2級建築施工管理技士(第一次検定)「躯体施工」出題ポイント解説
2級建築施工管理技士 第一次検定「躯体施工」の出題ポイントを整理。地盤調査・仮設工事・土工事・基礎/杭工事・鉄筋/型枠/コンクリート工事・鉄骨工事など、建物の構造体をつくる工程の頻出論点を体系化して解説します。
※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず建設業振興基金の公式情報でご確認ください。
出題傾向
- 分野: 地盤調査・仮設・土工事/山留め・地業/基礎/杭・鉄筋・型枠・コンクリート・鉄骨
- 出題形式: 四肢択一式。施工手順・数値基準・適否判断を問う問題が中心
- 合格目標: 第一次検定は全体で60%以上の正答が必要
- 各工事の代表的な管理数値(かぶり厚さ・スランプ等)が頻出
頻出論点1: 地盤調査
- 標準貫入試験: ボーリング孔で実施。N値(63.5kgの錘を76cm落下させ30cm貫入する打撃回数)で地盤の硬軟を判定
- サウンディング: スウェーデン式サウンディング試験は小規模建築物の地盤調査に用いる
- 平板載荷試験で地盤の支持力、ボーリングコアで土質を確認する
頻出論点2: 仮設工事
- やり方・墨出し: 建物の位置・高さの基準を設定。やり方で通り心や高さを表示する
- 足場: 単管足場・くさび緊結式足場・枠組足場。作業床は幅40cm以上、床材間のすき間3cm以下
- 養生: 落下物防止に防護棚(朝顔)や養生シートを設ける
頻出論点3: 土工事・山留め
- 根切り: 基礎をつくるための掘削。法付けオープンカット・山留め支保工により崩壊を防ぐ
- 山留め: 親杭横矢板工法・鋼矢板工法・ソイルセメント壁等。支保工は水平切梁工法やアンカー工法
- 地下水対策: 釜場排水・ウェルポイント・ディープウェル。掘削底面のヒービング・ボイリング・盤ぶくれに注意
頻出論点4: 地業・基礎・杭工事
- 地業: 砂利地業・捨てコンクリート地業で基礎の下地をつくる
- 既製杭: 打込み工法・埋込み工法(プレボーリング・中掘り)。騒音・振動に配慮し埋込み工法が多用される
- 場所打ちコンクリート杭: アースドリル工法・リバース工法・オールケーシング工法。孔壁の崩壊防止が重要
頻出論点5: 鉄筋工事
- かぶり厚さ: 鉄筋表面からコンクリート表面までの最小寸法。耐久性・耐火性・付着を確保。土に接する部分は大きく、柱・はりより基礎が大きい
- 継手: 重ね継手・ガス圧接継手・機械式継手。継手位置は応力の小さい箇所に設け、同一断面に集中させない
- ガス圧接: ふくらみの直径は鉄筋径の1.4倍以上、長さは1.1倍以上。圧接部のずれや偏心に注意
- 定着・あき: 鉄筋のあきは粗骨材最大寸法の1.25倍以上等で規定される
頻出論点6: 型枠工事
- 型枠はせき板・支保工で構成。コンクリートの側圧・鉛直荷重・水平荷重に耐える設計とする
- 存置期間: せき板の取外しは圧縮強度や材齢で管理。支保工は所定の強度に達するまで存置する
- セパレータ・フォームタイで間隔を保持し、はらみを防ぐ
頻出論点7: コンクリート工事
- スランプ: コンクリートの軟らかさを示す。値が大きいほど流動性が高い。一般に18cm程度が用いられる
- 打込み: 自由落下高さを小さくし材料分離を防ぐ。棒形振動機(バイブレータ)で締固める。打重ね時間間隔を管理しコールドジョイントを防止
- 養生: 打込み後は湿潤養生を行い、急激な乾燥・低温・振動を避ける。寒中・暑中コンクリートは温度管理に留意
頻出論点8: 鉄骨工事
- 高力ボルト: 摩擦接合が基本。接合面の摩擦力で力を伝達。一次締め→マーキング→本締めの手順。ナット回転法・トルク法で締付け確認
- 溶接: 完全溶込み溶接・隅肉溶接。アンダーカット・オーバーラップ・ブローホール等の欠陥に注意。低温時は予熱を行う
- 建方: 部材を組み立てる工程。建入れ直しで倒れを修正し、本接合まで仮ボルトで固定する
頻出論点9: 補強コンクリートブロック・木工事
- 補強CB造: 空洞ブロックに鉄筋を配しモルタル・コンクリートを充填。縦筋・横筋で補強する
- 木工事: 継手・仕口の加工精度が重要。土台・柱・はり等の接合は金物で補強。木材は含水率の低いものを用いる
効果的な学習法
躯体施工は工事の手順と管理数値をセットで覚えるのが効率的です。当サイトの一問一答で繰り返し演習しましょう。前提となる構造知識は建築学の出題ポイントで、続く工程は仕上施工の出題ポイントで確認できます。
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