危険物取扱者 丙種の重要用語集【試験頻出100語】
危険物取扱者 丙種試験で頻出する重要用語をカテゴリ別にまとめました。丙種は第4類(引火性液体)の一部に限定されますが、法令・性質・消火の各分野を横断的に理解する必要があります。試験直前の総復習にご活用ください。
- カテゴリ別に関連用語をまとめて記憶
- 引火点・発火点などの数値もセットで暗記
- 試験前日の総チェックに最適
目次
1. 危険物の分類・性質に関する用語
第1類危険物
酸化性固体。自らは不燃だが他の可燃物の燃焼を助ける物質。塩素酸塩類など。
第2類危険物
可燃性固体。硫黄・赤リン・マグネシウム等。着火しやすい固体。
第3類危険物
自然発火性・禁水性物質。ナトリウム・黄リンなど。
第4類危険物
引火性液体。ガソリン・灯油・軽油・重油・アルコール類など。丙種の主たる対象。
第5類危険物
自己反応性物質。ニトロ化合物等、加熱・衝撃で爆発的に燃焼。
第6類危険物
酸化性液体。過酸化水素・硝酸等、他の可燃物を酸化させる液体。
特殊引火物
ジエチルエーテル・二硫化炭素等、引火点が低く発火点も低い極めて危険な引火性液体。
第一石油類
ガソリン・アセトン等、引火点21℃未満の引火性液体。
第二石油類
灯油・軽油等、引火点21℃以上70℃未満の引火性液体。
第三石油類
重油・クレオソート油等、引火点70℃以上200℃未満。
第四石油類
ギヤー油・シリンダー油等、引火点200℃以上250℃未満。
動植物油類
動物・植物から抽出した油。乾性油は自然発火の危険あり。
アルコール類
メタノール・エタノール等、炭素数1〜3の飽和1価アルコール。
2. 物理化学に関する用語
引火点
火源があれば引火する最低液温。第4類の重要指標。
発火点
火源がなくても自然に発火する最低温度。
燃焼範囲(爆発範囲)
空気中で燃焼する蒸気濃度の下限から上限までの範囲(vol%)。
蒸気比重
空気を1とした場合の蒸気の重さ。第4類は1より大きく低所に滞留。
液比重
水を1とした場合の液体の重さ。ガソリンなど第4類は1未満で水に浮きます。
沸点
液体が沸騰を始める温度。引火点より高い温度です。
融点
固体が液体になる温度。
燃焼
物質と酸素が反応し光と熱を発する現象。可燃物・酸素・点火源(燃焼の3要素)が必要。
静電気
物体に蓄えられる電荷。第4類の流動・詰替え時に発生しやすく着火源となります。
窒息消火
酸素供給を断つ消火法。泡・二酸化炭素・粉末等で有効です。
冷却消火
水などで可燃物の温度を下げる消火法。
水溶性
水と任意の割合で混ざる性質。アルコール類・アセトン等が該当し、泡消火器は耐アルコール泡を使用。
3. 各危険物(第4類)の用語
ガソリン
引火点−40℃以下、発火点約300℃、蒸気比重3〜4。無色〜橙色(オレンジ着色)。
灯油
引火点40℃以上、発火点約220℃。無色または淡紫黄色(淡黄色)。
軽油
引火点45℃以上、発火点約220℃。淡黄色または淡褐色。
重油
引火点60〜150℃、発火点250〜380℃。褐色または暗褐色の液体。
潤滑油
第四石油類に属することが多い。引火点200℃以上。
動植物油類
ヨウ素価が高いほど自然発火しやすい(乾性油)。
メタノール
引火点11℃、発火点約385℃。水溶性、毒性あり。アルコール類。
エタノール
引火点13℃、発火点約363℃。水溶性。酒類の主成分。
アセトン
引火点−20℃、発火点約465℃。水溶性、第一石油類。
ベンゼン
引火点−11℃、発火点約498℃。第一石油類、非水溶性、発がん性あり。
トルエン
引火点4℃、発火点約480℃。第一石油類、非水溶性。
クレオソート油
第三石油類。暗褐色でコールタール由来。木材防腐に使用。
4. 消火・防火に関する用語
泡消火器
泡で覆って窒息消火する消火器。油火災(B火災)に有効です。
粉末消火器
リン酸塩類等の粉末で抑制消火。ABC火災に対応する汎用型です。
二酸化炭素消火器
窒息作用で消火。電気火災・油火災に有効。密閉空間は酸欠注意。
耐アルコール泡消火薬剤
水溶性危険物に使用可能な特殊泡薬剤。
自然発火
火源なしに発火する現象。動植物油類・黄リン等で発生。
混合危険
複数の危険物が混ざると発熱・発火・爆発する組合せ。
保安距離
製造所等から学校・病院等までの離隔距離。火災延焼防止のため法定されます。
保有空地
製造所等の周囲に確保する空地。消火活動の確保が目的です。
5. 法令・取扱基準に関する用語
指定数量
消防法規制の基準数量。品名ごとに定められます(ガソリン200L、灯油・軽油1000L等)。
倍数
貯蔵・取扱量を指定数量で除した値。複数品目は合算します。
製造所
危険物を製造する施設。許可が必要です。
貯蔵所
指定数量以上を貯蔵する施設。屋内・屋外・タンク・移動等の種別あり。
取扱所
給油取扱所(ガソリンスタンド)等、危険物を取り扱う施設。
危険物取扱者
甲種・乙種・丙種の区分あり。丙種は第4類の一部の取扱・定期点検に従事できます。
危険物保安監督者
一定の取扱所等で選任される監督者。丙種は監督者になれません。
危険物施設保安員
製造所等の保安業務を補佐する者。一定の条件で丙種も就任可能。
予防規程
製造所等で定める自主保安ルール。市町村長等の認可を受けます。
定期点検
一定規模以上の製造所等で年1回実施する点検。
免状
危険物取扱者の資格を証明する書面。10年ごとに写真書換が必要です。
保安講習
危険物取扱作業に従事する者が3年以内ごとに受講する講習。
給油取扱所
ガソリンスタンド。丙種でも従業員として立会いなしで給油ができます。
まとめ
丙種試験では第4類危険物の性質・引火点・指定数量・取扱基準が中心に問われます。本用語集を繰り返し確認し、一問一答演習と組み合わせて知識を固めましょう。特に石油類の区分と引火点の値、指定数量は頻出です。
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