2級建築施工管理技士(第一次検定)「建築学」出題ポイント解説
2級建築施工管理技士 第一次検定「建築学」の出題ポイントを整理。環境工学・一般構造・構造力学・建築材料・建築設備の頻出論点を体系化して解説します。施工系科目の土台となる分野なので、用語と数値を確実に押さえて得点源にしましょう。
※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず建設業振興基金の公式情報でご確認ください。
出題傾向
- 分野: 環境工学・一般構造・構造力学・建築材料・建築設備
- 出題形式: 四肢択一式の知識問題が中心(一部に応力・反力の計算問題)
- 合格目標: 第一次検定は全体で60%以上の正答が必要
- 基礎用語と代表的な数値の暗記で得点しやすい分野
頻出論点1: 環境工学 - 日照・採光・換気
- 日照: 夏至は太陽高度が高く南面の日射量が小さい。冬至は太陽高度が低く南面の日射量が大きい。日影規制は冬至日を基準に検討
- 採光: 昼光率は室内照度と全天空照度の比。直射日光を除いた天空光で評価する
- 換気: 自然換気は風力換気と温度差(重力)換気。必要換気量は在室人数や汚染源で決まる。第1種は給気・排気とも機械、第3種は排気のみ機械
頻出論点2: 環境工学 - 伝熱・結露・音
- 伝熱: 熱貫流率(U値)が小さいほど断熱性能が高い。熱伝導率は金属>コンクリート>木材>断熱材の順
- 結露: 表面結露は表面温度が露点温度を下回ると発生。断熱強化や換気で防止。内部結露には防湿層を室内側に設ける
- 音: 残響時間は室容積に比例し吸音力に反比例(セービンの式)。床衝撃音はL値が小さいほど遮音性能が高い
頻出論点3: 一般構造 - 地盤・基礎
- 地盤: 砂質地盤は液状化のおそれ、粘性土地盤は圧密沈下のおそれ。N値が大きいほど地盤は堅固
- 直接基礎: 良質地盤が浅い場合に採用。独立基礎・布基礎・べた基礎
- 杭基礎: 良質地盤が深い場合に採用。支持杭は先端を支持層に到達させ、摩擦杭は周面摩擦で支持する
- 異種基礎の併用は不同沈下を招きやすく原則避ける
頻出論点4: 一般構造 - 木造・RC造・S造
- 木造: 筋かいや構造用合板で耐力壁を構成。引張筋かいは厚さ1.5cm幅9cm以上。継手・仕口は金物で補強
- RC造: 圧縮はコンクリート、引張は鉄筋が負担。柱は主筋4本以上、帯筋(フープ)でせん断補強。耐震壁が水平力に有効
- S造: 鋼材は強度が高く靱性に富むが、火災に弱く座屈・たわみに注意。耐火被覆や局部座屈対策が必要
頻出論点5: 構造力学 - 力のつり合いと反力
- 力のつり合い条件: 水平力の和=0、鉛直力の和=0、モーメントの和=0
- 支点: 移動支点(ローラー)は鉛直反力のみ、回転支点(ピン)は鉛直・水平反力、固定支点は反力+モーメント反力
- 反力は支点まわりのモーメントのつり合いから算定する
頻出論点6: 構造力学 - 応力とはり
- 断面に生じる応力: 軸方向力(N)・せん断力(Q)・曲げモーメント(M)
- 単純ばり: 集中荷重では荷重位置で曲げモーメント最大。等分布荷重では中央で最大
- 片持ばり: 固定端で曲げモーメント・せん断力が最大
- 曲げモーメント図(BMD)・せん断力図(SFD)の形状を理解する
頻出論点7: 建築材料 - コンクリート・鋼材
- コンクリート: 圧縮に強く引張に弱い(引張強度は圧縮強度の1/10程度)。水セメント比が小さいほど強度・耐久性が高い
- 鋼材: 引張試験で降伏点・引張強さを示す。炭素量が増すと強度は上がるが靱性・溶接性は低下する
- ヤング係数は鋼材>コンクリート。線膨張係数は鋼とコンクリートがほぼ等しくRC造が成立する
頻出論点8: 建築材料 - 木材・その他
- 木材: 含水率が小さいほど強度が高い。繊維方向の強度が大きい。気乾状態の含水率は約15%
- セメント・骨材: 早強ポルトランドセメントは初期強度が高く寒中工事に有利
- 建具・ガラス: 複層ガラスは断熱性に優れる。網入りガラスは防火戸に用いる
頻出論点9: 建築設備
- 給排水: 給水方式は水道直結直圧・受水槽・高置水槽方式等。排水トラップの封水切れ(破封)を防ぐため通気管を設ける
- 空調: 単一ダクト方式・ファンコイルユニット方式等。空気調和は温度・湿度・気流・清浄度を調整する
- 電気・防災: 接地(アース)で感電・漏電を防止。自動火災報知設備・非常用照明・避雷設備の役割を理解する
効果的な学習法
建築学は範囲が広いものの、各論点の代表的な数値・用語・原理を押さえれば得点しやすい分野です。当サイトの一問一答で繰り返し演習し、知識を定着させましょう。あわせて躯体施工の出題ポイントへ進むと、構造の知識が施工の理解に直結します。
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