのたとえ。
-
問102.次のうち「泰然自若」と意味が最も近い語はどれか。
- ア.右往左往
- イ.軽佻浮薄
- ウ.狼狽周章
- エ.沈着冷静
正解:エ.沈着冷静
解説:「泰然自若(たいぜんじじゃく)」は、落ち着いて物事に動じないさま。「沈着冷静」が最も近い。
-
問103.「焦眉の急」の意味はどれか。
- ア.危険や事態がさし迫っていること
- イ.眉間にしわを寄せて悩むこと
- ウ.急いで眉を整えること
- エ.眉を焦がすほど熱中すること
正解:ア.危険や事態がさし迫っていること
解説:「焦眉の急(しょうびのきゅう)」は、眉が焦げるほど火が迫る意から、危険や問題がさし迫って一刻の猶予もないこと。
-
問104.文章語「彼我」の意味として正しいものはどれか。
- ア.彼の所有物
- イ.相手と自分
- ウ.かなたとこなた
- エ.過去と現在
正解:イ.相手と自分
解説:「彼我(ひが)」は、相手と自分、あちらとこちらの意。「彼我の戦力差」などと用いる。
-
問105.四字熟語「叱咤激励」の「叱咤」の意味はどれか。
- ア.静かに諭すこと
- イ.ほめたたえること
- ウ.大声で励ましたり、しかったりすること
- エ.失敗をなじること
正解:ウ.大声で励ましたり、しかったりすること
解説:「叱咤激励(しったげきれい)」は、大声でしかり、励まして奮い立たせること。「叱咤」は大声でしかる・励ますこと。
-
問106.故事成語「漁夫の利」の由来として正しいものはどれか。
- ア.漁夫が大漁で利益を得た話
- イ.海で漁の権利を争った話
- ウ.利益を漁るように貪った話
- エ.シギとハマグリが争う間に漁夫が両方を捕らえた故事
正解:エ.シギとハマグリが争う間に漁夫が両方を捕らえた故事
解説:「漁夫の利」は、シギとハマグリが争っているすきに漁師が両方をとらえた故事から、両者が争う間に第三者が利益を横取りすること。『戦国策』に由来する。
-
問107.故事成語「杞憂」の意味として正しいものはどれか。
- ア.無用な心配、取り越し苦労
- イ.当然の懸念
- ウ.将来への希望
- エ.深刻な悩み
正解:ア.無用な心配、取り越し苦労
解説:「杞憂(きゆう)」は、杞の国の人が天が落ちてこないかと心配した故事から、しなくてもよい無用な心配のこと。
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問108.故事成語「推敲」の由来として正しいものはどれか。
- ア.門を推し開けて入った話
- イ.詩句の「推す」と「敲く」のどちらがよいか思案した故事
- ウ.文章を推薦した話
- エ.推理して敵を打ち破った話
正解:イ.詩句の「推す」と「敲く」のどちらがよいか思案した故事
解説:「推敲(すいこう)」は、唐の賈島が「僧は推す月下の門」の「推す」を「敲く」にすべきか迷った故事から、詩文の字句を練り直すこと。
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問109.故事成語「矛盾」の由来として正しいものはどれか。
- ア.矛と盾で戦った故事
- イ.武器が足りず困った話
- ウ.どんな盾も貫く矛と、どんな矛も防ぐ盾を同時に売った故事
- エ.矛先を盾で受け止めた話
正解:ウ.どんな盾も貫く矛と、どんな矛も防ぐ盾を同時に売った故事
解説:「矛盾」は、何でも貫く矛と何でも防ぐ盾を売る商人が、その矛でその盾を突けばと問われ答えに窮した故事から、つじつまが合わないこと。『韓非子』に由来する。
-
問110.故事成語「塞翁が馬」が表す教えとして最も適切なものはどれか。
- ア.馬は財産であるということ
- イ.老人を敬うべきだということ
- ウ.国境を守る大切さ
- エ.人生の幸不幸は予測しがたく転変するということ
正解:エ.人生の幸不幸は予測しがたく転変するということ
解説:「塞翁が馬(人間万事塞翁が馬)」は、辺境の老人の馬をめぐる吉凶が次々と転じた故事から、幸不幸は予測できず変転するということ。『淮南子』に由来する。
-
問111.故事成語「五十歩百歩」の意味として正しいものはどれか。
- ア.多少の差はあっても本質的には同じであること
- イ.距離が遠く隔たること
- ウ.一歩ずつ着実に進むこと
- エ.少しの努力で大きな差がつくこと
正解:ア.多少の差はあっても本質的には同じであること
解説:「五十歩百歩」は、戦場で五十歩逃げた者が百歩逃げた者を笑っても臆病な点は同じという故事から、わずかな違いはあっても本質的には同程度であること。『孟子』に由来する。
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問112.故事成語「覆水盆に返らず」の意味はどれか。
- ア.別れた夫婦はやり直せること
- イ.一度してしまったことは取り返しがつかないこと
- ウ.失敗を恐れず挑戦すべきこと
- エ.水は大切に使うべきこと
正解:イ.一度してしまったことは取り返しがつかないこと
解説:「覆水盆に返らず」は、こぼした水は盆に戻せない意から、一度起きたことは取り返しがつかないこと。離縁した妻を復縁できないことのたとえにも用いる。
-
問113.故事成語「鼎の軽重を問う」の意味として正しいものはどれか。
- ア.重さを正確に量ること
- イ.料理の腕を試すこと
- ウ.権威ある人の実力や地位を疑い、これに取って代わろうとすること
- エ.物事の軽重をよく考えること
正解:ウ.権威ある人の実力や地位を疑い、これに取って代わろうとすること
解説:「鼎(かなえ)の軽重を問う」は、王権の象徴である鼎の重さを尋ねた故事から、権力者の実力を疑い、地位を奪おうとすること。
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問114.「断腸の思い」の由来として正しいものはどれか。
- ア.戦で腹に傷を負った話
- イ.腸を病んだ話
- ウ.料理で腸を断った話
- エ.子を奪われた母猿が悲しみのあまり腸がちぎれていた故事
正解:エ.子を奪われた母猿が悲しみのあまり腸がちぎれていた故事
解説:「断腸の思い」は、捕らえられた子猿を追った母猿が死んで腹を裂くと腸がずたずたに断ち切れていた故事から、はらわたがちぎれるほどの悲しみ・つらさ。
-
問115.故事成語「逆鱗に触れる」の「逆鱗」が指すものとして正しいものはどれか。
- ア.竜のあごの下に逆さに生えた鱗(転じて天子・目上の怒り)
- イ.蛇のとぐろ
- ウ.虎のひげ
- エ.魚のうろこ
正解:ア.竜のあごの下に逆さに生えた鱗(転じて天子・目上の怒り)
解説:「逆鱗に触れる」は、竜のあごの下に逆さに生えた鱗に触れると殺されるという伝説から、天子や目上の人を激しく怒らせること。『韓非子』に由来する。
-
問116.故事成語「邯鄲の夢」が表す意味はどれか。
- ア.かなえられた夢
- イ.人の世の栄華のはかないこと
- ウ.眠りの深さ
- エ.美しい都の風景
正解:イ.人の世の栄華のはかないこと
解説:「邯鄲(かんたん)の夢」は、廬生が邯鄲で栄華の一生を夢に見たが目覚めると粟がまだ炊けていなかった故事から、人生の栄枯盛衰のはかないこと。
-
問117.故事成語「白眉」の意味として正しいものはどれか。
- ア.年老いた人
- イ.白髪頭
- ウ.多くのものの中で最も優れたもの
- エ.目立たない存在
正解:ウ.多くのものの中で最も優れたもの
解説:「白眉(はくび)」は、蜀の馬氏五兄弟のうち眉に白毛のある長兄が最も優れていた故事から、同類の中で最もすぐれた人や物。
-
問118.四字熟語「玉石混淆」の意味はどれか。
- ア.宝石を混ぜ合わせること
- イ.石を磨いて玉にすること
- ウ.白黒つけがたいこと
- エ.優れたものと劣ったものが入りまじっていること
正解:エ.優れたものと劣ったものが入りまじっていること
解説:「玉石混淆(ぎょくせきこんこう)」は、宝石と石ころが入りまじる意から、価値あるものとないものが区別なく混在すること。
-
問119.故事成語「水魚の交わり」が表す関係はどれか。
- ア.離れがたい親密な交友
- イ.師弟の関係
- ウ.敵対する関係
- エ.利害だけの薄い関係
正解:ア.離れがたい親密な交友
解説:「水魚の交わり」は、水と魚のように切り離せない親密な交わり。劉備が諸葛亮との関係を例えた故事に由来する。
-
問120.慣用句「煮え湯を飲まされる」の本来の意味として正しいものはどれか。
- ア.敵からひどい仕打ちを受けること
- イ.信頼していた者から裏切られてひどい目にあうこと
- ウ.熱い思いをさせられること
- エ.つらい目にあわされ我慢すること
正解:イ.信頼していた者から裏切られてひどい目にあうこと
解説:「煮え湯を飲まされる」は、信用していた人から裏切られてひどい目にあうこと。単なる赤の他人からの仕打ちには使わないのが本来。
-
問121.慣用句「檄を飛ばす」の本来の意味として正しいものはどれか。
- ア.強く励まし元気づけること
- イ.厳しくしかること
- ウ.自分の主張を広く知らせて同意・決起を促すこと
- エ.急いで知らせること
正解:ウ.自分の主張を広く知らせて同意・決起を促すこと
解説:「檄(げき)を飛ばす」は、檄文(主張・決起を呼びかける文書)を送り、広く同意や行動を促すこと。「元気づける」の意で使うのは本来は誤用とされる。
-
問122.慣用句「失笑する」の本来の意味として正しいものはどれか。
- ア.あきれて笑えなくなること
- イ.冷笑すること
- ウ.笑いをこらえること
- エ.おかしさをこらえきれず思わず笑い出すこと
正解:エ.おかしさをこらえきれず思わず笑い出すこと
解説:「失笑」は、こらえきれずに吹き出して笑うこと。「笑いも出ないほどあきれる」の意は誤用。
-
問123.慣用句「うがった見方」の本来の意味として正しいものはどれか。
- ア.物事の本質を的確にとらえた見方
- イ.否定的な見方
- ウ.ひねくれた疑い深い見方
- エ.表面的な見方
正解:ア.物事の本質を的確にとらえた見方
解説:「うがった見方」の「穿つ」は、本質を掘り下げて言い当てる意。「ひねくれた見方」は誤用。
-
問124.慣用句「やぶさかでない」の本来の意味として正しいものはどれか。
- ア.仕方なく…すること
- イ.喜んで…する、…する努力を惜しまないこと
- ウ.…するのをためらうこと
- エ.…しても構わない程度の消極性
正解:イ.喜んで…する、…する努力を惜しまないこと
解説:「やぶさかでない」は、物惜しみせず進んで行う、喜んで…する意。「仕方なくする」は誤用。
-
問125.慣用句「鼻持ちならない」の意味として正しいものはどれか。
- ア.臭くてたまらないこと
- イ.鼻が高く自慢げであること
- ウ.言動が嫌みで我慢ならないこと
- エ.信用できないこと
正解:ウ.言動が嫌みで我慢ならないこと
解説:「鼻持ちならない」は、言動や態度が嫌みで見聞きするに耐えないこと。臭気の意から転じた。
-
問126.次の対義語の組み合わせのうち、正しくないものはどれか。
- ア.「軽率」⇔「慎重」
- イ.「凡庸」⇔「非凡」
- ウ.「狭量」⇔「寛容」
- エ.「漸進」⇔「前進」
正解:エ.「漸進」⇔「前進」
解説:「漸進(少しずつ進む)」の対義語は「急進」。「前進」ではない。他は正しい対義語。
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問127.「容認」の対義語として最も適切なものはどれか。
- ア.否認
- イ.承認
- ウ.黙認
- エ.是認
正解:ア.否認
解説:「容認(認め許す)」の対義語は「否認(認めない)」。承認・黙認・是認はいずれも認める側の語。
-
問128.「冗漫」の対義語として最も適切なものはどれか。
- ア.冗長
- イ.簡潔
- ウ.散漫
- エ.緩慢
正解:イ.簡潔
解説:「冗漫(だらだらと長く無駄が多い)」の対義語は「簡潔(短くまとまっている)」。冗長は類義語。
-
問129.「希薄」の対義語として最も適切なものはどれか。
- ア.稀少
- イ.軽薄
- ウ.濃厚
- エ.淡泊
正解:ウ.濃厚
解説:「希薄(うすい・乏しい)」の対義語は「濃厚」。
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問130.次のうち「該博」の類義語として最も適切なものはどれか。
- ア.該当
- イ.博愛
- ウ.広範
- エ.博識
正解:エ.博識
解説:「該博(がいはく)」は学識が広く深いこと。「博識」が類義語。「該当」「博愛」は別義。
-
問131.「忖度」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.他人の心中をおしはかること
- イ.勝手に決めつけること
- ウ.強く要求すること
- エ.深く考え込むこと
正解:ア.他人の心中をおしはかること
解説:「忖度(そんたく)」は、他人の気持ちをおしはかること。「忖」も「度」もはかる意。
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問132.「逼迫」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.強く圧迫されること
- イ.事態や経済状態が差し迫って余裕がなくなること
- ウ.急に襲いかかること
- エ.じわじわ追い詰めること
正解:イ.事態や経済状態が差し迫って余裕がなくなること
解説:「逼迫(ひっぱく)」は、行きづまって余裕がなくなること。財政逼迫、需給逼迫などと用いる。
-
問133.「言質」の正しい読みと意味の組み合わせはどれか。
- ア.ことばじち・言葉での質問
- イ.げんしつ・言葉の質
- ウ.げんち・後で証拠となる約束の言葉
- エ.ごんち・本音の言葉
正解:ウ.げんち・後で証拠となる約束の言葉
解説:「言質(げんち)」は、のちの証拠となる約束の言葉。「言質を取る」などと用いる。
-
問134.カタカナ語「アイロニー」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.主体性
- イ.哀愁、もの悲しさ
- ウ.象徴
- エ.皮肉、反語
正解:エ.皮肉、反語
解説:「アイロニー(irony)」は、皮肉・反語の意。期待と反する結果を皮肉る意でも用いる。
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問135.カタカナ語「アンビバレント」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.相反する感情を同時に抱くさま
- イ.環境にやさしいさま
- ウ.野心的なさま
- エ.あいまいで不明確なさま
正解:ア.相反する感情を同時に抱くさま
解説:「アンビバレント(ambivalent)」は、愛と憎しみのように相反する感情を同時に抱くさま。名詞はアンビバレンス。
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問136.「枯れ木も山のにぎわい」を、自分をへりくだって言うのではなく他人に対して使うのは、本来は失礼にあたる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「枯れ木も山のにぎわい」は、つまらないものでも無いよりはましの意で、自分をへりくだって言う語。他人を「枯れ木」に例えることになり失礼にあたる。
-
問137.「役不足」は、本人の力量に対して役目が軽すぎることを表す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「役不足」は、与えられた役目がその人の実力に対して軽すぎる意。実力が足りない意の「力不足」と混同しやすい。
-
問138.「気が置けない人」とは、油断ができず警戒すべき相手のことである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「気が置けない」は気づかいや遠慮が不要で打ち解けられる意。警戒すべき相手の意で使うのは誤用。
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問139.「破天荒」とは、豪快で大胆な無茶な振る舞いを表す語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「破天荒」は前人の成し得なかったことを初めて成し遂げる意。豪快・無茶の意で使うのは誤用。
-
問140.四字熟語「五里霧中」は、方針や見通しが立たず、どうすべきか迷うさまを表す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「五里霧中(ごりむちゅう)」は、深い霧の中で方角を見失う意から、物事の見通しが立たず迷うこと。「五里夢中」と書くのは誤り。
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問141.四字熟語「危機一髪」の「一髪」は、正しくは「一発」と書く。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「危機一髪」は髪の毛一本ほどのわずかな差で危険が迫る意で、「一髪」と書く。「一発」は誤り。
-
問142.四字熟語「単刀直入」の「単刀」を「短刀」と書くのは誤りである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「単刀直入」は、ただ一振りの刀で敵陣に切り込む意から、前置きなく要点に入ること。「短刀」と書くのは誤り。
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問143.「絶体絶命」の「絶体」を「絶対」と書くのは誤りである。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「絶体絶命」は、どうにも逃れようのない窮地の意で、「絶体」と書く。「絶対絶命」は誤り。
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問144.「他山の石」は、他人の優れた言行を手本にする意で用いるのが本来の用法である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「他山の石」は他人のよくない言行も自分を磨く助けになる意。手本にする意で使うのは誤用。
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問145.「情けは人の為ならず」は、人に情けをかけると巡り巡って自分のためになるという意味である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「情けは人の為ならず」は、人への親切は回り回って自分に良い報いとして返る意。「甘やかしは本人のためにならない」は誤用。
-
問146.「煮え湯を飲まされる」は、見ず知らずの他人からひどい仕打ちを受ける意で使うのが本来である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「煮え湯を飲まされる」は信頼していた者から裏切られてひどい目にあう意で、本来は親しい者・信用した者からの裏切りに使う。
-
問147.「敷居が高い」は、本来は高級・上品すぎて入りにくいという意味である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「敷居が高い」は不義理や面目ないことがあってその家を訪ねにくい意。高級すぎて入りにくいの意は近年の用法で本来は誤用とされる。
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問148.「白羽の矢が立つ」は、本来は多くの中から犠牲・いけにえとして選び定められる意であった。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「白羽の矢が立つ」は、いけにえに望む娘の家の屋根に白羽の矢を立てたという俗信に由来し、本来は犠牲として選ばれる意。今は大役に抜擢される意でも使う。
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問149.四字熟語「言語道断」は、もってのほかで言葉に表せないほどひどいことを表す。
正解:○(正しい)
解説:正しい。「言語道断(ごんごどうだん)」は、言葉では言い表せないほどひどい、もってのほかの意。もとは仏教語で言葉で説明できない深遠な真理の意であった。
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問150.四字熟語「一朝一夕」は、長い年月をかけて成し遂げることを表す。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「一朝一夕(いっちょういっせき)」は、わずかな期間・短い時日の意。「一朝一夕にはできない」のように、短期間では達成しがたいことに用いる。
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問151.「行う」の送り仮名として、内閣告示「送り仮名の付け方」の本則に従った表記はどれか。
- ア.行こなう
- イ.行なう
- ウ.行いう
- エ.行う
正解:エ.行う
解説:五段動詞は活用語尾を送るのが本則で「行う」。「行なう」は読みの混同を避ける流儀の許容形で、規範上の本則ではない。
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問152.「現れる」の送り仮名について、本則に従った表記はどれか。
- ア.現れる
- イ.現われる
- ウ.現わる
- エ.表われる
正解:ア.現れる
解説:下一段動詞は活用語尾「れる」を送る本則の形が「現れる」。「現われる」は許容として認められるが本則ではない。「表」は別語の用字。
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問153.「明らか」の送り仮名として、本則に従った表記はどれか。
- ア.明か
- イ.明らか
- ウ.明白か
- エ.明きらか
正解:イ.明らか
解説:形容動詞「明らか」は「らか」を送るのが本則。「明か」では「あきか」とも読めて不適。「明白」は別語。
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問154.「危ない」の送り仮名として、本則に従った表記はどれか。
- ア.危い
- イ.危あない
- ウ.危ない
- エ.険ない
正解:ウ.危ない
解説:形容詞「危ない」は活用語尾の前の「な」から送る語で「危ない」が本則。「危い」では「あぶない」とは読めない。
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問155.「捕らえる」の送り仮名として、本則に従った表記はどれか。
- ア.捕える
- イ.捕らへる
- ウ.捕うえる
- エ.捕らえる
正解:エ.捕らえる
解説:下一段「捕らえる」は本則で「らえる」を送る。「捕える」は許容として認められるが本則は「捕らえる」。
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問156.「短い」の送り仮名として、本則に従った表記はどれか。
- ア.短い
- イ.短かい
- ウ.短じかい
- エ.短ない
正解:ア.短い
解説:形容詞「短い」は活用語尾「い」を送る本則の形。「短かい」は送りすぎの誤りで、「みじか」までを漢字で表す。
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問157.「少ない」の送り仮名として、本則に従った表記はどれか。
- ア.少なない
- イ.少ない
- ウ.少い
- エ.小ない
正解:イ.少ない
解説:形容詞「少ない」は「ない」の前の「な」から送る語で「少ない」が本則。「少い」では「すくい」とも読め不適。
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問158.「大きい」の送り仮名として、本則に従った表記はどれか。
- ア.大い
- イ.巨きい
- ウ.大きい
- エ.大おきい
正解:ウ.大きい
解説:形容詞「大きい」は「きい」を送る本則。「大い」では「おおい」と読めて混同するため「大きい」とする。
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問159.「勇ましい」の送り仮名として、本則に従った表記はどれか。
- ア.猛ましい
- イ.勇しい
- ウ.勇さましい
- エ.勇ましい
正解:エ.勇ましい
解説:形容詞「勇ましい」は語幹「勇」に「ましい」を付ける本則の形。「勇しい」は送り不足。
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問160.「冷たい」の送り仮名として、本則に従った表記はどれか。
- ア.冷たい
- イ.冷めたい
- ウ.冷い
- エ.冷つたい
正解:ア.冷たい
解説:形容詞「冷たい」は「たい」を送る本則の形。「冷い」では「つめい」とは読めず不適。「冷めたい」は別語幹。
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問161.「平らげる」の送り仮名として、本則に従った表記はどれか。
- ア.平げる
- イ.平らげる
- ウ.平たげる
- エ.平らける
正解:イ.平らげる
解説:「平らげる」は語幹「平ら」に「げる」を付ける本則。「平げる」では「ひらげる」とも読み得て不適。
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問162.複合語「申し込み」を本則に従って書いた表記はどれか。
- ア.申込み
- イ.申しこみ
- ウ.申し込み
- エ.申込
正解:ウ.申し込み
解説:複合の動詞・名詞は各語の送り仮名を付けるのが本則で「申し込み」。「申込み」「申込」は許容・慣用(掲示や法令)で本則ではない。
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問163.「打ち合わせ」を本則に従って書いた表記はどれか。
- ア.打合せ
- イ.打合わせ
- ウ.打ち合せ
- エ.打ち合わせ
正解:エ.打ち合わせ
解説:複合語は各語の送り仮名を付ける本則により「打ち合わせ」。「打合せ」「打合わせ」は許容・慣用形。
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問164.「届け出る」を本則に従って書いた表記はどれか。
- ア.届け出る
- イ.届けでる
- ウ.届出る
- エ.届出
正解:ア.届け出る
解説:複合動詞の本則は「届け出る」。「届出る」「届出」は許容・慣用(名詞「届出」など)。
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問165.動詞から転じた名詞「話」の通則に従った表記はどれか。
- ア.話し
- イ.話
- ウ.話なし
- エ.咄
正解:イ.話
解説:名詞「話」は送り仮名を付けないのが通則(例:話の途中)。動詞は「話す」と送る。名詞か動詞かで送りが変わる典型例。
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問166.「割合」を名詞として書く場合、通則に従った表記はどれか。
- ア.割り合い
- イ.割合い
- ウ.割合
- エ.割あい
正解:ウ.割合
解説:慣用が固定した複合名詞「割合」は送り仮名を付けないのが通則。動詞では「割り合う」だが、名詞「割合」は送らない。
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問167.「受付」を窓口・係の名称として書く場合、通則に従った表記はどれか。
- ア.受け付け
- イ.受付け
- ウ.受けつけ
- エ.受付
正解:エ.受付
解説:特定の職・係・場所を表す慣用名詞「受付」は送り仮名を付けないのが通則。動作を表す動詞は「受け付ける」と送る。
-
問168.補助動詞「みる」の表記について、公用文の考え方に沿うものはどれか。「読んでみる」の「みる」は…
- ア.仮名で「みる」と書く
- イ.漢字で「見る」と書く
- ウ.片仮名で「ミル」と書く
- エ.「観る」と書く
正解:ア.仮名で「みる」と書く
解説:本来の意味が薄れた補助動詞は仮名で書くのが原則。「~してみる」「~していく」「~してくる」などは仮名書きし、実際に目で見る「見る」と区別する。
-
問169.「ございます」の表記について、公用文の考え方に沿うものはどれか。
- ア.「御座います」と漢字で書く
- イ.仮名で「ございます」と書く
- ウ.「御坐います」と書く
- エ.「在います」と書く
正解:イ.仮名で「ございます」と書く
解説:補助的・形式的な「ございます」は仮名で書くのが原則。「御座います」は当て字的で、現代の公用文・一般文では仮名書きが規範。
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問170.形式名詞「こと」の表記について、公用文の考え方に沿うものはどれか。「~することができる」の「こと」は…
- ア.「事」と漢字で書く
- イ.「言」と書く
- ウ.仮名で「こと」と書く
- エ.「縡」と書く
正解:ウ.仮名で「こと」と書く
解説:形式名詞「こと」「もの」「とき」などは仮名で書くのが原則。具体的事柄を指す実質名詞「事」とは区別する。
-
問171.形式名詞「とき」の表記について、公用文の考え方に沿うものはどれか。「必要なときは」の「とき」は…
- ア.「時」と漢字で書く
- イ.「秋」と書く
- ウ.「刻」と書く
- エ.仮名で「とき」と書く
正解:エ.仮名で「とき」と書く
解説:条件・場合を表す形式名詞「とき」は仮名で書くのが原則。時刻・時間を表す実質名詞は「時」と漢字で書く。
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問172.接続詞「したがって」の表記について、公用文の考え方に沿うものはどれか。
- ア.仮名で「したがって」と書く
- イ.「随って」と書く
- ウ.「従って」と漢字で書く
- エ.「順って」と書く
正解:ア.仮名で「したがって」と書く
解説:接続詞の「したがって」は仮名で書くのが原則。動詞「従う」の活用形「規則に従って」とは区別する。
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問173.副詞「ぜひ」(懇願)の表記について、公用文の考え方に沿うものはどれか。
- ア.「是非」と漢字で書く
- イ.仮名で「ぜひ」と書く
- ウ.「諾否」と書く
- エ.「是否」と書く
正解:イ.仮名で「ぜひ」と書く
解説:「ぜひお越しください」のような副詞「ぜひ」は仮名で書くのが原則。「是非を問う(よしあし)」の名詞は「是非」と漢字で書き分ける。
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問174.「~というもの」の「いう」の表記について、公用文の考え方に沿うものはどれか。
- ア.「言う」と漢字で書く
- イ.「云う」と書く
- ウ.仮名で「いう」と書く
- エ.「謂う」と書く
正解:ウ.仮名で「いう」と書く
解説:形式的な「~という」は仮名で書くのが原則。発言する意味の動詞は「言う」と漢字で書く。
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問175.「~するため」の「ため」の表記について、公用文の考え方に沿うものはどれか。
- ア.「為」と漢字で書く
- イ.「爲」と書く
- ウ.「料」と書く
- エ.仮名で「ため」と書く
正解:エ.仮名で「ため」と書く
解説:形式名詞「ため」(目的・理由)は仮名で書くのが原則。「為」は公用文では仮名書きとする。
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問176.「次のとおり」の「とおり」の表記について、公用文の考え方に沿うものはどれか。
- ア.仮名で「とおり」と書く
- イ.「徹り」と書く
- ウ.「透り」と書く
- エ.「通り」と漢字で書く
正解:ア.仮名で「とおり」と書く
解説:「次のとおり」のような形式的な「とおり」は仮名で書くのが原則。道路の「通り」や「一通り」は漢字で書く。
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問177.「稲妻」の現代仮名遣いとして本則の読み表記はどれか。
- ア.いなづま
- イ.いなずま
- ウ.いなずゔま
- エ.いなぢま
正解:イ.いなずま
解説:現代仮名遣いでは「いなずま」が本則。「稲+妻」の連濁という語源意識から「いなづま」も許容されるが、本則は「いなずま」。
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問178.「世界中」を「せかいじゅう」と読む場合、現代仮名遣いの本則はどれか。
- ア.せかいぢゅう
- イ.せかいづゅう
- ウ.せかいじゅう
- エ.せかいぢう
正解:ウ.せかいじゅう
解説:現代仮名遣いでは原則「じ・ず」を用い「せかいじゅう」が正しい。連濁でも「ぢ・づ」を用いるのは二語連合や同音連呼など限られた場合のみ。
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問179.「縮む」を仮名で書くとき、現代仮名遣いとして正しいものはどれか。
- ア.ちじむ
- イ.ちずむ
- ウ.ちづむ
- エ.ちぢむ
正解:エ.ちぢむ
解説:同音「ち」の連呼で濁る語は「ぢ」を用い「ちぢむ」と書く。現代仮名遣いの「ぢ・づ」を用いる例外規定に当たる。
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問180.「続く」を仮名で書くとき、現代仮名遣いとして正しいものはどれか。
- ア.つづく
- イ.つずく
- ウ.つずぐ
- エ.つづぐ
正解:ア.つづく
解説:同音「つ」の連呼で濁る語は「づ」を用い「つづく」と書く。「ぢ・づ」を用いる規定の例。
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問181.「鼻血」の現代仮名遣いとして正しいものはどれか。
- ア.はなじ
- イ.はなぢ
- ウ.はなずぃ
- エ.はなじい
正解:イ.はなぢ
解説:二語の連合(鼻+血(ち))によって生じた濁音は「ぢ」を用い「はなぢ」と書く。「血」の「ち」が連濁したと意識されるため。
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問182.「三日月」の現代仮名遣いとして正しいものはどれか。
- ア.みかずき
- イ.みかずぎ
- ウ.みかづき
- エ.みかぢき
正解:ウ.みかづき
解説:二語連合(三日+月(つき))の連濁で「づ」を用い「みかづき」と書く。「月」の「つ」が連濁したと意識されるため。
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問183.「氷」の現代仮名遣いとして正しいものはどれか。
- ア.こうり
- イ.こほり
- ウ.こをり
- エ.こおり
正解:エ.こおり
解説:歴史的仮名遣いで「ほ・を」だった和語のオ列長音は「お」を添えて書く。「氷(こほり)」は「こおり」が本則。「こうり」は誤り。
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問184.「遠い」の現代仮名遣いとして正しいものはどれか。
- ア.とおい
- イ.とをい
- ウ.とほい
- エ.とうい
正解:ア.とおい
解説:歴史的仮名遣い「とほし」に由来する和語のオ列長音は「お」を添えて「とおい」と書く。「とうい」は誤り。
-
問185.「狼」の現代仮名遣いとして正しいものはどれか。
- ア.おうかみ
- イ.おおかみ
- ウ.をおかみ
- エ.おほかみ
正解:イ.おおかみ
解説:「おほかみ」由来の和語のオ列長音は「お」を添え「おおかみ」と書く。「おうかみ」は誤り。
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問186.「炎」の現代仮名遣いとして正しいものはどれか。
- ア.ほのう
- イ.ほのを
- ウ.ほのお
- エ.ほのほ
正解:ウ.ほのお
解説:「ほのほ」由来の和語のオ列長音は「お」を添え「ほのお」と書く。「ほのう」は誤り。
-
問187.「公」(おおやけ)の現代仮名遣いとして正しいものはどれか。
- ア.おうやけ
- イ.おほやけ
- ウ.おをやけ
- エ.おおやけ
正解:エ.おおやけ
解説:「おほやけ」由来の和語のオ列長音は「お」を添えて「おおやけ」と書く。常用漢字「公」の訓もこの仮名遣い。
-
問188.漢字音(字音)に由来する「王様」の「おう」の長音表記について、正しい説明はどれか。
- ア.字音語はオ列長音を「う」で書くため「おう」が正しい
- イ.和語なので「おお」が正しい
- ウ.「を」で書くべきである
- エ.「おほ」と書く
正解:ア.字音語はオ列長音を「う」で書くため「おう」が正しい
解説:漢字音に由来するオ列長音は「う」で書くのが原則(王=おう、東京=とうきょう)。和語のオ列長音だけが「お」を添える特例。
-
問189.「言う」を現代仮名遣いで書くとどれが正しいか。
- ア.ゆう
- イ.いう
- ウ.いふ
- エ.ゆふ
正解:イ.いう
解説:「言う」は発音は「ゆう」に近いが、表記は「いう」と書くのが現代仮名遣いの規定。歴史的仮名遣い「いふ」を現代化した形。
-
問190.「異議を唱える」の「いぎ」として正しい漢字はどれか。
- ア.意義
- イ.異義
- ウ.異議
- エ.威儀
正解:ウ.異議
解説:反対意見・不服を述べる「いぎ」は「異議」。「意義」は意味・価値、「異義」は意味が異なること、「威儀」は礼儀作法・身なり。
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問191.「会議に諮る」の「はかる」として正しい漢字はどれか。
- ア.計る
- イ.図る
- ウ.測る
- エ.諮る
正解:エ.諮る
解説:相談・意見を求める意味の「はかる」は「諮る」。「計る」は時間・数、「測る」は長さ・高さ、「図る」は計画・企てる意。
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問192.「便宜を図る」の「はかる」として正しい漢字はどれか。
- ア.図る
- イ.計る
- ウ.量る
- エ.謀る
正解:ア.図る
解説:実現を企てる・取り計らう意味の「はかる」は「図る」。「謀る」は悪事をたくらむ意で意味が異なる。
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問193.「体重を量る」の「はかる」として正しい漢字はどれか。
- ア.計る
- イ.量る
- ウ.測る
- エ.図る
正解:イ.量る
解説:重さ・容積を「はかる」は「量る」。長さ・高さ・深さは「測る」、時間・数は「計る」と書き分ける。
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問194.「危険を冒す」の「おかす」として正しい漢字はどれか。
- ア.犯す
- イ.侵す
- ウ.冒す
- エ.侵かす
正解:ウ.冒す
解説:あえて危険な行為をする意の「おかす」は「冒す」。「犯す」は罪・規則を破る、「侵す」は他の領域に立ち入る・害する意。
-
問195.「権利を侵す」の「おかす」として正しい漢字はどれか。
- ア.冒す
- イ.犯す
- ウ.干す
- エ.侵す
正解:エ.侵す
解説:他者の領域・権利に立ち入って害する意の「おかす」は「侵す」。「冒す」は危険を承知で行う、「犯す」は罪を犯す意。
-
問196.「規則に背いて罪をおかす」の「おかす」として正しい漢字はどれか。
- ア.犯す
- イ.侵す
- ウ.冒す
- エ.負かす
正解:ア.犯す
解説:法律・規則・道徳に背く意の「おかす」は「犯す」。罪・過ちを行う場面で用いる。
-
問197.「分析のたいしょうとする」の「たいしょう」として正しい漢字はどれか。
- ア.対称
- イ.対象
- ウ.対照
- エ.大将
正解:イ.対象
解説:行為・関心の相手・目標を表す「たいしょう」は「対象」。「対称」は釣り合い(左右対称)、「対照」は照らし合わせ・きわだつ対比。
-
問198.「明暗のたいしょうが鮮やかだ」の「たいしょう」として正しい漢字はどれか。
- ア.対象
- イ.対称
- ウ.対照
- エ.対症
正解:ウ.対照
解説:二つを照らし合わせて違いをきわだたせる意の「たいしょう」は「対照」。「対象」は相手・目標、「対称」は左右の釣り合い。
-
問199.「製品の品質をほしょうする」の「ほしょう」として正しい漢字はどれか。
- ア.補証
- イ.保障
- ウ.補償
- エ.保証
正解:エ.保証
解説:確かであると請け合う意の「ほしょう」は「保証」。「保障」は地位・権利を守る(社会保障)、「補償」は損害の埋め合わせ。
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問200.「損害をほしょうする」の「ほしょう」として正しい漢字はどれか。
- ア.補償
- イ.保障
- ウ.保証
- エ.保障償
正解:ア.補償
解説:損失・損害を金銭などで埋め合わせる意の「ほしょう」は「補償」。「保証」は請け合い、「保障」は権利・安全を守る意。
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問201.「安全をほしょうする」の「ほしょう」として正しい漢字はどれか。
- ア.保証
- イ.保障
- ウ.補償
- エ.保賞
正解:イ.保障
解説:ある状態・権利が損なわれないよう守る意の「ほしょう」は「保障」。社会保障・安全保障の用法。
-
問202.「会社の負債をせいさんする」の「せいさん」として正しい漢字はどれか。
- ア.精算
- イ.成算
- ウ.清算
- エ.正算
正解:ウ.清算
解説:貸借・関係などにけりをつける意の「せいさん」は「清算」。「精算」は金額を細かく計算し直すこと(運賃の精算)。
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問203.「運賃をせいさんする」の「せいさん」として正しい漢字はどれか。
- ア.生産
- イ.清算
- ウ.成算
- エ.精算
正解:エ.精算
解説:金額を細かく計算して過不足を整える意の「せいさん」は「精算」。「清算」は債務・関係を整理して終わらせること。
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問204.「事態をしゅうしゅうする」の「しゅうしゅう」として正しい漢字はどれか。
- ア.収拾
- イ.収集
- ウ.収襲
- エ.拾集
正解:ア.収拾
解説:混乱を取りまとめ収める意の「しゅうしゅう」は「収拾」。「収集」は集めること(切手の収集)で意味が異なる。
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問205.「この製品のとくちょうは省エネ性能だ」の「とくちょう」として最も適するものはどれか。
- ア.特徴
- イ.特長
- ウ.特帳
- エ.特兆
正解:イ.特長
解説:特に優れた点を表す「とくちょう」は「特長」。「特徴」は良し悪しを問わず他と区別される目立った点。文意が長所なら「特長」。
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問206.「教育かていを修了する」の「かてい」として正しい漢字はどれか。
- ア.過程
- イ.家庭
- ウ.課程
- エ.仮定
正解:ウ.課程
解説:学校などで割り当てられた学習の範囲・順序を表す「かてい」は「課程」。「過程」は物事の進行の道筋(プロセス)。
-
問207.次のうち、句読点の用法として規範に沿った文はどれか。
- ア.私は、本を読み。映画を見た
- イ.私は本を読み、映画を見た
- ウ.私は本を読み映画を見た
- エ.私は、本を読み、映画を見た。
正解:エ.私は、本を読み、映画を見た。
解説:主語の後や並列の区切りに読点を打ち、文末に句点を置く「私は、本を読み、映画を見た。」が規範的。読点で文を終えたり句点で途中を区切ったりはしない。
-
問208.行を「行なう」と書くのは内閣告示の本則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、本則は活用語尾のみを送る「行う」であり、「行なう」は読みの混同を避けるための許容的な書き方にすぎない。
-
問209.「現れる」「捕らえる」は本則の送り方で、「現われる」「捕える」は許容として認められる。
正解:○(正しい)
解説:正しい。下一段動詞は活用語尾を送る「現れる」「捕らえる」が本則で、「現われる」「捕える」は許容形として認められている。
-
問210.形容詞「短い」を「短かい」と書くのが内閣告示の本則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、本則は活用語尾「い」だけを送る「短い」であり、「短かい」は送りすぎの誤りである。
-
問211.複合語の送り仮名の本則は、各語の送り仮名を付ける「申し込み」「打ち合わせ」である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。複合の語は各語の送り仮名を付けるのが本則で「申し込み」「打ち合わせ」となる。「申込み」「打合せ」は許容・慣用形。
-
問212.窓口・係を表す名詞は「受け付け」と送り仮名を付けて書くのが通則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、特定の職・係・場所を表す慣用名詞は送り仮名を付けず「受付」と書くのが通則。動詞は「受け付ける」と送る。
-
問213.補助動詞「~してみる」の「みる」は、公用文では仮名で「みる」と書くのが原則である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。本来の意味が薄れた補助動詞は仮名書きが原則で、「~してみる」「~していく」などは仮名で書く。
-
問214.形式名詞「~することができる」の「こと」は、漢字で「事」と書くのが公用文の原則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、形式名詞「こと」は仮名で書くのが原則。具体的事柄を指す実質名詞「事」と区別する。
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問215.接続詞として用いる「したがって」は、公用文では仮名で書くのが原則である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。接続詞「したがって」は仮名書きが原則で、動詞の活用形「規則に従って」とは書き分ける。
-
問216.現代仮名遣いでは「稲妻」は「いなづま」と書くのが本則である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、現代仮名遣いの本則は「いなずま」であり、「いなづま」は語源意識による許容形にすぎない。
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問217.同音の連呼で濁る「縮む」「続く」は、現代仮名遣いで「ちぢむ」「つづく」と書く。
正解:○(正しい)
解説:正しい。同音の連呼によって生じた濁音は「ぢ・づ」を用い、「ちぢむ」「つづく」と書くのが現代仮名遣いの規定。
-
問218.「鼻血」は現代仮名遣いで「はなじ」と書く。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、二語の連合(鼻+血(ち))による濁音は「ぢ」を用い「はなぢ」と書く。
-
問219.和語のオ列長音である「氷」「遠い」は、現代仮名遣いで「こおり」「とおい」と書く。
正解:○(正しい)
解説:正しい。歴史的仮名遣いで「ほ・を」だった和語のオ列長音は「お」を添えて書き、「こおり」「とおい」となる。
-
問220.漢字音に由来する「王」「東京」のオ列長音は、現代仮名遣いで「おお」「とおきょう」と書く。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、字音に由来するオ列長音は「う」で書き、「おう」「とうきょう」となる。「お」を添えるのは和語のオ列長音に限られる。
-
問221.助詞は発音にかかわらず「は」「へ」「を」と書くのが現代仮名遣いの規定である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。助詞は発音上「わ」「え」「お」となっても、表記は「は」「へ」「を」と書くのが現代仮名遣いの規定。
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問222.「異議」と「意義」は、どちらも反対意見・不服の意味で同じように使える同義語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、反対意見・不服は「異議」、意味・価値は「意義」で、両者は意味の異なる同音異義語である。
-
問223.「会議にはかる(相談する)」は「諮る」、「便宜をはかる(取り計らう)」は「図る」と書き分ける。
正解:○(正しい)
解説:正しい。相談・意見を求める「はかる」は「諮る」、実現を企てる・取り計らう「はかる」は「図る」と書き分ける。
-
問224.損害を金銭で埋め合わせる「ほしょう」は「保証」と書く。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、損害の埋め合わせは「補償」。「保証」は確かだと請け合うこと、「保障」は権利・安全を守ることで、それぞれ書き分ける。
-
問225.横書きの文では、小数点にピリオド「.」、語句の並列に中点「・」を用いるのが一般的である。
正解:○(正しい)
解説:正しい。横書きでは小数点にピリオド、語句の並列に中点(中黒)を用い、句読点「。」「、」は文の区切りに使う。
-
問226.「彼の説明は要領を得ず、いたずらに時間が過ぎた」の「いたずらに」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.ふざけて・たわむれに
- イ.むだに・無益に
- ウ.ひそかに・こっそりと
- エ.意図的に・わざと
正解:イ.むだに・無益に
解説:文章語の「いたずらに」は「徒に」と書き、何の効果もなくむだに、の意。「悪ふざけ」の意の「いたずら」とは語義が異なる点に注意。
-
問227.「事ここに至ってはもはや是非もない」の「是非もない」の意味として正しいものはどれか。
- ア.善悪の判断がつかない
- イ.賛成も反対もできない
- ウ.やむを得ない・どうしようもない
- エ.必ずそうしなければならない
正解:ウ.やむを得ない・どうしようもない
解説:「是非もない」は、是か非かを論じる余地もない意から、やむを得ない・しかたがない、の意で用いる文章語。
-
問228.「先方の意向を斟酌して条件を緩めた」の「斟酌」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.厳しく問いただすこと
- イ.数量を正確に計算すること
- ウ.一方的に決めつけること
- エ.相手の事情や心情をくみとって手加減すること
正解:エ.相手の事情や心情をくみとって手加減すること
解説:「斟酌(しんしゃく)」は、酒を酌み加減する意から転じて、相手の事情・心情をくみとって程よく取り計らうこと。
-
問229.「その提案は時宜にかなったものだった」の「時宜」の意味として正しいものはどれか。
- ア.ちょうどよい時機・タイミング
- イ.個人の都合
- ウ.あらかじめ定めた予定
- エ.古くからのしきたり
正解:ア.ちょうどよい時機・タイミング
解説:「時宜(じぎ)」は、その時にちょうどよいこと、適切な時機。「時宜を得る」「時宜にかなう」の形で用いる。
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問230.「彼は誰に対しても慇懃な態度を崩さない」の「慇懃」の本来の意味として正しいものはどれか。
- ア.よそよそしく冷淡なこと
- イ.礼儀正しく丁寧なこと
- ウ.横柄で尊大なこと
- エ.陰険でずる賢いこと
正解:イ.礼儀正しく丁寧なこと
解説:「慇懃(いんぎん)」は本来、礼儀正しく丁寧なさま。表面は丁寧だが内心は尊大な「慇懃無礼」とは別語である点に注意。
-
問231.「両者の主張には径庭がある」の「径庭」の意味として正しいものはどれか。
- ア.共通点・一致点
- イ.わずかなずれ
- ウ.かけ離れた隔たり・大きな違い
- エ.対立や争い
正解:ウ.かけ離れた隔たり・大きな違い
解説:「径庭(けいてい)」は、小道と庭の意から転じて、二つの物事の間の大きな隔たり・差異。「径庭がある」の形で用いる。
-
問232.「彼の言動には一貫した矜持が感じられる」の「矜持」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.強いこだわり・執着
- イ.深い後悔
- ウ.周囲への配慮
- エ.自分の能力や立場に対する誇り・プライド
正解:エ.自分の能力や立場に対する誇り・プライド
解説:「矜持(きょうじ/きんじ)」は、自分の能力・地位などに対して抱く誇り、自負。
-
問233.「この計画は緒に就いたばかりだ」の「緒に就く」の意味として正しいものはどれか。
- ア.物事が始まり、軌道に乗りはじめること
- イ.物事が完成すること
- ウ.物事が行き詰まること
- エ.計画が中止になること
正解:ア.物事が始まり、軌道に乗りはじめること
解説:「緒に就く(ちょにつく/しょにつく)」は、糸口がつかめて物事が始まり、順調に進みはじめること。
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問234.「世間の毀誉褒貶を意に介さない」の「毀誉褒貶」の意味として正しいものはどれか。
- ア.周囲からの期待
- イ.ほめることとそしること・世間のさまざまな評判
- ウ.経済的な利害
- エ.礼儀と作法
正解:イ.ほめることとそしること・世間のさまざまな評判
解説:「毀誉褒貶(きよほうへん)」は、けなすこととほめること、すなわち世間のさまざまな評価・評判。
-
問235.「彼の博識には舌を巻いた」の「舌を巻く」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.あきれてものが言えなくなる
- イ.言葉につまって黙り込む
- ウ.ひどく感心し、驚嘆する
- エ.皮肉を言ってからかう
正解:ウ.ひどく感心し、驚嘆する
解説:「舌を巻く」は、非常に驚き、感心して言葉も出ないさま。あきれる意ではなく称賛・驚嘆の意で用いる。
-
問236.「彼はその分野では泰斗と仰がれている」の「泰斗」の意味として正しいものはどれか。
- ア.新進気鋭の研究者
- イ.孤高の異端者
- ウ.実力の伴わない名ばかりの人
- エ.その道で最も尊敬される大家・第一人者
正解:エ.その道で最も尊敬される大家・第一人者
解説:「泰斗(たいと)」は「泰山北斗」の略で、ある分野で最も権威ある大家・第一人者のたとえ。
-
問237.「彼の態度はいかにも慇懃無礼だ」の「慇懃無礼」の意味として正しいものはどれか。
- ア.表面は丁寧だが、かえって相手を見下している態度
- イ.終始無愛想で素っ気ない態度
- ウ.礼儀をまったく欠いた態度
- エ.場面に応じて態度を使い分けること
正解:ア.表面は丁寧だが、かえって相手を見下している態度
解説:「慇懃無礼」は、うわべは丁寧で礼儀正しいが、実は相手を軽んじている、かえって失礼な態度。
-
問238.「その問いは些事にすぎない」の「些事」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.むずかしい問題
- イ.とるに足りない、ささいなこと
- ウ.個人的な事情
- エ.緊急を要すること
正解:イ.とるに足りない、ささいなこと
解説:「些事(さじ)」は、取るに足りないわずかな事柄。「瑣事」とも書く。
-
問239.「両国の関係は危急の度を加えた」の「危急」の意味として正しいものはどれか。
- ア.急激に好転すること
- イ.予測できないこと
- ウ.差し迫った危険が及ぶこと
- エ.一時的に休止すること
正解:ウ.差し迫った危険が及ぶこと
解説:「危急(ききゅう)」は、危険が間近に迫っていること、危難が今にも及ぼうとすること。
-
問240.「彼の論法は牽強付会の感を免れない」の「免れない」の意味として正しいものはどれか。
- ア.許されない
- イ.理解できない
- ウ.認められない
- エ.避けられない・そうとられてもしかたがない
正解:エ.避けられない・そうとられてもしかたがない
解説:「免れない(まぬがれない/まぬかれない)」は、避けることができない、そう言われてもしかたがない、の意。
-
問241.「彼の作品には剽窃の疑いがある」の「剽窃」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.他人の文章や説を盗んで自分のものとして用いること
- イ.作品を激しく批判すること
- ウ.未完成のまま発表すること
- エ.古典を引用して論じること
正解:ア.他人の文章や説を盗んで自分のものとして用いること
解説:「剽窃(ひょうせつ)」は、他人の文章・作品・学説などを盗み取って自分のものとすること。
-
問242.「彼はその指摘を等閑に付した」の「等閑に付す」の意味として正しいものはどれか。
- ア.重く受け止めて対処する
- イ.いいかげんに扱い、なおざりにする
- ウ.公平に判断する
- エ.強く反論する
正解:イ.いいかげんに扱い、なおざりにする
解説:「等閑(とうかん)に付す」は、いいかげんに扱って放置する、なおざりにすること。「等閑視」も同義。
-
問243.「彼の不正は世間の謗りを受けた」の「謗り」の意味として正しいものはどれか。
- ア.称賛
- イ.同情
- ウ.非難・悪口
- エ.疑問
正解:ウ.非難・悪口
解説:「謗り(そしり)」は、悪く言うこと、非難。「謗りを受ける」「謗りを免れない」の形で用いる。
-
問244.「先生のご高説を拝聴し、蒙を啓かれた思いです」の「蒙を啓く」の意味として正しいものはどれか。
- ア.疑いを抱くこと
- イ.怒りを鎮めること
- ウ.緊張がほぐれること
- エ.無知や迷いから抜け出し、道理がわかるようになること
正解:エ.無知や迷いから抜け出し、道理がわかるようになること
解説:「蒙を啓く(もうをひらく)」は、道理に暗い状態(蒙)を開き、無知・迷妄から目を覚まさせること。「啓蒙」の語源。
-
問245.「彼は一家言を持つ評論家だ」の「一家言」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.その人独自の、まとまった主張・見識
- イ.ありふれた決まり文句
- ウ.聞きかじりの受け売り
- エ.感情的で根拠のない放言
正解:ア.その人独自の、まとまった主張・見識
解説:「一家言(いっかげん)」は、その人独特の、ひとかどの見識・主張。「いっかごん」とも読む。
-
問246.「核心の説明が曖昧で、論旨が判然としない」の「判然」の意味として正しいものはどれか。
- ア.誤っていること
- イ.はっきりとよくわかること
- ウ.複雑であること
- エ.中立であること
正解:イ.はっきりとよくわかること
解説:「判然(はんぜん)」は、物事がはっきりとよくわかるさま。「判然としない」で、はっきりしない意。
-
問247.「両者の見解は遂に氷炭相容れなかった」の「氷炭相容れず」の意味として正しいものはどれか。
- ア.互いに補い合って調和すること
- イ.勝敗がつかず引き分けること
- ウ.性質が正反対で互いに調和しないこと
- エ.一方が他方を圧倒すること
正解:ウ.性質が正反対で互いに調和しないこと
解説:「氷炭相容れず」は、氷と炭火のように性質が正反対で、決して調和しないことのたとえ。
-
問248.「彼の言は誇張に過ぎ、信を措きがたい」の「信を措く」の意味として正しいものはどれか。
- ア.信号を送る
- イ.信仰を捨てる
- ウ.信頼を失う
- エ.信用する・信頼を寄せる
正解:エ.信用する・信頼を寄せる
解説:「信を措く(しんをおく)」は、信用する、信頼を置くこと。「信を措きがたい」で、信用しがたい意。
-
問249.次の文の「うがった」が本来の意味で正しく使われているものはどれか。
- ア.事の本質をうがった、なかなか鋭い見方だ
- イ.彼はいつもうがった発言ばかりで、場の空気を悪くする
- ウ.うがった態度で人を見下すのはよくない
- エ.彼はうがった性格で、何事にも疑り深い
正解:ア.事の本質をうがった、なかなか鋭い見方だ
解説:「うがった見方」は本来、物事の本質を的確に捉えた、見事な見方の意。ひねくれた・疑り深い意で使うのは本来の用法ではない。
-
問250.「枚挙にいとまがない」の「いとま」の意味として正しいものはどれか。
- ア.余地
- イ.ひま・時間的余裕
- ウ.資格
- エ.必要
正解:イ.ひま・時間的余裕
解説:「いとま(暇)」は、ひま・時間的なゆとり。「枚挙にいとまがない」は、一つ一つ数え上げる暇がないほど数が多いこと。
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問251.「彼の態度には忸怩たるものがあった」の「忸怩たる」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.ためらって決断できないさま
- イ.激しく怒るさま
- ウ.深く自分を恥じ入るさま
- エ.ひどく悲しむさま
正解:ウ.深く自分を恥じ入るさま
解説:「忸怩(じくじ)たる」は、自分の行いを心の中で深く恥じるさま。怒り・ためらいの意ではない。
-
問252.「彼は周囲の喧噪を尻目に黙々と作業を続けた」の「尻目に」の意味として正しいものはどれか。
- ア.気にかけて立ち止まり
- イ.巻き込まれながら
- ウ.ひそかに観察しながら
- エ.問題にもせず、横目に見ながら無視して
正解:エ.問題にもせず、横目に見ながら無視して
解説:「尻目に(しりめに)」は、ちらと横目で見るだけで相手にしないこと、問題にしないで、の意。
-
問253.「その依怙贔屓は贔屓の引き倒しになりかねない」の「贔屓の引き倒し」の意味として正しいものはどれか。
- ア.ひいきしすぎて、かえってその人に害を及ぼすこと
- イ.公平を装って一方に味方すること
- ウ.ひいきしすぎて互いに対立させること
- エ.ひいきにする者を激しく非難すること
正解:ア.ひいきしすぎて、かえってその人に害を及ぼすこと
解説:「贔屓の引き倒し(ひいきのひきたおし)」は、ひいきしすぎて、かえってその相手を不利にしてしまうこと。
-
問254.「彼は功成り名遂げて、悠々自適の生活に入った」の「悠々自適」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.贅沢三昧の暮らしをすること
- イ.俗事から離れ、自分の思いのままにゆったり暮らすこと
- ウ.他人に頼らず孤独に暮らすこと
- エ.無為に時間を浪費すること
正解:イ.俗事から離れ、自分の思いのままにゆったり暮らすこと
解説:「悠々自適」は、世間の煩わしさから離れ、心静かに自分の思うままにのんびり暮らすこと。
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問255.「両論を止揚して新たな結論を導く」の「止揚」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.議論を打ち切ること
- イ.一方の説を完全に否定すること
- ウ.対立する二つの要素を、より高い次元で統一・発展させること
- エ.両者を単純に折衷すること
正解:ウ.対立する二つの要素を、より高い次元で統一・発展させること
解説:「止揚(しよう)」はドイツ語アウフヘーベンの訳語で、対立・矛盾する二つを否定しつつ、より高い段階で統一すること。単なる折衷とは異なる。
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問256.「彼の作品には衒学的なところがある」の「衒学的」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.難解で理解しにくいさま
- イ.古典に通じているさま
- ウ.独創性に乏しいさま
- エ.学問・知識をひけらかすさま
正解:エ.学問・知識をひけらかすさま
解説:「衒学的(げんがくてき)」は、学識をことさら見せびらかすさま。「衒(てら)う」は誇示する意。
-
問257.「その暴論は一顧だに値しない」の「一顧だに値しない」の意味として正しいものはどれか。
- ア.ちょっと振り返って考える価値すらない
- イ.誰も賛成していない
- ウ.実現の見込みがない
- エ.二度と繰り返すべきでない
正解:ア.ちょっと振り返って考える価値すらない
解説:「一顧(いっこ)」は、ちょっと振り返り見ること、少し心にかけること。「一顧だに値しない」で、わずかに顧みる価値すらない意。
-
問258.「彼は事の経緯を委曲を尽くして説明した」の「委曲を尽くす」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.遠回しに婉曲に伝えること
- イ.細かい点まで詳しく述べること
- ウ.全力で説得すること
- エ.都合の悪い点を省くこと
正解:イ.細かい点まで詳しく述べること
解説:「委曲(いきょく)を尽くす」は、細かい事情まで詳しく行き届かせて述べること。「委曲」は詳しい事情の意。
-
問259.「彼の態度は傲岸不遜だ」の「傲岸不遜」の意味として正しいものはどれか。
- ア.用心深く慎重なこと
- イ.頑固で融通がきかないこと
- ウ.おごり高ぶって人を見下し、へりくだらないこと
- エ.冷静で動じないこと
正解:ウ.おごり高ぶって人を見下し、へりくだらないこと
解説:「傲岸不遜(ごうがんふそん)」は、おごり高ぶって他人を見下し、謙虚さのないさま。
-
問260.「あまりに冗長で、聞くに堪えない」の「堪えない」の意味として正しいものはどれか。
- ア.理解しがたい
- イ.信用できない
- ウ.聞く価値がある
- エ.我慢して聞いていられない
正解:エ.我慢して聞いていられない
解説:「聞くに堪えない」の「堪えない(たえない)」は、我慢できない・…する気になれない意。ひどくて聞いていられないこと。
-
問261.「彼は持ち前の機知で窮地を脱した」の「機知」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.その場に応じてすばやく働く知恵・とんち
- イ.粘り強い忍耐力
- ウ.あらかじめ得ていた情報
- エ.豊富な専門知識
正解:ア.その場に応じてすばやく働く知恵・とんち
解説:「機知(きち)」は、その場に応じて即座に働く鋭い知恵、機転。
-
問262.「役所のたらい回しに辟易した」の「辟易」の意味として正しいものはどれか。
- ア.激しく怒ること
- イ.うんざりして閉口すること
- ウ.途方に暮れること
- エ.感心して驚くこと
正解:イ.うんざりして閉口すること
解説:「辟易(へきえき)」は、勢いに圧倒されてしりごみする意から転じて、うんざりして嫌気がさし、閉口すること。
-
問263.「彼の指摘はまさに正鵠を射ていた」の「正鵠を射る」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.遠回しに核心を避けること
- イ.強引に持論を押し通すこと
- ウ.物事の急所・要点を正確につくこと
- エ.勢いよく反論すること
正解:ウ.物事の急所・要点を正確につくこと
解説:「正鵠(せいこく)を射る」は、的の中心(正鵠)を射当てる意から、物事の要点・核心をずばりと突くこと。「正鵠を得る」とも。
-
問264.「彼はとかく独断に過ぎる嫌いがある」の「嫌いがある」の意味として正しいものはどれか。
- ア.可能性がある
- イ.義務がある
- ウ.意図がある
- エ.好ましくない傾向がある
正解:エ.好ましくない傾向がある
解説:「…の嫌いがある」は、…のような好ましくない傾向がある、…しがちである、の意の文章語。「嫌い」は傾向の意。
-
問265.「彼の生き方は清廉潔白を旨としていた」の「旨とする」の意味として正しいものはどれか。
- ア.第一の方針・主義とする
- イ.苦手として避ける
- ウ.口先だけで唱える
- エ.やむを得ず受け入れる
正解:ア.第一の方針・主義とする
解説:「旨(むね)とする」は、主とする、第一の方針・心がけとすること。「旨」は中心となる事柄の意。
-
問266.「両者の対立は抜き差しならぬ事態となった」の「抜き差しならぬ」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.勝敗の予測がつかないこと
- イ.身動きがとれず、どうにも処理できないこと
- ウ.和解の見込みが立たないこと
- エ.一刻を争うこと
正解:イ.身動きがとれず、どうにも処理できないこと
解説:「抜き差しならぬ」は、抜くことも差すこともできない意から、身動きがとれず、どうにもならない切迫した状態。
-
問267.「事件の真相はいまだ杳として知れない」の「杳として」の意味として正しいものはどれか。
- ア.次第に明らかになって
- イ.意外なことに
- ウ.はるかに遠く、まったく様子がわからず
- エ.ようやくのことで
正解:ウ.はるかに遠く、まったく様子がわからず
解説:「杳(よう)として」は、奥深く暗いさまから、はるかに遠くて様子がまったくわからないさま。「杳として行方が知れない」など。
-
問268.「彼の説には独断が多く、にわかには首肯しがたい」の「首肯」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.口を挟んで反論すること
- イ.首をかしげて疑うこと
- ウ.強く拒絶すること
- エ.うなずいて同意・納得すること
正解:エ.うなずいて同意・納得すること
解説:「首肯(しゅこう)」は、うなずくこと、もっともだと納得して賛成すること。
-
問269.「彼は座右に古典を備え、これを繙くのを日課とした」の「繙く」の意味として正しいものはどれか。
- ア.書物を開いて読む
- イ.丁寧に保管する
- ウ.他人に貸し与える
- エ.書き写す
正解:ア.書物を開いて読む
解説:「繙く(ひもとく)」は、書物の帙(ちつ)の紐を解く意から、書物を開いて読むこと。
-
問270.「先輩の謦咳に接する機会を得た」の「謦咳に接する」の意味として正しいものはどれか。
- ア.厳しく叱責されること
- イ.尊敬する人に直接会って話を聞くこと
- ウ.別れを惜しむこと
- エ.病気の看病をすること
正解:イ.尊敬する人に直接会って話を聞くこと
解説:「謦咳(けいがい)に接する」は、咳ばらいの意の「謦咳」から、尊敬する人に直接お目にかかって話を聞くこと。
-
問271.「彼の物腰は柔らかいが、芯には剛毅さがある」の「剛毅」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.頑固で意地を張ること
- イ.粗暴で乱暴なこと
- ウ.意志が強く、物事にくじけないこと
- エ.気が短く激しやすいこと
正解:ウ.意志が強く、物事にくじけないこと
解説:「剛毅(ごうき)」は、意志が強く、何事にも屈しないこと。「剛毅木訥」などにも用いる。
-
問272.「その提案を諸手を挙げて賛成するわけにはいかない」の「諸手を挙げて」の意味として正しいものはどれか。
- ア.やむを得ず
- イ.形ばかり
- ウ.渋々ながら
- エ.全面的に・無条件で
正解:エ.全面的に・無条件で
解説:「諸手(もろて)を挙げて」は、両手を挙げて歓迎する意から、無条件に全面的に賛成・歓迎すること。
-
問273.「彼は晩年を韜晦して過ごした」の「韜晦」の意味として正しいものはどれか。
- ア.才能や本心を包み隠し、目立たないようにすること
- イ.悔いて反省すること
- ウ.豪奢に暮らすこと
- エ.病に伏せること
正解:ア.才能や本心を包み隠し、目立たないようにすること
解説:「韜晦(とうかい)」は、自分の才能・地位・本心などを包み隠してくらますこと。「自己韜晦」とも。
-
問274.「人手は寡少で、とても間に合わない」の「寡少」の意味として正しいものはどれか。
- ア.曖昧である
- イ.数量が非常に少ないこと
- ウ.ありあまるほど多いこと
- エ.重要であること
正解:イ.数量が非常に少ないこと
解説:「寡少(かしょう)」は、数量がきわめて少ないこと。「寡」は少ない意。「過小」「僅少」と混同しないこと。
-
問275.「彼の批評は峻烈を極めた」の「峻烈」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.回りくどく要領を得ないこと
- イ.公平で穏やかなこと
- ウ.きわめて厳しく激しいこと
- エ.感情に流されやすいこと
正解:ウ.きわめて厳しく激しいこと
解説:「峻烈(しゅんれつ)」は、態度・批評などがきわめて厳しく激しいさま。
-
問276.「彼は終始泰然として動じなかった」の「泰然」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.無関心で投げやりなさま
- イ.緊張して硬くなるさま
- ウ.事態に無頓着なさま
- エ.落ち着き払って物事に動じないさま
正解:エ.落ち着き払って物事に動じないさま
解説:「泰然(たいぜん)」は、ゆったりと落ち着いていて、物事に少しも動じないさま。「泰然自若」とも。
-
問277.「その儲け話には、聊か眉に唾をつけたくなる」の「眉に唾をつける」の意味として正しいものはどれか。
- ア.だまされないよう用心すること
- イ.強く同情すること
- ウ.感心して聞き入ること
- エ.退屈して聞き流すこと
正解:ア.だまされないよう用心すること
解説:「眉に唾をつける(眉唾)」は、だまされないように警戒すること。怪しげな話に対して用心する意。
-
問278.「彼の文章は冗長で、徒に煩瑣なだけだ」の「煩瑣」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.難解で専門的なこと
- イ.こまごまとして、わずらわしく面倒なこと
- ウ.古めかしく時代遅れなこと
- エ.感情的で大げさなこと
正解:イ.こまごまとして、わずらわしく面倒なこと
解説:「煩瑣(はんさ)」は、細かくてわずらわしいこと、こみいって面倒なこと。「繁瑣」とも書く。
-
問279.「彼は権力の前に膝を屈することを潔しとしなかった」の「潔しとしない」の意味として正しいものはどれか。
- ア.気づかないでいる
- イ.見て見ぬふりをする
- ウ.自分の信念に反するとして、それをよしとしない
- エ.深く反省する
正解:ウ.自分の信念に反するとして、それをよしとしない
解説:「潔(いさぎよ)しとしない」は、自分の良心・信念に照らして、そうすることをよしとしない、恥とすること。
-
問280.「彼は人後に落ちない努力家だ」の「人後に落ちない」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.他人から後ろ指をさされない
- イ.他人に取り残されないよう焦る
- ウ.目立たぬよう控えめにする
- エ.他人にひけをとらない・誰にも負けない
正解:エ.他人にひけをとらない・誰にも負けない
解説:「人後(じんご)に落ちない」は、他人のうしろにつかない意から、他人に引けを取らない、誰にも負けないこと。
-
問281.「彼は同僚の不正を看過できなかった」の「看過」の意味として正しいものはどれか。
- ア.見過ごすこと・見て見ぬふりをすること
- イ.厳しく追及すること
- ウ.深く詮索すること
- エ.公にして暴くこと
正解:ア.見過ごすこと・見て見ぬふりをすること
解説:「看過(かんか)」は、見過ごすこと、大目に見て放置すること。「看過できない」で、見過ごせない意。
-
問282.「両者の交渉は遂に物別れに終わった」の「物別れ」の意味として正しいものはどれか。
- ア.意見が一致して合意に至ること
- イ.話し合いがまとまらず、決裂すること
- ウ.一時的に中断すること
- エ.互いに譲歩し合うこと
正解:イ.話し合いがまとまらず、決裂すること
解説:「物別れ」は、話し合い・交渉が合意に至らないまま、まとまらずに終わること、決裂。
-
問283.「彼は虚心坦懐に相手の意見を聞いた」の「虚心坦懐」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.うわべだけ取り繕って聞くこと
- イ.批判的な目で吟味すること
- ウ.わだかまりなく、心を素直に開いていること
- エ.感情を交えず冷淡に接すること
正解:ウ.わだかまりなく、心を素直に開いていること
解説:「虚心坦懐(きょしんたんかい)」は、心になんのわだかまりもなく、平静で素直な心境であること。
-
問284.「彼の説明は隔靴掻痒の感があった」の「隔靴掻痒」の意味として正しいものはどれか。
- ア.痛い所をずばりと突くこと
- イ.細部にこだわって本質を見失うこと
- ウ.回り道をして時間を浪費すること
- エ.思うようにならず、もどかしいこと
正解:エ.思うようにならず、もどかしいこと
解説:「隔靴掻痒(かっかそうよう)」は、靴の上から痒い所をかく意から、思うように届かず、もどかしく歯がゆいこと。
-
問285.「彼の批評は偏りもあるが、それでも傾聴に値する」の「傾聴に値する」の意味として最も適切なものはどれか。
- ア.耳を傾けて聞くだけの価値があること
- イ.繰り返し論ずべきものである
- ウ.聞き手を選ぶものである
- エ.聞き流してよいものである
正解:ア.耳を傾けて聞くだけの価値があること
解説:「傾聴に値する」は、熱心に耳を傾けて聞くだけの価値があること。「傾聴」は耳を傾けて熱心に聞くこと。
-
問286.文章語の「須らく」は、本来「当然…すべきである」という意味を含む語である。
正解:○(正しい)
解説:「須(すべか)らく」は漢文訓読由来の副詞で「須らく…べし」と呼応し、当然…すべきだ、ぜひとも…する必要がある、の意。単なる「すべて」の意で使うのは誤用。
-
問287.「憮然」は、本来は腹を立てて不機嫌になるさまを表す語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「憮然(ぶぜん)」は本来、失望・落胆して、または意外なことに驚いて、どうしてよいかわからずぼんやりするさまをいう。「腹を立てて不機嫌」の意は本来のものではない。
-
問288.「煮詰まる」は、本来は議論や検討が十分に進んで結論の出る段階に近づくことを表す語である。
正解:○(正しい)
解説:「煮詰まる」は本来、議論を重ねて結論が出る段階に近づく意。「行き詰まってどうにもならない」意で使うのは新しい誤用とされる。
-
問289.「琴線に触れる」は、相手の怒りを買うこと、神経を逆なですることを表す語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「琴線に触れる」は、良いものに触れて感動・共鳴することをいう。怒りを買う意で使うのは「逆鱗に触れる」との混同による誤用。
-
問290.「失笑する」は、本来はあきれ果てて笑う気力も失うことではなく、思わずふきだして笑ってしまうことを表す。
正解:○(正しい)
解説:「失笑」は、おかしさをこらえきれずに思わず笑い出すこと。「笑いを失う(笑えない)」意で使うのは誤用。
-
問291.「おもむろに」は、不意に・突然に、という意味の語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「おもむろに(徐に)」は、落ち着いてゆっくりと動作を始めるさまをいう。「不意に・突然に」の意は誤用。
-
問292.「敷居が高い」は、本来は不義理や面目ないことがあって、その人の家に行きにくいことを表す語である。
正解:○(正しい)
解説:「敷居が高い」は本来、不義理・不面目があってその家に行きづらい意。「高級・上品すぎて入りにくい」意で使うのは新しい用法とされる。
-
問293.「すべからく」は、「すべて・例外なく」という意味を表す副詞である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「すべからく」は「当然…すべきである」の意で、下に「べし」を伴う。「すべて」の意で使うのは典型的な誤用。
-
問294.「たそがれる」は、本来は夕暮れになることをいい、転じて盛りを過ぎて衰えるさまにも用いる語である。
正解:○(正しい)
解説:「たそがれる(黄昏れる)」は夕暮れになる意で、転じて全盛期を過ぎ衰える意にも用いる。「物思いにふける・ぼんやりする」意は新しい俗用とされる。
-
問295.「流れに棹さす」は、本来は時流に逆らって物事の勢いを止めることを表す語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「流れに棹さす」は、棹を使って流れに乗り、勢いをいっそう増すこと、好機に乗じて物事を順調に進める意。流れに逆らう意は誤用。
-
問296.「あまつさえ」は、その上さらに・おまけに、という意味で、多くは悪い事態が重なるときに用いる語である。
正解:○(正しい)
解説:「あまつさえ(剰え)」は、それに加えてさらに、おまけに、の意。多く悪いことが重なる場合に用いる文章語。
-
問297.「気の置けない友人」とは、気を許せず、油断のならない友人のことである。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「気が置けない」は、気づかいや遠慮がいらない、心から打ち解けられること。「油断ならない」意で使うのは正反対の誤用。
-
問298.「言わずもがな」には、「言うまでもなく」のほかに、「言わないほうがよい(言わなければよかった)」という意味もある。
正解:○(正しい)
解説:「言わずもがな」は、言うまでもなく、の意と、言わないほうがよい(言わなくてよいことを言ってしまった)の意の両方をもつ。
-
問299.「割愛する」は、不要なものを惜しげもなく切り捨てることを表す語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「割愛する」は、惜しいと思うものをやむを得ず手放す・省くこと。「不要だから捨てる」意で使うのは本来の用法に反する。
-
問300.「穿った見方」とは、物事の本質を的確に捉えた見方のことであり、ひねくれた見方を指すのは本来の用法ではない。
正解:○(正しい)
解説:「穿(うが)った見方」は、物事の本質・真相を見抜いた鋭い見方の意。「疑ってかかるひねくれた見方」の意は本来のものではない。
-
問301.次の傍線部「進捗」の読みとして正しいものはどれか。「計画の進捗を管理する。」
- ア.しんぽ
- イ.しんちょく
- ウ.しんてい
- エ.しんしょう
正解:イ.しんちょく
解説:「進捗(しんちょく)」は物事がはかどって進むこと。「捗」を「ちょく」と読む。
-
問302.次の四字熟語「縦横無□」の空欄に入る正しい漢字はどれか。「縦横無□に活躍する。」
- ア.塵
- イ.人
- ウ.尽
- エ.陣
正解:ウ.尽
解説:「縦横無尽(じゅうおうむじん)」は自由自在に思う存分行うこと。「尽(つきる)」を用いる。
-
問303.次の傍線部「漸次」の読みとして正しいものはどれか。「漸次改善していく。」
- ア.しんじ
- イ.ざんじ
- ウ.せんじ
- エ.ぜんじ
正解:エ.ぜんじ
解説:「漸次(ぜんじ)」は次第に・だんだんと。「漸」を「ぜん」と読む。一時的の意の「暫時(ざんじ)」と混同しやすい。
-
問304.次の四字熟語「曖□模糊」の空欄に入る正しい漢字はどれか。「曖□模糊とした説明。」
- ア.昧
- イ.妹
- ウ.眛
- エ.味
正解:ア.昧
解説:「曖昧模糊(あいまいもこ)」は物事がぼんやりして明らかでないさま。「昧」(日へん)を用いる。
-
問305.次の傍線部「論う」の読みとして正しいものはどれか。「些細な欠点を論う。」
- ア.うらなう
- イ.あげつらう
- ウ.ものいう
- エ.ことよう
正解:イ.あげつらう
解説:「論う(あげつらう)」は物事の理非を論じ立てる、また欠点を取り立てて言うこと。訓読みで「あげつらう」と読む。
-
問306.次の傍線部「布石」の読みとして正しいものはどれか。「将来への布石を打つ。」
- ア.ぬのいし
- イ.ふいし
- ウ.ふせき
- エ.ほせき
正解:ウ.ふせき
解説:「布石(ふせき)」は囲碁で序盤の石の配置、転じて将来に備えた手はず。「布」を「ふ」、「石」を「せき」と読む。
-
問307.次の傍線部「逝去」の読みとして正しいものはどれか。「恩師が逝去された。」
- ア.せっきょ
- イ.ぎょうきょ
- ウ.そうきょ
- エ.せいきょ
正解:エ.せいきょ
解説:「逝去(せいきょ)」は他人の死を敬っていう語。「逝」を「せい」と読む。
-
問308.次の傍線部「些か」の読みとして正しいものはどれか。「些か疲れた。」
- ア.いささか
- イ.いくらか
- ウ.ささやか
- エ.わずか
正解:ア.いささか
解説:「些か(いささか)」は少し・ちょっと。訓読みで「いささか」と読む。
-
問309.次の同音異義語のうち、「本当の気持ち・意図」の意味で正しい表記はどれか。「彼のシンイをはかりかねる。」
- ア.神威
- イ.真意
- ウ.深意
- エ.信意
正解:イ.真意
解説:本当の気持ち・意図は「真意」。「深意」は深い意味、「神威」は神の威光で別語。
-
問310.次の傍線部「老舗」の読みとして正しいものはどれか。「老舗の和菓子屋。」
- ア.ろうほ
- イ.ろうし
- ウ.しにせ
- エ.おいほ
正解:ウ.しにせ
解説:「老舗(しにせ)」は代々続く由緒ある店。熟字訓で「しにせ」と読む。音読みでは「ろうほ」とも読むが一般には「しにせ」。
-
問311.次の傍線部「定石」の読みとして正しいものはどれか。「定石どおりに対処する。」
- ア.ていせき
- イ.じょうし
- ウ.ていいし
- エ.じょうせき
正解:エ.じょうせき
解説:「定石(じょうせき)」は囲碁で最善とされる決まった打ち方、転じて物事を処理する最善の方法。「定」を「じょう」、「石」を「せき」と読む。
-
問312.次の傍線部「捏造」の読みとして正しいものはどれか。「データを捏造する。」
- ア.ねつぞう
- イ.ねんぞう
- ウ.でつぞう
- エ.じつぞう
正解:ア.ねつぞう
解説:「捏造(ねつぞう)」は事実でないことを作り上げること。「捏」を「ねつ」と読む。本来の漢音は「でつ」だが慣用で「ねつ」。
-
問313.次の傍線部「会得」の読みとして正しいものはどれか。「技術を会得する。」
- ア.かいとく
- イ.えとく
- ウ.かいえ
- エ.えどく
正解:イ.えとく
解説:「会得(えとく)」は十分に理解して自分のものにすること。「会」を呉音で「え」と読む。
-
問314.次の傍線部「気骨」の読みとして正しいものはどれか。「気骨のある人物。」
- ア.きぼね
- イ.けこつ
- ウ.きこつ
- エ.きほね
正解:ウ.きこつ
解説:「気骨(きこつ)」は信念を貫く強い気概。「きぼね」と読むと「気苦労」の意になり別語。
-
問315.次の傍線部「雑魚」の読みとして正しいものはどれか。「雑魚が網にかかる。」
- ア.さこ
- イ.ざつぎょ
- ウ.ぞうぎょ
- エ.ざこ
正解:エ.ざこ
解説:「雑魚(ざこ)」は種々の小魚、転じて取るに足りない者。熟字訓で「ざこ」と読む。
-
問316.次の傍線部「成就」の読みとして正しいものはどれか。「念願が成就する。」
- ア.じょうじゅ
- イ.せいじゅ
- ウ.じょうしゅう
- エ.せいしゅう
正解:ア.じょうじゅ
解説:「成就(じょうじゅ)」は物事を成し遂げること。「成」を「じょう」、「就」を「じゅ」と読む。
-
問317.次の傍線部「相殺」の読みとして正しいものはどれか。「債権債務を相殺する。」
- ア.そうさつ
- イ.そうさい
- ウ.あいさつ
- エ.そうせつ
正解:イ.そうさい
解説:「相殺(そうさい)」は差し引いて互いに消し合うこと。この「殺」は「減らす」の意で「さい」と読む。
-
問318.次の四字熟語「□面楚歌」の空欄に入る正しい漢字はどれか。「□面楚歌の窮地に陥る。」
- ア.死
- イ.市
- ウ.四
- エ.私
正解:ウ.四
解説:「四面楚歌(しめんそか)」は周囲がすべて敵で孤立無援なこと。四方から楚の歌が聞こえた故事に由来し「四」を用いる。
-
問319.次の傍線部の漢字の書き取りとして正しいものはどれか。「制度がケイガイ化する。」
- ア.型骸
- イ.形外
- ウ.形該
- エ.形骸
正解:エ.形骸
解説:「形骸(けいがい)」は中身を失って形だけ残ったもの。「骸(むくろ)」を用いる。「形骸化」で実質を失う意。
-
問320.次の同訓異字のうち、「跡形」の意味で「あとかた」を表す正しい表記はどれか。「事件のアトカタもない。」
- ア.跡形
- イ.痕形
- ウ.址形
- エ.後形
正解:ア.跡形
解説:「跡形(あとかた)」は物事のあった証拠・痕跡。「跡」を用いる。「後形」とは書かない。
-
問321.次の同音異義語のうち、「ある状態をそのまま保ち続ける」意味で正しい表記はどれか。「現状をイジする。」
- ア.遺志
- イ.維持
- ウ.異字
- エ.意地
正解:イ.維持
解説:状態を保ち続けることは「維持」。「遺志」は故人の志、「意地」は気構え、「異字」は異なる字。
-
問322.次の同音異義語のうち、「物事の中心・かなめ」の意味で正しい表記はどれか。「議論のカクシンに触れる。」
- ア.確信
- イ.革新
- ウ.核心
- エ.覚信
正解:ウ.核心
解説:物事の中心・かなめは「核心」。固く信じることは「確信」、古いものを新しく改めることは「革新」。
-
問323.次の傍線部「平生」の読みとして正しいものはどれか。「平生の心がけ。」
- ア.びょうせい
- イ.へいせい
- ウ.へいしょう
- エ.へいぜい
正解:エ.へいぜい
解説:「平生(へいぜい)」はふだん・常日頃。「生」を「ぜい」と読む。年号の「平成」とは別語。
-
問324.次の同訓異字のうち、「ある立場や役目につく」意味で正しい表記はどれか。「会長の任にツく。」
- ア.就く
- イ.付く
- ウ.突く
- エ.着く
正解:ア.就く
解説:地位・役目・仕事につく場合は「就く」。「着く」は到着、「付く」は付着、「突く」は突き刺す意で別語。
-
問325.次の傍線部「祝詞」の読みとして正しいものはどれか。「神主が祝詞を奏上する。」
- ア.しゅくし
- イ.のりと
- ウ.いわいごと
- エ.しゅくじ
正解:イ.のりと
解説:「祝詞(のりと)」は神道で神に奏上する言葉。熟字訓で「のりと」と読む。
-
問326.次の傍線部「修行」の読みとして正しいものはどれか。「滝に打たれて修行する。」
- ア.しゅうこう
- イ.しゅうぎょう
- ウ.しゅぎょう
- エ.しゅこう
正解:ウ.しゅぎょう
解説:「修行(しゅぎょう)」は仏道・武芸などを身につけるための実践。「修」を「しゅ」と読む。「修業(しゅうぎょう)」とは区別する。
-
問327.次の傍線部の漢字の書き取りとして正しいものはどれか。「会議でテッテイ的に議論する。」
- ア.撤底
- イ.撤定
- ウ.徹定
- エ.徹底
正解:エ.徹底
解説:「徹底(てってい)」は隅々まで行きわたること。「徹」を用いる。引きあげる意の「撤」と混同しやすい。
-
問328.次の傍線部「権化」の読みとして正しいものはどれか。「悪の権化。」
- ア.ごんげ
- イ.けんか
- ウ.けんげ
- エ.ごんか
正解:ア.ごんげ
解説:「権化(ごんげ)」は抽象的なものが具体的な姿をとって現れたもの。仏教語由来で「権」を「ごん」と読む。
-
問329.次の同音異義語のうち、「あやまちを認めてわびる」意味で正しい表記はどれか。「過失をシャザイする。」
- ア.謝財
- イ.謝罪
- ウ.射罪
- エ.赦罪
正解:イ.謝罪
解説:罪や過ちをわびることは「謝罪」。「赦罪」は罪をゆるすことで別語。
-
問330.次の傍線部の漢字の書き取りとして正しいものはどれか。「責任を他人にテンカする。」
- ア.転化
- イ.添加
- ウ.転嫁
- エ.点火
正解:ウ.転嫁
解説:罪や責任を他人になすりつけるのは「転嫁(てんか)」。「転化」は変化、「添加」は付け加え、「点火」は火をつける意で別語。
-
問331.次の傍線部「凡例」の読みとして正しいものはどれか。「辞書の凡例を読む。」
- ア.ぼんれい
- イ.ぼんれつ
- ウ.はんれつ
- エ.はんれい
正解:エ.はんれい
解説:「凡例(はんれい)」は書物の編集方針や記号の使い方などを示した説明。「凡」を「はん」と読む。
-
問332.次の傍線部「忌憚」の読みとして正しいものはどれか。「忌憚のない意見を求める。」
- ア.きたん
- イ.きだん
- ウ.きえん
- エ.きはん
正解:ア.きたん
解説:「忌憚(きたん)」は遠慮・はばかること。「忌憚のない」で遠慮のない意。「憚」を「たん」と読む。
-
問333.次の同音異義語のうち、「まだそうならない前の段階」の意味で正しい表記はどれか。「災害をミゼンに防ぐ。」
- ア.未前
- イ.未然
- ウ.見然
- エ.未善
正解:イ.未然
解説:まだそうならない前の段階は「未然」。「未然に防ぐ」で事が起こる前に防ぐ意。
-
問334.次の傍線部「強ち」の読みとして正しいものはどれか。「強ち間違いとは言えない。」
- ア.あえて
- イ.まんざら
- ウ.あながち
- エ.むやみ
正解:ウ.あながち
解説:「強ち(あながち)」は下に打消しを伴い「必ずしも〜ない」の意。訓読みで「あながち」と読む。
-
問335.次の傍線部「忽ち」の読みとして正しいものはどれか。「噂が忽ち広まる。」
- ア.ただちに
- イ.にわかに
- ウ.やにわに
- エ.たちまち
正解:エ.たちまち
解説:「忽ち(たちまち)」はあっという間に・すぐに。訓読みで「たちまち」と読む。
-
問336.次の傍線部「乖離」の読みとして正しいものはどれか。「理想と現実が乖離する。」
- ア.かいり
- イ.ぎり
- ウ.じょうり
- エ.はいり
正解:ア.かいり
解説:「乖離(かいり)」は背き離れること。「乖」を「かい」と読む。
-
問337.次の傍線部の漢字の書き取りとして正しいものはどれか。「悪事をインペイする。」
- ア.隠閉
- イ.隠蔽
- ウ.陰蔽
- エ.隠弊
正解:イ.隠蔽
解説:「隠蔽(いんぺい)」は事実などをおおい隠すこと。「蔽」(おおう)を用いる。「弊」(悪い習慣)と混同しやすい。
-
問338.次の同訓異字のうち、「必要なものを過不足なく用意する」意味で正しい表記はどれか。「軍備をトトノえる。」
- ア.整える
- イ.斉える
- ウ.調える
- エ.揃える
正解:ウ.調える
解説:「調える」は必要なものを用意してととのえる意(費用を調える・軍備を調える)。乱れを直して秩序立てる場合は「整える」。
-
問339.次の四字熟語「□刀直入」の空欄に入る正しい漢字はどれか。「□刀直入に尋ねる。」
- ア.嘆
- イ.短
- ウ.断
- エ.単
正解:エ.単
解説:「単刀直入(たんとうちょくにゅう)」は前置きなくいきなり要点に入ること。一本の刀で敵陣に切り込む意で「単」を用いる。
-
問340.次の傍線部「画策」の読みとして正しいものはどれか。「裏で画策する。」
- ア.かくさく
- イ.かくさつ
- ウ.がさつ
- エ.がさく
正解:ア.かくさく
解説:「画策(かくさく)」はひそかに計画をめぐらすこと。「画」を「かく」と読む。
-
問341.次の傍線部「斟酌」の読みとして正しいものはどれか。「事情を斟酌する。」
- ア.かんしゃく
- イ.しんしゃく
- ウ.じんしゃく
- エ.きんしゃく
正解:イ.しんしゃく
解説:「斟酌(しんしゃく)」は相手の事情・心情をくみ取って手加減すること。「斟」を「しん」と読む。
-
問342.次の傍線部「徒に」の読みとして正しいものはどれか。「徒に時間を費やす。」
- ア.ことさらに
- イ.むやみに
- ウ.いたずらに
- エ.おもむろに
正解:ウ.いたずらに
解説:「徒に(いたずらに)」はむだに・無意味に。訓読みで「いたずらに」と読む。
-
問343.次の四字熟語「□若無人」の空欄に入る正しい漢字はどれか。「□若無人な態度。」
- ア.旁
- イ.棒
- ウ.防
- エ.傍
正解:エ.傍
解説:「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)」は人前をはばからず勝手に振る舞うこと。「傍(かたわら)」を用いる。
-
問344.次の同音異義語のうち、「物事を見る角度・観点」の意味で正しい表記はどれか。「新たなシカクから分析する。」
- ア.視角
- イ.視覚
- ウ.資格
- エ.死角
正解:ア.視角
解説:物事を見る角度・観点は「視角」。「視覚」は見る感覚、「死角」は見えない範囲、「資格」は条件・身分。
-
問345.次の傍線部「弁える」の読みとして正しいものはどれか。「立場を弁える。」
- ア.そなえる
- イ.わきまえる
- ウ.ととのえる
- エ.たくわえる
正解:イ.わきまえる
解説:「弁える(わきまえる)」は物事の道理をよく理解して心得ること。訓読みで「わきまえる」と読む。
-
問346.次の傍線部の漢字の書き取りとして正しいものはどれか。「人心をショウアクする。」
- ア.掌悪
- イ.称握
- ウ.掌握
- エ.賞握
正解:ウ.掌握
解説:「掌握(しょうあく)」は自分の意のままに支配すること。「掌(てのひら)」を用い、握りしめる意。
-
問347.次の傍線部「形相」の読みとして正しいものはどれか。「すさまじい形相で迫る。」
- ア.かたあい
- イ.けいそう
- ウ.けいしょう
- エ.ぎょうそう
正解:エ.ぎょうそう
解説:「形相(ぎょうそう)」は顔つき・表情。「形」を「ぎょう」と読む。哲学用語では「けいそう」と読み分ける。
-
問348.次の傍線部の漢字の書き取りとして正しいものはどれか。「ヒンパンに連絡を取る。」
- ア.頻繁
- イ.頻煩
- ウ.瀕繁
- エ.頻番
正解:ア.頻繁
解説:「頻繁(ひんぱん)」はしきりに繰り返されること。「頻」「繁」を用いる。
-
問349.次の傍線部「逼迫」の読みとして正しいものはどれか。「財政が逼迫する。」
- ア.ふくはく
- イ.ひっぱく
- ウ.ひつはく
- エ.ふくぱく
正解:イ.ひっぱく
解説:「逼迫(ひっぱく)」は事態が差し迫って余裕のないこと。「逼」を「ひつ(ひっ)」と読む。
-
問350.次の傍線部「払拭」の読みとして正しいものはどれか。「不安を払拭する。」
- ア.ふっしき
- イ.ばっしょく
- ウ.ふっしょく
- エ.ふつしき
正解:ウ.ふっしょく
解説:「払拭(ふっしょく)」はぬぐい去ること。「拭」を「しょく」と読む。「ふっしき」は誤読。
-
問351.次の傍線部「出納」の読みとして正しいものはどれか。「金銭の出納を記録する。」
- ア.しゅつのう
- イ.しゅつな
- ウ.しゅっとう
- エ.すいとう
正解:エ.すいとう
解説:「出納(すいとう)」は金銭・物品の出し入れ。「出」を「すい」と読む特殊な読み。
-
問352.次の傍線部「示唆」の読みとして正しいものはどれか。「将来を示唆する発言。」
- ア.しさ
- イ.じさ
- ウ.じさく
- エ.しさく
正解:ア.しさ
解説:「示唆(しさ)」はそれとなく気づかせること。「唆」を「さ」と読む。慣用で「じさ」と読む人もいるが正式には「しさ」。
-
問353.次の傍線部「忖度」の読みとして正しいものはどれか。「相手の意向を忖度する。」
- ア.すんたく
- イ.そんたく
- ウ.ふんたく
- エ.そんど
正解:イ.そんたく
解説:「忖度(そんたく)」は他人の心中を推し量ること。「忖」「度」ともに「はかる」の意。
-
問354.次の傍線部「健気」の読みとして正しいものはどれか。「健気に働く。」
- ア.けんき
- イ.たけき
- ウ.けなげ
- エ.すこやか
正解:ウ.けなげ
解説:「健気(けなげ)」は弱い者が困難に立ち向かう様子が殊勝なこと。熟字訓で「けなげ」と読む。
-
問355.次の傍線部の漢字の書き取りとして正しいものはどれか。「ケンチョな効果が現れる。」
- ア.顕緒
- イ.顕署
- ウ.賢著
- エ.顕著
正解:エ.顕著
解説:「顕著(けんちょ)」はきわだって目立つさま。「顕」「著」を用いる。
-
問356.次の傍線部「具に」の読みとして正しいものはどれか。「事情を具に報告する。」
- ア.つぶさに
- イ.ともに
- ウ.つねに
- エ.まれに
正解:ア.つぶさに
解説:「具に(つぶさに)」は細かくもれなく、詳しく。訓読みで「つぶさに」と読む。
-
問357.次の傍線部「破綻」の読みとして正しいものはどれか。「経営が破綻する。」
- ア.はじょう
- イ.はたん
- ウ.はてい
- エ.はせい
正解:イ.はたん
解説:「破綻(はたん)」は物事が成り立たなくなること。「綻」を「たん」と読む。「はじょう」は誤読。
-
問358.次の傍線部「言質」の読みとして正しいものはどれか。「言質を取る。」
- ア.ことしつ
- イ.げんしつ
- ウ.げんち
- エ.げんしち
正解:ウ.げんち
解説:「言質(げんち)」は後の証拠となる言葉。「質」を「ち」と読む。「げんしつ」は誤読。
-
問359.次の傍線部「設える」の読みとして正しいものはどれか。「庭に茶席を設える。」
- ア.もうける
- イ.そなえる
- ウ.ととのえる
- エ.しつらえる
正解:エ.しつらえる
解説:「設える(しつらえる)」はその場にふさわしく整え備えること。訓読みで「しつらえる」と読む。
-
問360.次の四字熟語「□機応変」の空欄に入る正しい漢字はどれか。「□機応変に対応する。」
- ア.臨
- イ.隣
- ウ.変
- エ.輪
正解:ア.臨
解説:「臨機応変(りんきおうへん)」はその場の変化に応じて適切に対処すること。「臨」を用いる。
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問361.次の傍線部「兵糧」の読みとして正しいものはどれか。「兵糧が尽きる。」
- ア.へいりょう
- イ.ひょうろう
- ウ.へいろう
- エ.ひょうりょう
正解:イ.ひょうろう
解説:「兵糧(ひょうろう)」は軍隊の食糧。「兵」を「ひょう」、「糧」を「ろう」と読む慣用読み。
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問362.次の傍線部「相好」の読みとして正しいものはどれか。「相好を崩して喜ぶ。」
- ア.あいこう
- イ.そうこう
- ウ.そうごう
- エ.そうずき
正解:ウ.そうごう
解説:「相好(そうごう)」は顔つき・表情のこと。「相好を崩す」で喜んでにこやかな顔になる意。「好」を「ごう」と読む。
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問363.次の傍線部の漢字の書き取りとして正しいものはどれか。「不正をキュウダンする。」
- ア.究弾
- イ.糺断
- ウ.糾断
- エ.糾弾
正解:エ.糾弾
解説:「糾弾(きゅうだん)」は罪や責任を問いただして責めること。「糾」「弾」を用いる。
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問364.次の同音異義語のうち、「強くすすめてさそうこと」の意味で正しい表記はどれか。「入会をカンユウする。」
- ア.勧誘
- イ.感融
- ウ.歓遊
- エ.観裕
正解:ア.勧誘
解説:すすめてさそうことは「勧誘」。「勧」はすすめる、「誘」はさそう意。
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問365.次の傍線部「流布」の読みとして正しいものはどれか。「噂が流布する。」
- ア.りゅうふ
- イ.るふ
- ウ.りゅうぶ
- エ.るぶ
正解:イ.るふ
解説:「流布(るふ)」は世間に広まること。「流」を呉音で「る」と読む。
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問366.次の同訓異字のうち、「過失や罪をとがめてせめる」意味で正しい表記はどれか。「失敗の責任をセめる。」
- ア.攻める
- イ.迫める
- ウ.責める
- エ.詰める
正解:ウ.責める
解説:過失や罪をとがめてせめる場合は「責める」。敵地などへせめ入る場合は「攻める」を用いる。
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問367.「凡例」を「ぼんれい」と読むのは誤りで、正しくは「はんれい」と読む。
正解:○(正しい)
解説:「凡例(はんれい)」は書物の編集方針・記号の使い方の説明。「凡」を「はん」と読む。「ぼんれい」は誤読。
-
問368.「相殺」は「そうさつ」と読む。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「相殺」は「そうさい」と読む。この「殺」は「減らす」の意で「さい」と読む。
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問369.「出納」は「すいとう」と読む。
正解:○(正しい)
解説:「出納(すいとう)」は金銭・物品の出し入れ。「出」を「すい」と読む特殊な読み。
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問370.「言質」は「げんしつ」と読む。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「言質」は「げんち」と読む。「質」を「ち」と読み、後の証拠となる言葉の意。
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問371.「逝去」は他人の死を敬っていう語で、「せいきょ」と読む。
正解:○(正しい)
解説:「逝去(せいきょ)」は他人の死を敬う語。「逝」を「せい」と読む。
-
問372.「払拭」は「ふっしき」と読む。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「払拭」は「ふっしょく」と読む。「拭」を「しょく」と読み、ぬぐい去る意。
-
問373.「隠蔽」の「蔽」は「おおう」意の字で、「弊害」の「弊」とは別の漢字である。
正解:○(正しい)
解説:「隠蔽(いんぺい)」の「蔽」はおおい隠す意。「弊」(悪い習慣・つかれる)とは字も意味も異なる。
-
問374.責任を他人になすりつける意の「テンカ」は、「転化」と書くのが正しい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、責任をなすりつける意の「テンカ」は「転嫁」と書く。「転化」は変化することで別語。
-
問375.「老舗」は熟字訓で「しにせ」と読む。
正解:○(正しい)
解説:「老舗(しにせ)」は代々続く由緒ある店。熟字訓で「しにせ」と読む(音読みでは「ろうほ」)。
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問376.次のうち、謙譲語I(相手に向かう自分の動作を低める)に分類される語はどれか。
- ア.伺う
- イ.申す
- ウ.参る(行き先に人物がいない場合)
- エ.おる
正解:ア.伺う
解説:「伺う」は「訪ねる・聞く」の謙譲語Iで、向かう相手・聞く相手を立てる。「おる」「申す」、および向かう先に立てるべき人物がいない「参る」は、聞き手への丁重さを表す丁重語(謙譲語II)に分類される。
-
問377.手紙文で目上の相手の家族(父)に言及するとき、最も改まって適切な言い方はどれか。
- ア.お父様
- イ.ご尊父様
- ウ.お父上
- エ.おやじ様
正解:イ.ご尊父様
解説:改まった書きことばで相手の父を敬って言うときは「ご尊父様」が最も格調高い。「お父上」も用いるが、訃報・弔意など改まった文脈では「ご尊父」が標準。「お父様」は口頭・一般向けの敬称。
-
問378.「課長がそうおっしゃられたのですか」という表現が過剰敬語(二重敬語)である理由はどれか。
- ア.「おっしゃる」が謙譲語だから
- イ.「のですか」が丁寧すぎるから
- ウ.「おっしゃる」(尊敬)に「れる」(尊敬)を重ねているから
- エ.「課長」に敬称がないから
正解:ウ.「おっしゃる」(尊敬)に「れる」(尊敬)を重ねているから
解説:「おっしゃる」自体が「言う」の尊敬語であり、さらに尊敬の助動詞「れる」を付すと尊敬が二重になる。「課長がそうおっしゃったのですか」とすれば適切。
-
問379.自分が相手に会うことを謙譲して述べる語として正しいものはどれか。
- ア.お目にかける
- イ.ご覧に入れる
- ウ.お会いになる
- エ.お目にかかる
正解:エ.お目にかかる
解説:「お目にかかる」は「会う」の謙譲語Iで自分が相手に会う動作を低める。「お目にかける」「ご覧に入れる」はいずれも「見せる」の謙譲語。「お会いになる」は尊敬語で相手の動作に使う。
-
問380.「させていただく」が適切に使える場面はどれか。
- ア.相手の許可・恩恵を受けて自分が行う場合
- イ.相手の動作を高めたい場合
- ウ.物を美化して述べたい場合
- エ.自分が単に何かをするだけの場合
正解:ア.相手の許可・恩恵を受けて自分が行う場合
解説:「させていただく」は(1)相手の許可を受け(2)それで自分が恩恵を受ける、の二条件が整う場面に適する。許可・恩恵の実体がないのに多用すると過剰でくどい敬語になる。
-
問381.「拝啓」で始まる手紙の結語として正しい対応はどれか。
- ア.草々
- イ.敬具
- ウ.以上
- エ.かしこ
正解:イ.敬具
解説:頭語「拝啓」には結語「敬具」が対応する。「草々」は「前略」に、「かしこ」は女性が用いる結語、「以上」は事務的な箇条書き等の締めで、改まった書簡の頭語・結語の対応としては不適切。
-
問382.「先生がお書きになった本」を、より格調高い古風な尊敬表現にしたものはどれか。
- ア.先生が書かれた本
- イ.先生が著された本
- ウ.先生がお書きあそばした本
- エ.先生が書いた本
正解:ウ.先生がお書きあそばした本
解説:「あそばす」は「する」の最高位の尊敬語で「お書きあそばす」は古風で格調高い尊敬表現。「書かれた」「著された」も尊敬だが格は中程度、「書いた」は無敬語。場面に応じ過度に古風な語は避ける配慮も要る。
-
問383.「お会計のほう、1万円になります」の「〜になります」が不適切とされる理由はどれか。
- ア.「になります」が尊敬語だから
- イ.「ほう」が謙譲語だから
- ウ.「お会計」が美化語だから
- エ.変化を表す「なる」を用いるべき場面でなく、「1万円でございます」とするのが正しいから
正解:エ.変化を表す「なる」を用いるべき場面でなく、「1万円でございます」とするのが正しいから
解説:金額は変化していないのに「〜になります」を使うのは不自然で、丁寧に述べるなら「1万円でございます」が正しい。「〜のほう」も婉曲ぼかしの俗用で改まった場では避ける。
-
問384.目上の人に「知っていますか」と尋ねるとき、最も適切な尊敬表現はどれか。
- ア.ご存じですか
- イ.存じ上げていますか
- ウ.お知りになっていますか
- エ.ご存じ上げですか
正解:ア.ご存じですか
解説:「知る」の尊敬語は「ご存じだ」。「存じ上げる」は「知る」の謙譲語で自分側に用いる。「お知りになる」は一般に用いられず、「ご存じ上げ」は語形として誤り。
-
問385.「弊社の佐藤と申す者が伺います」の表現について正しい評価はどれか。
- ア.「申す」が尊敬語なので誤り
- イ.「申す」「伺う」とも自分側を低める謙譲・丁重語で、社外向けとして適切
- ウ.身内に敬称を付けており不適切
- エ.「伺う」が美化語なので誤り
正解:イ.「申す」「伺う」とも自分側を低める謙譲・丁重語で、社外向けとして適切
解説:「申す」は名乗りの丁重語、「伺う」は訪問の謙譲語Iで、いずれも自社側を低める。社外への自己側紹介として整合が取れた適切な表現である。
-
問386.「資料をくださいますか」と「資料をいただけますか」のうち、相手を主語に立てた尊敬表現はどちらか。
- ア.どちらも謙譲
- イ.資料をいただけますか
- ウ.資料をくださいますか
- エ.どちらも尊敬
正解:ウ.資料をくださいますか
解説:「くださる」は相手が与える動作を高める尊敬語で主語は相手。「いただく」は自分が受け取る謙譲語で主語は自分。どちらも依頼に使えるが、敬語の主語が異なる点を区別する。
-
問387.「お客様各位様」という宛名表記が不適切な理由はどれか。
- ア.「お客様」が謙譲語だから
- イ.「様」が美化語だから
- ウ.「各位」が謙譲語だから
- エ.「各位」自体が敬称であり、さらに「様」を重ねると二重敬称になるから
正解:エ.「各位」自体が敬称であり、さらに「様」を重ねると二重敬称になるから
解説:「各位」は「皆様方」を敬う複数の敬称であり、これに「様」を付すと敬称が重複する。「お客様各位」または「関係者各位」とするのが正しい。
-
問388.上司への報告で「了解しました」が望ましくないとされる場面で、代わりに用いる最も適切な表現はどれか。
- ア.かしこまりました
- イ.お承りしました
- ウ.承知してあげました
- エ.了解してございます
正解:ア.かしこまりました
解説:目上に対しては「了解」よりも「かしこまりました」「承知いたしました」が丁寧で望ましいとされる。「了解しました」は対等以下に用いる語感があり、目上には「かしこまりました」が最も無難。
-
問389.「ご担当者様におかれましては」という前置きの「におかれましては」の働きはどれか。
- ア.謙譲表現
- イ.主語を高めて敬う改まった尊敬表現
- ウ.美化表現
- エ.丁重語
正解:イ.主語を高めて敬う改まった尊敬表現
解説:「〜におかれましては」は人を主語に立て改まって敬意を表す書きことば的な尊敬表現で、「貴社におかれましては」のように組織にも用いる。文頭の挨拶に格調を与える。
-
問390.「お申し出ください」の「お申し出」について正しい説明はどれか。
- ア.「申し」が丁重語なので相手に使えず誤り
- イ.二重敬語で過剰
- ウ.「申し出る」を相手の動作として尊敬の型「お…ください」にした適切な表現
- エ.謙譲語なので誤り
正解:ウ.「申し出る」を相手の動作として尊敬の型「お…ください」にした適切な表現
解説:「お申し出ください」は「申し出る」を尊敬の型「お…ください」に収めた依頼表現で、相手の申し出を促す場面に適切。「申す」単独は丁重語だが、複合動詞「申し出る」を尊敬の枠に入れる形は慣用として認められている。
-
問391.自分の意見を目上に述べる前置きとして最も適切な謙譲表現はどれか。
- ア.僭越ながらおっしゃいます
- イ.僭越ながら申されます
- ウ.恐れ多くも仰せになります
- エ.僭越ながら申し上げます
正解:エ.僭越ながら申し上げます
解説:自分が述べる動作には謙譲語「申し上げる」を用いる。「おっしゃる」「申される」「仰せになる」は相手の発言を高める尊敬表現で、自分の発言に使うのは誤り。
-
問392.「貴信拝受いたしました」の意味として正しいものはどれか。
- ア.あなたのお手紙を受け取りました
- イ.あなたに手紙を出しました
- ウ.あなたの手紙を読みませんでした
- エ.あなたに返信します
正解:ア.あなたのお手紙を受け取りました
解説:「貴信」は相手からの手紙の敬称、「拝受」は「受け取る」の謙譲語で、合わせて「あなたのお便りを確かに受け取りました」の意。改まった書簡の冒頭に用いる。
-
問393.「ご持参ください」が場面によって不適切とされる理由はどれか。
- ア.「持参」が尊敬語だから
- イ.「持参」は本来へりくだって持って行く意を含むため、相手の動作に使うと敬意がそぐわない場合があるから
- ウ.「ご」が美化語だから
- エ.「ください」が謙譲語だから
正解:イ.「持参」は本来へりくだって持って行く意を含むため、相手の動作に使うと敬意がそぐわない場合があるから
解説:「持参」は自分が改まって持って行く語感を含むため、相手に求める場合は「お持ちください」とする方が無難とされる。慣用上「ご持参ください」も用いられるが、上級では語の含意を理解しておく。
-
問394.「先生のご高説を拝聴しました」の「拝聴」の敬語分類として正しいものはどれか。
- ア.「聞く」の尊敬語
- イ.丁重語
- ウ.「聞く」の謙譲語I
- エ.美化語
正解:ウ.「聞く」の謙譲語I
解説:「拝聴」は「聞く」の謙譲語Iで、自分が相手の話を聞く動作を低めて相手を立てる。「ご高説」も相手の説を敬う語で、組み合わせて改まった敬意を表す。
-
問395.目上の相手の意見を尋ねるとき、最も適切な尊敬表現はどれか。
- ア.どのように存じますか
- イ.どのように拝察しますか
- ウ.どのように愚考されますか
- エ.どのようにお考えでしょうか
正解:エ.どのようにお考えでしょうか
解説:相手の考えを尋ねるには尊敬語「お考えになる/お考えだ」を用い「どのようにお考えでしょうか」とする。「存じる」「拝察する」「愚考する」はいずれも自分側の謙譲語で、相手の動作には使えない。
-
問396.「ご来臨賜りますようお願い申し上げます」の「来臨」の意味はどれか。
- ア.相手が場に来てくれること
- イ.自分が出向くこと
- ウ.会を欠席すること
- エ.物を贈ること
正解:ア.相手が場に来てくれること
解説:「来臨」は相手がその場に来ることを敬って言う語で、式典等の案内状で用いる。「賜る」は「もらう」の謙譲語で、合わせて出席を乞う格調高い表現になる。
-
問397.「いただかせていただきます」という表現の問題点はどれか。
- ア.「いただく」が尊敬語だから
- イ.「いただく」を重ねた過剰な謙譲で、敬語が冗長になっているから
- ウ.丁重語が欠けているから
- エ.美化語の重複だから
正解:イ.「いただく」を重ねた過剰な謙譲で、敬語が冗長になっているから
解説:「いただかせていただく」は「いただく」が二重になった冗長表現。「いただきます」または「頂戴します」で足りる。謙譲語の重ね過ぎは過剰敬語の典型として戒められる。
-
問398.「お客様がお求めの商品」の「お求め」の働きとして正しいものはどれか。
- ア.丁重語
- イ.謙譲の型
- ウ.「求める(買う)」を相手の動作として高める尊敬の型
- エ.美化語
正解:ウ.「求める(買う)」を相手の動作として高める尊敬の型
解説:「お求め」は「お…(になる/だ)」の尊敬の型で、客が求める動作を高める。「お求めの商品」「お求めになる」など、客を主語に立てた尊敬表現として適切。
-
問399.「ご笑納ください」が適切な場面はどれか。
- ア.相手から物をもらうとき
- イ.相手の意見を聞くとき
- ウ.訪問を断るとき
- エ.自分の贈り物を相手に受け取ってもらうとき
正解:エ.自分の贈り物を相手に受け取ってもらうとき
解説:「笑納」は「つまらない物ですが笑って納めてください」という謙遜を込めた語で、自分の贈り物を渡す際に「ご笑納ください」と用いる。相手から受け取る場面には使わない。
-
問400.上位者どうし(取引先部長と自社社長)の会話を社外で取り次ぐ際、自社社長の動作に用いる敬語として適切なものはどれか。
- ア.社長が御社部長にお目にかかりたいと申しております
- イ.社長が御社部長にお会いになりたいとおっしゃっています
- ウ.社長様が部長様にお会いしたいそうです
- エ.社長が部長にお目にかけたいと申しております
正解:ア.社長が御社部長にお目にかかりたいと申しております
解説:社外では自社社長を低め、相手の部長を立てる。「お目にかかる」(会うの謙譲語)+「申す」(言うの丁重語)で自社側を一貫して低めるのが正しい。「お目にかける」は「見せる」の意で誤り。
-
問401.「返事」に付ける接頭語として、慣用上自然とされるのはどちらか。
- ア.ご返事
- イ.お返事
- ウ.御返事のみ
- エ.どちらも誤り
正解:イ.お返事
解説:「返事」は和語的に親しまれ「お返事」が自然とされる。漢語に付く接頭語は本来「ご」だが、「返事」は慣用的に「お」が定着している。どちらも誤りではないが「お返事」が一般的。
-
問402.「拝見いたしました」の「いたす」の働きとして正しいものはどれか。
- ア.「する」の尊敬語
- イ.美化語
- ウ.「する」の丁重語で、聞き手に対し改まって述べる
- エ.「する」の使役
正解:ウ.「する」の丁重語で、聞き手に対し改まって述べる
解説:「いたす」は「する」の丁重語(謙譲語II)で、聞き手への改まりを添える。「拝見」(謙譲語I)に「いたす」を重ねた「拝見いたしました」は、相手を立てつつ聞き手にも丁重な定型表現として広く用いられる。
-
問403.目上の人を待たせた際の詫びとして、最も改まって適切な表現はどれか。
- ア.待たせてあげてすみません
- イ.お待ちになっていただき恐縮です
- ウ.待たせて差し上げました
- エ.お待たせいたしまして申し訳ございません
正解:エ.お待たせいたしまして申し訳ございません
解説:自分が待たせた動作を謙譲・丁重に述べ「お待たせいたしまして」とし、「申し訳ございません」で詫びるのが適切。「待たせてあげる」「待たせて差し上げる」は恩恵の方向が誤り。
-
問404.敬称・謙称の使い方として誤っているものはどれか。
- ア.自分の妻を「ご令室」と呼ぶ
- イ.相手の名を「ご芳名」と呼ぶ
- ウ.相手の妻を「ご令室」と呼ぶ
- エ.記帳欄に「ご芳名」と記す
正解:ア.自分の妻を「ご令室」と呼ぶ
解説:「令室」は相手の妻を敬う語で、自分の妻には用いない(自分の妻は「家内・妻」)。「芳名」は相手の名の敬称。敬称・謙称の方向を取り違えないことが要点。
-
問405.「資料をお送りしました」と「資料を送らせていただきました」のうち、より簡潔で過剰さの少ない謙譲表現はどちらか。
- ア.資料を送らせていただきました
- イ.資料をお送りしました
- ウ.どちらも尊敬
- エ.どちらも誤り
正解:イ.資料をお送りしました
解説:「お送りしました」は「お…する」の謙譲語Iで簡潔。「送らせていただきました」は許可・恩恵の含みがあり、その実体がない場面ではやや過剰になりやすい。状況に応じ簡潔な「お送りしました」が好まれる。
-
問406.「貴殿」という語の用法として正しいものはどれか。
- ア.自分をへりくだって指す語
- イ.相手の会社を指す語
- ウ.主に文書で相手(主に男性)を敬って指す代名詞
- エ.目下の者を指す語
正解:ウ.主に文書で相手(主に男性)を敬って指す代名詞
解説:「貴殿」は文書で相手(主に男性・対等以上)を敬って指す二人称。「貴職」は役職にある相手を指す。自分側には用いず、口語では「あなた様」等を使う。
-
問407.「お元気でいらっしゃいますか」と目上に尋ねる表現について正しい評価はどれか。
- ア.「いらっしゃる」が謙譲語なので誤り
- イ.二重敬語で過剰
- ウ.美化語の誤用
- エ.「いらっしゃる」(「ある・いる」の尊敬語)を用いた適切な尊敬表現
正解:エ.「いらっしゃる」(「ある・いる」の尊敬語)を用いた適切な尊敬表現
解説:「いらっしゃる」は「いる・ある・行く・来る」の尊敬語で、状態を表す「お元気でいらっしゃる」は相手の様子を高める適切な表現。安否を尋ねる改まった挨拶にふさわしい。
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問408.「ご教示ください」と「ご教授ください」の使い分けとして正しいものはどれか。
- ア.一回的に教えを乞うなら「ご教示」、継続的・専門的に学ぶなら「ご教授」
- イ.両者は完全に同義
- ウ.「ご教授」が一回的
- エ.「ご教示」が継続的
正解:ア.一回的に教えを乞うなら「ご教示」、継続的・専門的に学ぶなら「ご教授」
解説:「教示」は知識ややり方を示し教える意で、簡単な質問への回答を乞う場面に適する。「教授」は学問・技芸を継続的に授ける意で、軽い問い合わせに用いると大げさになる。
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問409.「お名前を頂戴できますか」が不適切とされる理由はどれか。
- ア.「お名前」が美化語だから
- イ.「頂戴する」は「もらう」の謙譲語で、名前は「もらう」物ではないから
- ウ.「できますか」が尊敬語だから
- エ.二重敬語だから
正解:イ.「頂戴する」は「もらう」の謙譲語で、名前は「もらう」物ではないから
解説:「頂戴する」は物をもらう謙譲語で、名前を尋ねる場面にはそぐわない。「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」「お名前をお聞かせいただけますか」とするのが正しい。
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問410.「明日、御社に伺わせていただきます」を、より簡潔で適切にしたものはどれか。
- ア.明日、御社にいらっしゃいます
- イ.明日、御社に参られます
- ウ.明日、御社に伺います
- エ.明日、御社にお越しになります
正解:ウ.明日、御社に伺います
解説:「伺う」自体が訪問の謙譲語Iで十分敬意がある。「伺わせていただく」は過剰になりやすいため「伺います」で足りる。「参られる」「いらっしゃる」「お越しになる」は自分の動作に尊敬語を使う誤り。
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問411.「お読みいただけますと幸いです」の「いただく」の主語と働きはどれか。
- ア.主語は相手で、尊敬語
- イ.美化語
- ウ.主語は自分で、尊敬語
- エ.主語は自分で、相手の動作の恩恵を受ける謙譲語
正解:エ.主語は自分で、相手の動作の恩恵を受ける謙譲語
解説:「読んでもらう」を謙譲した「お読みいただく」は、恩恵を受ける自分が主語。相手の「読む」動作を尊敬の型に乗せつつ、自分が受ける形で丁重に依頼する表現で、ビジネス文書で多用される。
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問412.「申し伝えます」が適切に使われる場面はどれか。
- ア.電話で相手の伝言を自社の担当者に伝えると約束するとき
- イ.自分が相手に直接話すとき
- ウ.相手に伝言を頼むとき
- エ.相手の発言を高めるとき
正解:ア.電話で相手の伝言を自社の担当者に伝えると約束するとき
解説:「申し伝える」は伝言を身内(社内の者)に取り次ぐと約束する場面の丁重表現。「○○に申し伝えます」と用いる。相手に伝えてもらう場合は「お伝えください」となり方向が異なる。
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問413.「ご一読賜れれば幸甚に存じます」の「幸甚」「存じる」の組み合わせについて正しい説明はどれか。
- ア.「存じる」が尊敬語なので誤り
- イ.「幸甚」は非常にありがたい意、「存じる」は「思う」の謙譲語で、改まった書きことばとして適切
- ウ.「幸甚」が謙譲語だから誤り
- エ.二重敬語で過剰
正解:イ.「幸甚」は非常にありがたい意、「存じる」は「思う」の謙譲語で、改まった書きことばとして適切
解説:「幸甚」はこの上なくありがたいこと、「存じる」は「思う」の謙譲語。合わせて「そうしていただければ大変ありがたく思います」の意で、改まった書簡の結びにふさわしい格調高い表現。
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問414.「お客様、こちらでお待ちしてください」の誤りを正したものはどれか。
- ア.お客様、こちらで待たれてください
- イ.お客様、こちらでお待ちいたしてください
- ウ.お客様、こちらでお待ちください
- エ.お客様、こちらでお待ちしてくださいませ
正解:ウ.お客様、こちらでお待ちください
解説:「お待ちする」は謙譲の型で自分の動作。客に待つことを依頼するなら尊敬の型「お待ちください」が正しい。「お…してください」は謙譲と依頼が混線した誤り。
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問415.「拝啓」を用いた手紙で、本文の前に置く時候の挨拶として最も格調高いものはどれか。
- ア.お元気ですか
- イ.こんにちは
- ウ.どうも
- エ.時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
正解:エ.時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
解説:「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は時候を問わず使える改まった前文の定型。「ご清栄」は相手の繁栄を敬う語。口語的な挨拶は改まった書簡には不適切。
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問416.「召し上がられる」という表現の問題点はどれか。
- ア.「召し上がる」(尊敬)に「られる」(尊敬)を重ねた二重敬語だから
- イ.美化語の誤用だから
- ウ.丁重語だから
- エ.「召し上がる」が謙譲語だから
正解:ア.「召し上がる」(尊敬)に「られる」(尊敬)を重ねた二重敬語だから
解説:「召し上がる」は既に「食べる・飲む」の尊敬語であり、さらに「られる」を付すと尊敬が重なる。「召し上がる」「召し上がってください」で足りる。
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問417.「ご足労をおかけしました」が適切な場面はどれか。
- ア.自分が出向いたとき
- イ.相手にわざわざ来てもらったことを労うとき
- ウ.相手が欠席したとき
- エ.物を贈るとき
正解:イ.相手にわざわざ来てもらったことを労うとき
解説:「足労」は足を運ぶ労の意で、相手にわざわざ来てもらった際に「ご足労をおかけしました」と労う。自分が出向く場合は「お伺いします」等で、方向が異なる。
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問418.自分の会社を改まってへりくだって言う語として正しいものはどれか。
- ア.貴社
- イ.御社
- ウ.弊社
- エ.当方様
正解:ウ.弊社
解説:自分の会社を低めて言うには「弊社」(または「当社」)を用いる。「貴社」「御社」は相手の会社を敬う語で、自社には使わない。「当方様」は自分側に敬称を付ける誤り。
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問419.「ご報告させていただきます」を、許可・恩恵の含みがない通常の報告で適切に言い換えたものはどれか。
- ア.ご報告なさいます
- イ.ご報告されます
- ウ.ご報告してくださいます
- エ.ご報告いたします
正解:エ.ご報告いたします
解説:自分の報告には謙譲・丁重の「ご報告いたします」が簡潔で適切。「させていただく」は許可・恩恵が伴う場面の語で、単なる報告では過剰。「される」「なさる」は尊敬語で自分には使えない。
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問420.「お客様がお越しになられました」を正しく直したものはどれか。
- ア.お客様がお越しになりました
- イ.お客様が参られました
- ウ.お客様がお越しされました
- エ.お客様がいらっしゃられました
正解:ア.お客様がお越しになりました
解説:「お越しになる」が「来る」の尊敬語で、「られる」を足すと二重敬語。「お越しになりました」が適切。「参る」は謙譲語で客に使えず、「いらっしゃられる」も二重敬語。
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問421.「ご賢察ください」「ご海容ください」のような語を使う際の留意点として正しいものはどれか。
- ア.自分の動作を低める謙譲語として用いる
- イ.相手の理解や寛大さを乞う改まった漢語表現で、相手を主語に立てて用いる
- ウ.美化語として軽い場面で用いる
- エ.目下に命令する語である
正解:イ.相手の理解や寛大さを乞う改まった漢語表現で、相手を主語に立てて用いる
解説:「賢察」は相手が賢く察すること、「海容」は海のように広く許すこと。いずれも相手の理解・寛容を乞う改まった語で、相手を立てる文脈で用いる。多用は堅苦しさにもなるため場面を選ぶ。
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問422.「お目にかける」の意味として正しいものはどれか。
- ア.自分が見る(謙譲語)
- イ.相手が見る(尊敬語)
- ウ.自分が相手に見せる(謙譲語)
- エ.相手に会う(謙譲語)
正解:ウ.自分が相手に見せる(謙譲語)
解説:「お目にかける」は「見せる」の謙譲語Iで、自分が相手に見せる動作を低める。「ご覧に入れる」も同義。「お目にかかる」は「会う」の謙譲語で混同しやすいので注意。
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問423.「ご利用できません」と案内したい場面で、客の動作として正しい尊敬の型はどれか。
- ア.お利用できません
- イ.ご利用できません
- ウ.ご利用いたせません
- エ.ご利用になれません
正解:エ.ご利用になれません
解説:客の動作には尊敬の型を用い「ご利用になれません」または「ご利用いただけません」とする。「ご利用できません」は謙譲の型「ご…できる」で、客の動作には不適切。
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問424.「先生は明日来られますか」と「先生は明日いらっしゃいますか」の敬意の差として正しいものはどれか。
- ア.どちらも尊敬だが「いらっしゃいますか」の方が敬意が高く改まっている
- イ.「いらっしゃる」は丁重語
- ウ.「来られる」は謙譲語
- エ.両方とも美化語
正解:ア.どちらも尊敬だが「いらっしゃいますか」の方が敬意が高く改まっている
解説:「来られる」は助動詞「られる」による尊敬で敬意は中程度、「いらっしゃる」は専用の尊敬動詞で敬意が高く改まる。場面に応じて使い分けるが、目上にはより丁寧な「いらっしゃいますか」が無難。
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問425.「拝借いたします」の「拝借」の意味として正しいものはどれか。
- ア.「貸す」の尊敬語
- イ.「借りる」の謙譲語
- ウ.「返す」の丁重語
- エ.美化語
正解:イ.「借りる」の謙譲語
解説:「拝借」は「借りる」の謙譲語Iで、自分が相手から借りる動作を低める。「お力を拝借いたします」のように用いる。「貸す」を敬うなら「お貸しくださる」等の尊敬表現を使う。
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問426.「ご記入いただいたうえ、ご提出くださいますようお願いいたします」の敬語構成について正しい評価はどれか。
- ア.「いただく」が尊敬語の誤用
- イ.「くださる」が謙譲語の誤用
- ウ.相手の動作に尊敬の型を用い、自分の依頼を丁重語で結んだ整った表現
- エ.全体が二重敬語で過剰
正解:ウ.相手の動作に尊敬の型を用い、自分の依頼を丁重語で結んだ整った表現
解説:相手の記入・提出という動作を尊敬の型で高め、自分の願いを「お願いいたします」と丁重に述べており、敬意の方向が一貫した適切な依頼文。ビジネス文書の定型として整っている。
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問427.日本語の敬語で、社外に向けて自社側の人物を一貫して低める運用の根拠となる考え方はどれか。
- ア.聞き手に関係なく敬語を固定する
- イ.身分の上下のみで決まる
- ウ.常に役職の高い人を高める
- エ.ウチ・ソトの区別に基づき、自分の属する側(ウチ)を低めて相手側(ソト)を立てる
正解:エ.ウチ・ソトの区別に基づき、自分の属する側(ウチ)を低めて相手側(ソト)を立てる
解説:日本語の敬語は「ウチ(自分の属する側)・ソト(相手側)」の区別が基本で、社外では自社の上司もウチとして低める。聞き手や場面で立てる対象が変わる相対敬語の核心である。
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問428.「申す」は、聞き手に向かって改まって述べるだけで向ける相手がいない場合、丁重語(謙譲語II)に分類される。
正解:○(正しい)
解説:「申す」は本来「言う」をへりくだる語だが、立てるべき特定の相手がいない場合は聞き手への改まりを表す丁重語(謙譲語II)として働く。例「私は田中と申します」。
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問429.社外の人に対して、自社の上司の動作には尊敬語「おっしゃる」を用いるのが正しい。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、社外に対しては自社の上司もウチ(身内)として低めるため、「言う」は丁重語「申す」を用い「申しておりました」とする。身内に尊敬語を使うのは不適切。
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問430.「お読みになられる」は、尊敬語を二つ重ねた二重敬語であり、過剰な敬語とされる。
正解:○(正しい)
解説:「お…になる」と「られる」の尊敬が重なっており、二重敬語で過剰。「お読みになる」または「読まれる」とするのが適切。
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問431.「拝見する」は「見る」の尊敬語であり、相手の見る動作を高めるときに用いる。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「拝見する」は「見る」の謙譲語Iで、自分が見る動作を低める語。相手の見る動作には尊敬語「ご覧になる」を用いる。
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問432.「いらっしゃる」は「行く・来る・いる」の尊敬語として用いることができる。
正解:○(正しい)
解説:「いらっしゃる」は「行く・来る・いる(ある)」の尊敬語で、複数の動詞に対応する。例「先生がいらっしゃる(来る/いる)」。
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問433.「とんでもございません」は、「とんでもない」が一語の形容詞であることから、規範的には正しい言い方とされている。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「とんでもない」は全体で一語の形容詞であり「ない」だけを切り離して「ございません」にするのは本来不適切。丁寧にするなら「とんでもないことでございます」とするのが規範。
-
問434.「各位」はそれ自体が敬称であり、「各位様」とすると敬称が重複する。
正解:○(正しい)
解説:「各位」は「皆様方」を敬う語で、さらに「様」を付すと敬称が重なる。「お客様各位」「関係者各位」のように用いる。
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問435.「お目にかかる」は「見せる」の謙譲語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「お目にかかる」は「会う」の謙譲語I。「見せる」の謙譲語は「お目にかける」「ご覧に入れる」で、両者は混同しやすいので区別する。
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問436.社内で上位者である部長について話すとき、尊敬語「いらっしゃる」を用いるのが適切である。
正解:○(正しい)
解説:社内では上位者を立てるため尊敬語を用い「部長はいらっしゃいますか」とする。ただし社外向けでは身内扱いとして「おります」に切り替える点に注意。
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問437.「ご乗車できません」は、客の動作に謙譲の型を用いた誤りであり、「ご乗車になれません」とするのが正しい。
正解:○(正しい)
解説:「ご…できる」は謙譲語Iの型で自分側に用いる。客の動作には尊敬の型「ご乗車になれません」「ご乗車いただけません」を使うのが正しい。
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問438.「召し上がる」は「食べる・飲む」の謙譲語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「召し上がる」は「食べる・飲む」の尊敬語で、相手の動作を高める語。自分が食べる謙譲語は「いただく」である。
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問439.「ご教示ください」は簡単な質問への回答を乞う場面に適し、「ご教授ください」は継続的・専門的に学ぶ場面に適する。
正解:○(正しい)
解説:「教示」は知識ややり方を示す意で軽い問い合わせに、「教授」は学問・技芸を継続的に授ける意で重い文脈に用いる。軽い質問に「ご教授」は大げさになる。
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問440.「了解しました」は目上に対する返答として最も丁寧で望ましい表現である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、目上には「了解」よりも「かしこまりました」「承知いたしました」が丁寧で望ましいとされる。「了解しました」は対等以下に用いる語感がある。
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問441.「貴社」は書きことば、「御社」は話しことばで相手の会社を敬う語として使い分けるのが一般的である。
正解:○(正しい)
解説:相手の会社を敬うとき、文書では「貴社」、口頭では「御社」を用いるのが一般的な使い分け。自社を低めるときは「弊社」「当社」を使う。
-
問442.「ご笑納ください」は、相手から贈り物を受け取るときに用いる表現である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「ご笑納ください」は自分の贈り物を相手に受け取ってもらう際に用いる謙遜表現。受け取る側ではなく贈る側が使う。
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問443.「させていただく」は、相手の許可を受け、その恩恵を自分が受ける場面に適した謙譲表現である。
正解:○(正しい)
解説:「させていただく」は(1)相手の許可(2)自分の恩恵、の二条件が整う場面にふさわしい。条件がないのに多用すると過剰でくどい敬語になる。
-
問444.「お持ちになる」は謙譲語の型で、自分が物を持つ動作を低める表現である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「お持ちになる」は「お…になる」の尊敬語の型で、相手が持つ動作を高める。自分が持つ動作を低めるのは「お持ちする」(謙譲語)である。
-
問445.「ご足労」は、相手にわざわざ足を運んでもらったことを労う語である。
正解:○(正しい)
解説:「ご足労」は足を運ぶ労の意で、来訪してくれた相手を労う「ご足労をおかけしました」のように用いる。自分が出向く場合には使わない。
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問446.「お会計のほう、5千円になります」の「〜になります」は、金額を丁寧に述べる適切な表現である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、金額は変化していないのに「〜になります」を使うのは不自然で、「5千円でございます」とするのが正しい。「〜のほう」もぼかし表現で改まった場では避ける。
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問447.「ご存じだ」は「知る」の尊敬語で、相手が知っているかを尋ねるときに用いる。
正解:○(正しい)
解説:「ご存じだ」は「知る」の尊敬語で、相手の知識を高める。自分が知る場合は謙譲語「存じ上げる/存じる」を用い、方向を区別する。
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問448.「拝借」は「貸す」の尊敬語である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「拝借」は「借りる」の謙譲語Iで、自分が借りる動作を低める語。「貸す」を敬って言うなら「お貸しくださる」等の尊敬表現を用いる。
-
問449.「ご令室」は相手の妻を敬う語であり、自分の妻には用いない。
正解:○(正しい)
解説:「令室」は相手の妻を敬う語。自分の妻は「家内・妻」と低めて言う。「ご尊父・ご令嬢」なども相手側の家族に用いる敬称で、方向を取り違えない。
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問450.「申し伝えます」は、相手に伝言を頼むときに相手へ向けて用いる表現である。
正解:×(誤り)
解説:誤り。正しくは、「申し伝える」は伝言を身内(社内の者)に取り次ぐと約束する丁重表現で、自分側の動作。相手に伝えてもらうなら「お伝えください」となり方向が逆。