1級管工事施工管理技士(第一次検定)の合格体験記【独学で技士補に】
サブコン(設備工事会社)で施工管理を担当するE氏(30代)が、独学で1級管工事施工管理技士(第一次検定)に合格するまでの体験記。2級技士の取得後にステップアップを目指し、令和6年度改正で受検資格が緩和されたタイミングで挑戦。約5ヶ月の独学で合格し、現在は「1級管工事施工管理技士補」として大型物件の監理技術者補佐を担当しています。具体的な学習法・教材・つまずきポイントを詳しく紹介します。
※受検手数料・試験日程・合格基準・受検資格は改定される場合があります。最新情報は必ず全国建設研修センターの公式情報でご確認ください。
合格者プロフィール
- E氏(仮名)、30代男性、サブコン(設備工事会社)勤務
- 学歴: 工業高校卒(機械系学科)
- 実務: 設備施工管理として8年(空調・給排水・衛生設備の現場担当)
- 保有資格: 2級管工事施工管理技士、第三種冷凍機械責任者
- 受検区分: 第一次検定(令和6年度改正により19歳以上で受検可能)
- 学習期間: 約5ヶ月(平日1時間+休日3時間=合計約180時間)
- 受検手数料: 12,700円(非課税)
- 合格結果: 73問中60問を解答し、全体60%+応用能力60%をクリア
受検動機
2級管工事施工管理技士を取得して数年、主任技術者として中規模物件を担当していたが、会社が大型案件を増やす方針となり、1級資格者(監理技術者)の人手不足に直面。上司から「1級を取れば監理技術者として大型物件の現場を任せられる」と勧められたのがきっかけでした。建設業法上、1級管工事施工管理技士は特定建設業の専任技術者・監理技術者になれる重要資格で、サブコン業界では取得者の評価が高い。資格手当(月3〜5万円程度)と昇給・昇格の道が開けることも大きな後押しになりました。
受検資格の確認(令和6年度改正の恩恵)
従来の1級は実務経験が必須で、学歴によって5〜15年の経験が求められていました。E氏は実務8年で要件を満たしていましたが、令和6年度改正で第一次検定が「19歳以上」のみで受検可能になり、若手社員も同時に挑戦できるようになったことが社内の追い風となりました。1級は第一次検定合格で「1級管工事施工管理技士補」となり、監理技術者の補佐として現場に配置できます。「1級管工事施工管理技士」を名乗るには第二次検定(実務経験要件あり)の合格が必要です。この区別を最初に正しく理解しておくことが大切でした。
5ヶ月の学習スケジュール
1ヶ月目: 機械工学等の基礎再構築
- 第1〜2週: 流体・熱・伝熱など機械工学等の基礎を体系的に学び直し
- 第3週: 湿り空気線図・熱負荷計算など1級独自の応用論点
- 第4週: 電気・建築構造・設備一般の論点整理
2ヶ月目: 空調衛生設備の体系学習
- 第5週: 空気調和設備・冷暖房・換気設備の機器選定・容量計算
- 第6週: 給排水衛生設備・ガス設備・配管方式
- 第7週: 消火設備・特殊設備の論点
- 第8週: 章末問題で苦手分野を洗い出し
3ヶ月目: 施工管理法と応用能力問題
- 第9週: 施工計画・ネットワーク工程表の所要日数計算
- 第10週: 品質管理・品質管理図表の読み取り
- 第11週: 安全管理・労働安全衛生法の主要論点
- 第12週: 応用能力問題(五肢二択)の過去問演習
4ヶ月目: 法規と弱点補強
- 第13週: 建設業法・監理技術者要件・専任技術者要件
- 第14週: 労働基準法・建築基準法・消防法・水道法・建築物衛生法
- 第15週: 過去問総まとめ・苦手分野の集中演習
- 第16週: 模擬試験で得点配分を確認
5ヶ月目: 総仕上げと応用能力問題集中
- 第17週: 過去5年分を本番形式で通し演習
- 第18週: 応用能力問題を再度3周(最重要対策)
- 第19週: 弱点補強と暗記項目の最終チェック
- 第20週: 試験前最終調整・コンディション管理
使用した教材
当サイトの1級管工事施工管理技士 一問一答も論点定着に大きく寄与しました。
つまずいたポイントと対策
1. 応用能力問題(五肢二択)の独特な形式
2級にはなかった五肢二択形式に当初苦戦。2つの正解を選ぶため、一方の知識が曖昧だと得点できない。対策:施工管理法の頻出論点を「キーワード→根拠→例外」の3点セットで体系的に整理し、過去問の応用能力問題を最低3周演習。「2つの正解の組み合わせ」のパターンに目を慣らしました。
2. 機械工学等の応用計算
湿り空気線図・熱負荷計算・ポンプ性能曲線など2級より深い計算問題に苦手意識。対策:完璧を目指さず、頻出パターン5〜6種類に絞って公式と典型問題の解き方を暗記。難問は割り切って他分野で得点を確保する戦略にしました。
3. 法規の踏み込んだ要件
1級では監理技術者・専任技術者の要件など建設業法の細かい数値が問われる。条文の言い回しが似ていて混乱。対策:頻出条文だけに絞り、過去問でどの数値・どの語句が問われるかを把握してから条文を読み込みました。
試験当日の戦略
- 会場到着は45分前。受検票・身分証・筆記用具(HBの鉛筆)を再確認
- 午前・午後の2部制。昼食を軽めにして午後の集中力を維持
- 四肢択一マークシート方式。73問のうち60問を選択して解答するため、得意分野を優先的に選択
- 得意な「空調衛生設備」「施工管理法」から解いて自信をつける
- 応用能力問題は時間をかけてじっくり解く(60%要件があるため)
- 機械工学等の難解な計算問題は深追いせず、一旦飛ばして後で戻る
- 余った時間でマークミス・解答した問題数(60問)を確認
合格後の活用
第一次検定に合格し「1級管工事施工管理技士補」の称号を取得。勤務先では大型物件の監理技術者補佐として配置され、現場全体の進捗・品質・安全管理に深く関わるようになりました。資格手当(月3万円)も付きました。今後は実務経験を積み、第二次検定に合格して「1級管工事施工管理技士」となり、特定建設業の専任技術者・大型物件の監理技術者として現場を統括することを目標にしています。
これから受検する方へ
令和6年度改正で第一次検定の受検資格が19歳以上に緩和され、若手社員でも挑戦できるようになりました。2級技士補・2級技士からのステップアップとして1級技士補を取得すれば、現場の補佐業務の幅が広がり、第二次検定に向けた道筋も明確になります。応用能力問題(五肢二択・60%要件)の対策を怠らず、過去問中心に5ヶ月計画的に学習すれば独学合格は十分可能です。まずは「1級技士補」を目指して、当サイトの一問一答+参考書1冊で論点を網羅して挑戦してください。
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