1級管工事施工管理技士(第一次検定)「法規」出題ポイント解説
1級管工事施工管理技士 第一次検定「法規」の出題ポイントを整理します。建設業法・労働基準法・労働安全衛生法・建築基準法・消防法・廃棄物処理法・建設リサイクル法・道路法・騒音規制法・浄化槽法・ガス事業法・フロン排出抑制法など、管工事に関わる多数の法令の数値基準と要件を体系化します。
※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず全国建設研修センターの公式情報でご確認ください。
出題傾向
- 分野: 建設業法・労基法・安衛法・建築基準法・消防法・廃棄物処理法・建設リサイクル法・道路法/道路交通法・騒音/振動規制法・浄化槽法・ガス事業法/高圧ガス保安法・フロン排出抑制法
- 出題形式: 四肢択一マークシート。条文の数値・要件の正確な理解が問われる
- 多くの法令から幅広く出題されるが、各法律で頻出論点が決まっているため要点暗記で対応可能
頻出論点1: 建設業法
- 許可: 軽微な工事(建築一式1,500万円未満等/管工事は500万円未満)以外は建設業許可必要。営業所複数都道府県は国土交通大臣、1都道府県は都道府県知事許可
- 特定建設業: 元請として下請契約合計4,500万円以上(建築一式7,000万円以上)の場合に必要。一般建設業との区別
- 請負契約: 書面契約必須。記載事項14項目(工事内容・請負代金・工期・支払時期等)。一括下請負(丸投げ)は原則禁止
- 主任技術者・監理技術者: 元請の発注者から直接請け負った工事で下請契約4,500万円以上(建築一式7,000万円以上)は監理技術者必置、それ未満は主任技術者。1級管工事施工管理技士は監理技術者になれる
- 施工体制台帳・施工体系図: 元請が下請契約4,500万円以上で作成義務。発注者の閲覧請求に応じる
- 専任技術者: 各営業所に1名以上配置。建設業許可の要件
頻出論点2: 労働基準法
- 労働時間: 1日8時間、1週40時間以内(法定労働時間)。超える場合は36協定締結・届出が必要
- 休憩: 6時間超勤務で45分以上、8時間超で60分以上の休憩を勤務時間中に与える
- 年次有給休暇: 雇入れ6ヵ月経過+出勤率8割以上で10日付与。継続勤務で加算
- 時間外・休日・深夜割増賃金: 時間外25%以上(月60h超は50%以上)、休日35%以上、深夜(22時〜5時)25%以上
- 年少者・女性保護: 18歳未満は危険有害業務制限、坑内労働禁止。妊産婦も同様
- 解雇予告: 30日前予告または30日分平均賃金支払い
頻出論点3: 労働安全衛生法
- 安全衛生管理体制: 常時50人以上で安全管理者・衛生管理者・産業医・安全衛生委員会必置。常時10〜49人で安全衛生推進者
- 統括安全衛生責任者: 元請が複数事業者の混在現場で選任。常時50人以上(ずい道等は30人以上)
- 作業主任者: 酸素欠乏危険作業(第一種・第二種)、ガス溶接、有機溶剤、特定化学物質、石綿、足場の組立て解体、型枠支保工等で選任
- 特別教育: アーク溶接、低圧電気取扱、研削といし取替等。事業者の責任で実施
- 技能講習: ガス溶接、移動式クレーン(1t以上5t未満)、玉掛け(1t以上)、フォークリフト(1t以上)等
- 計画届出: 高さ31m超の建設、掘削深さ10m以上、特定化学設備等で労働基準監督署長へ事前届出
頻出論点4: 建築基準法
- 建築設備の規制: 給排水・換気・冷暖房・昇降機等は建築基準法の規制対象。一定規模以上で確認申請・検査の対象
- 防火区画貫通: 配管・ダクトが防火区画を貫通する場合、貫通部の隙間をモルタル等の不燃材で埋め、貫通部両側1m以内は不燃材使用
- 換気設備: 居室は自然換気(窓面積1/20以上)または機械換気必置。火を使用する室は換気設備義務
- 給排水設備: 給水管・排水管は耐久性・耐圧性確保、給水ポンプ・受水槽は衛生確保、排水トラップ・通気設備で衛生性確保
- シックハウス対策: ホルムアルデヒド発散建材の使用制限と機械換気設備(24時間換気)の義務化
頻出論点5: 消防法
- 消防用設備等: 消火設備(消火器・屋内消火栓・スプリンクラー等)、警報設備(自動火災報知設備等)、避難設備、消火活動上必要な施設(連結送水管等)
- 消防設備士: 消防用設備等の工事・整備を行う者の免状。甲種(工事・整備)、乙種(整備のみ)。区分1類(屋内消火栓・スプリンクラー)等
- 着工届: 甲種消防設備士が着工10日前までに消防長または消防署長へ届出
- 設置届・検査: 防火対象物関係者が設置工事完了後4日以内に消防長等へ届出し、検査を受ける
- 点検報告: 機器点検6ヵ月ごと、総合点検1年ごと。特定防火対象物は1年ごと、非特定は3年ごとに消防長等へ報告
頻出論点6: 廃棄物処理法・建設リサイクル法
- 産業廃棄物: 事業活動に伴って生じた廃棄物のうち法令で定められた20種類。建設業では汚泥・廃プラスチック・金属くず・がれき類等
- マニフェスト(産業廃棄物管理票): 排出事業者が交付。A〜E票で運搬・処分の流れを管理。電子マニフェストも可。5年間保存義務
- 排出事業者責任: 元請業者が排出事業者となる(建設廃棄物の場合)。下請けが処分業者に直接委託することはできない
- 建設リサイクル法: 床面積80m²以上の解体工事、500m²以上の新築工事、請負金額1億円以上の修繕模様替工事等で特定建設資材(コンクリート・木材・アスファルト・コンクリート及び鉄からなる建設資材)の分別解体・再資源化が義務
頻出論点7: 道路法・道路交通法
- 道路占用許可(道路法): 道路の地下・上空に管路・標識等を継続的に設置する場合に必要。道路管理者の許可
- 道路使用許可(道路交通法): 工事のため一時的に道路を使用する場合に必要。所轄警察署長の許可
- 両者は対象が異なり、両方必要な場合がある。占用は「物を置く」、使用は「使う」と理解
頻出論点8: 騒音規制法・振動規制法
- 特定建設作業(騒音規制法): くい打機・くい抜機、びょう打機、削岩機、空気圧縮機(原動機定格出力15kW以上)等。指定地域内で行う場合、開始7日前までに市町村長へ届出
- 特定建設作業(振動規制法): くい打機・くい抜機、鋼球破壊作業、舗装版破砕機、ブレーカー(手持ち式除く)等。届出7日前
- 規制基準: 騒音は敷地境界で原則85dB以下、振動は75dB以下が目安。作業時間帯・1日の作業時間にも制限
頻出論点9: その他法令(浄化槽・ガス・フロン)
- 浄化槽法: 浄化槽工事は浄化槽工事業者の登録、浄化槽設備士の管理が必要。保守点検・清掃・法定検査(年1回)で維持管理
- ガス事業法: 都市ガス事業の規制。供給するガス事業者・需要家の責任範囲・ガス工作物の技術基準
- 高圧ガス保安法: 1MPa以上の圧縮ガス・0.2MPa以上の液化ガス等。冷凍能力20t/日以上の冷凍設備で第一種製造者、3〜20t/日で第二種製造者の届出
- フロン排出抑制法: 業務用エアコン・冷凍冷蔵機器(第一種特定製品)の管理者は3ヵ月ごとの簡易点検、一定規模以上で1年または3年ごとの定期点検、廃棄時の充塡回収義務、算定漏えい量1,000t-CO₂超で国へ報告
- 建設業法(労基法・安衛法との関係): 元請の責任範囲(労務管理・安全衛生・廃棄物排出事業者)は複数法令にまたがる。総合的に理解
効果的な学習法
法規は条文の数値・要件を正確に暗記することが得点の鍵です。建設業法の請負金額閾値、安衛法の人数閾値、廃棄物処理法のマニフェスト保存年数など、紛らわしい数値を整理して覚えましょう。当サイトの一問一答で頻出論点を反復演習し、第二次検定でも問われる関連知識を確実に固めてください。
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