英検3級 過去問の傾向と対策【出題形式・例題・英作文と面接の進め方】
英検3級の一次試験は、リーディング・ライティング(英作文1問)・リスニングの3つで構成され、一次に合格すると対面式の二次面接(スピーキング)に進みます。出題される形式(パターン)は毎回ほぼ決まっているので、形式ごとの解き方を知っておくだけで、ぐんと解きやすくなります。この記事では、3級でよく出る出題パターンと、はじめての人でもわかる対策を、やさしい自作例とともに紹介します。4級より一段難しく、現在完了・受動態・関係代名詞などの文法、英作文、面接が加わるのが特徴です。
※検定料・試験日程・出題形式は変わる場合があります。最新情報は必ず日本英語検定協会 公式情報でご確認ください。なお、本記事の例題はすべて編集部が作成した自作の英文で、実際の過去問の本文ではありません。
英検3級の出題形式(全体像)
英検3級は、一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)と、それに合格した人が受ける二次試験(対面の面接)の二段階で行われます。まずは一次試験の出題形式を表で確認しましょう。
| 技能 | 大問 | 出題形式 |
|---|---|---|
| リーディング | 大問1 | 短文の語句空所補充(単語・熟語・文法を選ぶ) |
| 大問2 | 会話文の空所補充(会話に合う文・語句を選ぶ) | |
| 大問3 | 長文の内容一致(掲示・Eメール・説明文を読み、内容に合う答えを選ぶ) | |
| ライティング | 英作文 | 質問(QUESTION)に対し、自分の考えと理由を英語で書く(1問) |
| リスニング | 第1部 | 会話の応答文選択(会話を聞き、最後に合う応答を選ぶ) |
| 第2部 | 会話の内容一致(会話を聞き、その内容に合う答えを選ぶ) | |
| 第3部 | 文の内容一致(まとまった英文を聞き、その内容に合う答えを選ぶ) |
出題のパターンは毎回ほぼ同じなので、「次にどんな問題が出るか」が分かっていると本番であわてずに解けます。4級との大きな違いは、長文読解の比重が増えること、そして英作文と二次面接が加わることです。次から、それぞれの形式を例とともにくわしく見ていきましょう。
リーディングの出題パターンと対策
大問1:短文の語句空所補充(文法・語彙)
1つの短い英文の中に空所が1か所あり、そこに入るいちばん合う単語・熟語・文法を4つの選択肢から選ぶ問題です。3級では4級の基本に加えて、現在完了・受動態・関係代名詞などの文法が問われます。
自作の例で見てみましょう。
| 例題(自作) | I have ( ) in Tokyo since 2020. 1. live 2. lives 3. lived 4. living |
|---|---|
| 考え方 | 「since 2020(2020年から)」と「have」があるので現在完了の文。動詞は過去分詞にします。答えは 3. lived。 |
対策:「since / for があれば現在完了」「be+過去分詞は受動態」のように、文法のサイン(合図となる言葉)と形を結びつける練習が有効です。不規則動詞の過去分詞(go→gone など)はまとめて覚えましょう。
大問2:会話文の空所補充
2人の会話があり、その中の空所に合うことばや文を選ぶ問題です。買い物・電話・依頼・予定など、身近な場面のやりとりがよく出ます。
| 例題(自作) | A: Could you help me with my homework? B: ( ) What do you need? 1. Sure. 2. No, thank you. 3. Here you are. 4. You're welcome. |
|---|---|
| 考え方 | 「手伝ってくれる?」への返事で、続く「何が必要?」ともつながるのは「もちろん」。答えは 1. Sure. |
対策:会話の流れ(質問と答えの組み合わせ)に注目しましょう。空所の前後の文を読み、自然につながる返事を選ぶのがコツです。場面ごとの決まり文句を覚えておくと迷いません。
大問3:長文の内容一致(掲示・Eメール・説明文)
3級ではまとまった文章を読んで内容に合う答えを選ぶ長文問題の比重が増えます。掲示やお知らせ、友達同士やお店とのEメール、人物や物事を説明する文章などが出題されます。
| 例題(自作) | Eメール(自作):「Hi Ken, The soccer practice on Sunday was moved to 9 a.m. Please come to the park.」 質問:What time will the soccer practice start? |
|---|---|
| 考え方 | メールに「moved to 9 a.m.」とあるので、答えは At 9 a.m.(午前9時)。 |
対策:設問(質問)を先に読んでから本文を探すと、必要な情報を素早く見つけられます。日時・場所・人物・数・理由などのキーワードに印をつけながら読む練習をしましょう。Eメールは「だれが・だれに・何を伝えているか」を意識すると整理しやすくなります。
ライティング(英作文)の対策
3級から加わる英作文は、与えられた質問(QUESTION)に対して自分の考えと、その理由を英語で書く形式です。難しい単語や長い文を書く必要はありません。習った文法でミスのない短い文を、決まった「型」に沿って並べるのが安全です。
| おすすめの型 | ① 自分の考えを1文(質問に Yes / No などで答える) ② 理由を2文(Because 〜 / Also 〜 などでつなぐ) |
|---|---|
| 書き方の例(自作) | 質問:Do you like reading books? ① I like reading books. ② First, I can learn many new things. Also, reading is fun for me. |
対策のポイント:
- 型を1つ覚えて、どんな質問にも同じ順番で書く。本番で「何を書こう」と迷う時間をなくせます。
- 難しい単語より、確実に書ける単語。スペルや文法のミスを減らすことが得点につながります。
- 理由は具体的に。「楽しいから」だけでなく「新しいことを学べるから」のように、もう一歩ふみこむと説得力が出ます。
※当サイトの一問一答は語彙・文法・会話が対象のため、英作文そのものの添削は行っていませんが、英作文に必要な単語・文法は一問一答で固められます。
リスニングの出題パターンと対策
リスニングは配点の大きな割合を占めます。英語の音に耳を慣らしておくことが、何よりの対策です。3級のリスニングには、次の3つの部があります。
第1部:会話の応答文選択
2人の会話が読まれ、その最後の文に合う応答を、放送される選択肢から選びます。問題用紙に文字はなく、すべて耳で聞いて答えます。
| 例題(自作) | 放送:A:「How long have you studied English?」 B:「( )」 選択肢(放送):1. For three years. 2. It's mine. 3. Yes, I do. |
|---|---|
| 考え方 | 「どのくらい英語を勉強している?」には期間で答えるのが自然。答えは 1. For three years.(3年間) |
対策:「How long(どのくらい)」「Where(どこ)」「Why(なぜ)」などの疑問詞を聞き取れるようにしましょう。最初のことばが聞き取れれば、合う答えが選べます。
第2部:会話の内容一致
少し長めの会話を聞き、そのあとに読まれる質問の答えを選びます。「だれが」「何を」「いつ」「どこで」「なぜ」など、会話の中身を聞き取ることが大切です。
| 例題(自作) | 放送:A:「Why were you late this morning?」 B:「I missed the bus, so I walked.」 質問:Why was the boy late? |
|---|---|
| 考え方 | 男の子(B)は「バスに乗り遅れて歩いた」と言っています。答えは He missed the bus.(バスに乗り遅れた) |
対策:会話のキーワード(時・場所・行動・理由など)に注意して聞きましょう。聞いた英語を声に出してまねする音読・シャドーイングを続けると、聞き取る力が伸び、面接の発話練習にもなります。
第3部:文の内容一致
1人の人物が話すまとまった英文(数文程度の説明やお知らせ)が読まれ、そのあとの質問に合う答えを選びます。会話ではなく、まとまった内容を聞き取る力が問われます。
| 例題(自作) | 放送:「Lisa went to the library yesterday. She borrowed three books about animals.」 質問:What did Lisa do at the library? |
|---|---|
| 考え方 | 「動物についての本を3冊借りた」と言っています。答えは She borrowed some books.(本を借りた) |
対策:放送される英文は会話より少し長いので、主語(だれが)と動詞(どうする)を中心に聞き取りましょう。聞いたあとにスクリプトを音読し、「読める英文=聞こえる英文」を増やすのが効果的です。
二次面接(スピーキング)の流れと対策
一次試験に合格すると、後日の二次面接に進みます。3級の面接は、面接官と1対1の対面形式で、おおむね次の流れで進みます。
- パッセージの黙読と音読 — 渡されたカードの短い英文を黙読し、声に出して読みます。
- パッセージについての質問 — 読んだ英文の内容について質問されます。
- イラストについての質問 — カードのイラストを見て、人物が何をしているかなどを答えます。
- 受験者自身についての質問 — あなた自身のこと(好きなこと・予定など)を英語で聞かれます。
対策のポイント:
- 音読練習を日ごろから行い、はっきり読む習慣をつける。
- よくある質問への答え方を、声に出して練習しておく。
- 聞き取れないときは Pardon?(もう一度お願いします) と聞き返してよい。だまり込まないことが大切。
- 完璧な英語より、聞かれたことに落ち着いて答える姿勢が評価につながります。
過去問演習の進め方(5ステップ)
出題形式が分かったら、実際に問題を解いて慣れていきましょう。次の5つのステップで進めると、力がしっかり身につきます。
- ステップ1:時間を計って一次1回分を解く — 本番と同じように、リーディング・英作文・リスニングを通して解いてみます。
- ステップ2:答え合わせをして、まちがいに印をつける — どの技能・形式で間違えたかをメモします。
- ステップ3:まちがえた問題の理由を確認する — 「単語を知らなかった」「現在完了・受動態の文法があいまいだった」など、原因をはっきりさせます。
- ステップ4:苦手な分野を集中して復習する — 当サイトの一問一答で、間違えた分野(単語・文法・会話など)をくり返し練習します。
- ステップ5:英作文と面接も声に出して練習する — 英作文は型に沿って書き、面接は音読と応答を声に出して仕上げます。
このサイクルを2〜3回分くり返すと、出題形式にしっかり慣れて、本番でもあわてずに解けるようになります。
当サイトの一問一答との併用がおすすめ
過去問演習で見つかった苦手分野は、当サイトの一問一答でピンポイントに練習できます。英検3級でよく出る語彙・熟語・文法(現在完了・受動態・関係代名詞など)・会話表現をそろえているので、過去問とあわせて使うと効果的です。
- 語句空所補充でまちがえたら → 動詞・名詞・形容詞・副詞で語彙を補強
- 文法でまちがえたら → 文法で現在完了・受動態・関係代名詞などを確認
- 熟語でまちがえたら → 熟語でかたまり表現を練習
- 会話・応答・面接でまちがえたら → 会話で場面別の表現を練習
くわしい勉強の進め方は勉強法ガイドを、用語の意味は用語集を、よくある質問はFAQを参考にしてください。
英検3級 一問一答 →
まとめ
英検3級の過去問対策は、「出題形式を知る → 形式ごとに解き方を覚える → 演習でくり返す」の流れが基本です。ポイントをおさらいします。
- 一次試験はリーディング・ライティング(英作文1問)・リスニングの3技能、合格すると二次面接へ
- リーディングは大問1「短文の語句空所補充」・大問2「会話文の空所補充」・大問3「長文(掲示・Eメール・説明文)の内容一致」
- リスニングは第1部「会話の応答文選択」・第2部「会話の内容一致」・第3部「文の内容一致」
- 英作文は「考え1文+理由2文」の型を決め、ミスのない短い文で書く
- 二次面接は音読+応答を声に出して練習し、落ち着いて答える
- 4級との違いは、現在完了・受動態・関係代名詞の文法と、英作文・面接が加わること
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