一級建築士「施工」の出題ポイント解説【頻出テーマ総まとめ】
一級建築士「施工」科目は施工計画・工程・品質・安全管理から各種工事の施工法、積算・契約まで幅広く出題されます。ネットワーク工程表や各工事の数値基準など、頻出テーマを実務に即して整理します。
※受験料・試験日程・合格基準等は改定される場合があります。最新情報は必ず建築技術教育普及センターの公式情報でご確認ください。
施工科目の構成
「施工」科目(25問)は、現場運営に関わる管理(施工計画・工程・品質・安全)と、各種工事の具体的な施工方法、そして積算・契約に大別されます。実務的な数値基準と用語が問われます。
施工計画・工程管理(ネットワーク工程表)
- 施工計画: 仮設計画・揚重計画・総合工程表、近隣対策。
- 工程表の種類: ガントチャート・バーチャート・ネットワーク工程表・曲線式工程表(バナナ曲線)。
- ネットワーク工程表: アロー型ダイヤグラム。最早開始時刻・最遅完了時刻、トータルフロート(余裕)。
- クリティカルパス: 工期を決定する最長経路。フロートがゼロの経路。
品質管理
- QC手法: パレート図・特性要因図(魚の骨)・ヒストグラム・管理図・散布図・チェックシート・層別(QC七つ道具)。
- PDCAサイクル: 計画・実行・確認・改善の繰り返し。
- 検査・試験: コンクリートの圧縮強度試験・スランプ試験・空気量試験、鉄筋のガス圧接の超音波探傷。
安全管理
- 労働安全衛生法: 統括安全衛生責任者・元方安全衛生管理者・職長等の選任。
- 足場: 作業床の幅・手すり高さ・墜落防止(要求性能墜落制止用器具)。
- 各種作業主任者: 型枠支保工・足場・土止め支保工等の作業主任者。
- 危険防止: 高さ2m以上の作業床、開口部の養生。
各種工事(土工・鉄筋・型枠・コンクリート・鉄骨・仕上)
- 土工事・地業: 山留め(親杭横矢板・ソイルセメント壁等)、根切り、ヒービング・ボイリング・盤ぶくれ。
- 鉄筋工事: 継手(重ね継手・ガス圧接・機械式)、定着長さ、かぶり厚さの確保。
- 型枠工事: せき板・支保工、コンクリート側圧、存置期間(強度発現に応じた取外し)。
- コンクリート工事: 打込み・締固め(バイブレータ)、打継ぎ位置、養生(湿潤・温度)、ジャンカ・コールドジョイントの防止。
- 鉄骨工事: 建方・建入れ直し、高力ボルトの締付け(トルク・ナット回転法)、溶接の品質管理。
- 仕上工事: 防水(アスファルト・シート・塗膜)、左官、タイル張り(接着・密着・打診検査)、塗装、建具・ガラス、内装。
積算
- 数量積算基準に基づく数量算出(コンクリート・型枠・鉄筋の数量)。
- 直接工事費・共通費(共通仮設費・現場管理費・一般管理費)の構成。
- 歩掛り、ロス率の考え方。
契約・工事監理
- 請負契約: 民間(旧四会)連合協定工事請負契約約款、公共工事標準請負契約約款。
- 工事監理: 設計図書どおりに施工されているかの確認。監理者と施工者の役割分担。
- 建設業法: 建設業許可、施工体制台帳、主任技術者・監理技術者の配置。
- 引渡し・瑕疵: 完了検査、契約不適合責任、住宅瑕疵担保履行法。
学習のポイント
- ネットワーク工程表は手を動かす: クリティカルパスとフロート計算は演習で確実に解けるようにする。
- 各工事の数値基準を暗記: かぶり厚さ・型枠存置期間・足場の手すり高さなど具体的数値が頻出。
- QC七つ道具は名称と用途をセットで: パレート図=重点項目の把握、特性要因図=原因分析、と紐づける。
- 法規・構造章と連携: 工事監理や構造材料の施工は他科目と重なるため横断的に学習する。
関連情報
章別ではなく全体の学習計画は勉強法ガイドを、用語の意味は用語集を、過去問対策は過去問の傾向と対策をご覧ください。
今すぐ問題演習を始めよう!
一級建築士(学科) 一問一答 →
一級建築士(学科) 一問一答 →
この資格の関連記事
一級建築士 学科の勉強法とおすすめ参考書【独学合格・5科目攻略】
一級建築士 学科試験に独学合格するための勉強法・参考書・学習スケジュールを5科目別に徹底解説。計画・環境設備・法規・構造・施工の出題範囲と1000〜1500時間の学習ロードマップ、製図試験への流れを紹介します。
一級建築士の難易度と合格率【二級建築士・宅建士と比較】
一級建築士試験の合格率(学科16.5%・総合11.4%)・難易度を二級建築士・宅建士・1級建築施工管理技士と比較。5科目別の難所と各科目基準点(足切り)の厳しさ、学科と製図の2段階構成を解説します。
一級建築士 学科試験の申込方法と受験の流れ【完全ガイド】
一級建築士 学科試験の受験資格・申込方法・受験料17,000円・試験当日の流れを完全解説。5科目125問の構成、各科目基準点+総得点の合格基準、2026年度からの法令集持込可、学科合格後の製図試験・免許登録要件を網羅します。
一級建築士 学科のよくある質問15選|受験資格・合格基準・独学
一級建築士 学科試験のよくある疑問15問を解決。受験資格(2020年改正で実務経験要件撤廃)・合格率・難易度・学習時間・5科目の難所・足切り・法令集持込・二級建築士との違い・製図試験との関係・独学合格まで完全網羅します。
一級建築士 学科の合格体験記【働きながら1年で5科目突破】
二級建築士から一級建築士 学科に独学合格した受験体験記。約1200時間・働きながらの学習計画、計画・環境設備・法規・構造・施工の5科目それぞれの攻略法とつまずき、法令集の引き方訓練・構造計算対策・製図試験への準備を実例で紹介します。
一級建築士の試験日程・申込スケジュール【2026年版】
一級建築士試験は年1回・学科7月/設計製図10月実施。申込時期・受験料17,000円・合格発表日をまとめ、申込から受験までの逆算スケジュールと学科合格後の製図対策スケジュールを解説します。
一級建築士 学科の過去問の傾向と対策【5科目別頻出論点】
一級建築士 学科試験の過去問から見る計画・環境設備・法規・構造・施工の5科目別の出題傾向と頻出論点を分析。過去問演習の進め方と効率的な学習法を紹介します。
一級建築士の用語集|試験頻出60語を読み方付きで完全解説
一級建築士 学科試験で頻出する重要用語60語を読み方付きで網羅解説。建蔽率/容積率・各種斜線・採光補正係数・全塑性モーメント・保有水平耐力・かぶり厚さ・クリティカルパス・管理建築士など5科目の重要キーワードをまとめました。
一級建築士を活かせる職種と年収【就職・転職・独立ガイド】
一級建築士を取得して活躍できる職種(組織設計事務所・アトリエ系・ゼネコン設計部・ハウスメーカー・公務員建築職・独立開業)の想定年収500〜800万円・キャリアパスを紹介。構造設計一級建築士・設備設計一級建築士へのキャリアも解説します。
一級建築士 学科のおすすめ参考書ランキング【2026年最新版】
一級建築士 学科試験の独学合格に最適な参考書をランキング形式で紹介。総合資格学院・日建学院・TAC等の定番テキスト・過去問題集・法令集を用途別・科目別に比較し、選び方を解説します。
一級建築士のおすすめ通信講座・予備校比較【料金・特徴】
一級建築士の通信講座・予備校(総合資格学院・日建学院・TAC・スタディング等)を料金・教材・サポートで比較。独学と予備校の違い、講座選びのポイント、一般的な料金帯を解説します。
一級建築士「計画」の出題ポイント解説【頻出テーマ総まとめ】
一級建築士 学科「計画」の頻出論点を解説。各種建築物の計画寸法・建築史(日本/西洋/近代)・都市計画・バリアフリー/UD・建築生産/積算/マネジメントを体系的に整理します。
一級建築士「環境・設備」の出題ポイント解説【頻出テーマ総まとめ】
一級建築士 学科「環境・設備」の頻出論点を解説。日照/採光/照明/音響などの環境工学・熱湿気/結露・換気/空調設備・給排水衛生設備・電気設備・防災設備・省エネ(ZEB/BELS)を体系的に整理します。
一級建築士「法規」の出題ポイント解説【頻出テーマ総まとめ】
一級建築士 学科「法規」の頻出論点を解説。建築基準法(面積高さ算定・建蔽率容積率・各種斜線・日影規制・防火・避難・内装制限)・構造関係規定・確認申請・建築士法・都市計画法・関連法令を整理。2026年からの法令集持込可も解説します。
一級建築士「構造(力学・計算)」の出題ポイント解説【頻出計算】
一級建築士 学科「構造」の力学・計算分野の頻出論点を解説。静定構造の応力・断面の性質・応力度/ひずみ・たわみ・不静定構造・座屈・振動/固有周期・全塑性モーメント・地震力/保有水平耐力を計算式とともに整理します。
一級建築士「構造(各種構造・材料)」の出題ポイント解説【頻出テーマ】
一級建築士 学科「構造」の各種構造・材料分野の頻出論点を解説。RC造・鉄骨造・SRC造・木構造・基礎構造・耐震設計(免震/制振/新耐震/ルート)・建築材料(コンクリート/鋼材/木材)を体系的に整理します。
「一級建築士 学科試験 独習合格テキスト」徹底レビュー【秀和システム】
秀和システム「一級建築士 学科試験 独習合格テキスト」を徹底レビュー。計画・環境設備・法規・構造・施工の5科目を科目別に独習できる定番テキストシリーズの特徴・強み・他書との比較・効果的な使い方を解説します。
無料登録で学習データを永続保存
今の記録はこの端末限定。無料の会員登録で、どの端末でもデータを引き継げます。