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建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)「建築物の環境衛生」出題ポイント解説

建築物の環境衛生は人体生理学・温熱環境・空気環境と健康・音と振動・光と視環境・水と健康・感染症など、室内環境が人体に及ぼす影響を幅広く問う科目です。25問前後出題され、合格基準40%(10問)を超えるためには医学・公衆衛生の基礎用語と数値を押さえる必要があります。

※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず日本建築衛生管理教育センターの公式情報でご確認ください。

頻出論点1: 人体の生理と体温調節

核心温は約37℃に保たれており、視床下部が体温調節中枢として機能します。寒冷時は皮膚血管収縮・ふるえ・甲状腺ホルモン分泌で熱産生、暑熱時は皮膚血管拡張・発汗(顕熱と潜熱)で熱放散します。基礎代謝量は成人男性で約1,500kcal/日、met値1.0は安静座位の代謝量(約58W/m²)に相当。clo値は着衣の熱抵抗で1clo=0.155m²K/Wです。

頻出論点2: 温熱環境指標(OT・WBGT・PMV)

頻出論点3: 熱中症と寒冷障害

熱中症はⅠ度(めまい・大量発汗)・Ⅱ度(頭痛・嘔吐・倦怠感)・Ⅲ度(意識障害・痙攣・高体温)に分類。WBGT28℃以上で厳重警戒、31℃以上で危険。応急処置は涼所搬送・脱衣・冷却・水分塩分補給。寒冷障害には凍傷・凍瘡(しもやけ)・低体温症があり、深部体温35℃以下で意識障害が出始めます。

頻出論点4: 空気環境と健康影響

頻出論点5: シックビル症候群(SBS)

SBSはWHO定義で「建物滞在中に頭痛・目鼻喉の刺激・倦怠感などを訴え、退出すると軽快する症候群」。原因物質が特定できる場合はBRI(建築物関連疾病)と区別します。原因は不適切な換気・化学物質・微生物汚染・乾燥・照明など複合的。発生時は気中VOC・ホルムアルデヒド測定と換気量見直しが基本対策です。

頻出論点6: 音と振動

音の三要素は音圧(dB)・周波数(Hz)・音色。可聴域は20Hz〜20,000Hz、会話音域は500〜2,000Hz中心。騒音性難聴は4,000Hz付近でc5dipが見られるのが特徴。NC値(Noise Criteria)は室内騒音許容値の指標で、事務室NC-35〜40、会議室NC-30〜35が目安。等価騒音レベルLAeq・夜間騒音Lnight等の評価指標も頻出です。

頻出論点7: 光と視環境

頻出論点8: 水と健康・水系感染症

飲料水関連の感染症としてクリプトスポリジウム(塩素抵抗性原虫、ろ過処理が必要)、レジオネラ属菌(給湯設備・冷却塔水で増殖、エアロゾル吸入で在郷軍人病)、ノロウイルス(経口感染、塩素抵抗性中等度)が頻出。レジオネラ対策は給湯温度55℃以上(蛇口で)冷却塔は使用開始時と1か月以内ごとの点検・スライム除去・残留塩素管理が基本です。

頻出論点9: 感染症法・アレルギー・受動喫煙

感染症法では1類〜5類・新型インフルエンザ等感染症・指定感染症・新感染症に分類。1類(エボラ・ペスト等)は直ちに届出、2類(結核・SARS等)3類(コレラ・腸チフス等)4類(マラリア・狂犬病等)5類(インフル・梅毒等)。建築物のアレルゲン(ダニ・カビ・ペット由来)対策は清掃と湿度管理が基本。健康増進法・改正健康増進法(2020年施行)により、多数の者が利用する施設では原則屋内禁煙となっています。

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