2級管工事施工管理技士(第一次検定)「空調・衛生設備」出題ポイント解説
2級管工事施工管理技士 第一次検定「空調・衛生設備」の出題ポイントを整理。空気調和・冷暖房・換気・ダクトといった空調設備と、給水・給湯・排水通気・衛生器具・消火設備・機器材料といった衛生設備の頻出論点を体系化して解説します。出題比率が高い中核分野なので確実に得点しましょう。
※受験料・試験日程・合格基準・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず全国建設研修センターの公式情報でご確認ください。
出題傾向
- 分野: 空気調和・冷暖房・換気・ダクト・給水・給湯・排水通気・衛生器具・消火設備・機器材料
- 出題形式: 四肢択一式。出題数が多く、第一次検定の中核をなす分野
- 合格目標: 第一次検定は全体で60%以上の正答が必要
- 各設備の方式・特徴・適否判断・代表的な数値基準が頻出
頻出論点1: 空気調和 - 方式と熱負荷
- 単一ダクト方式: 1本の主ダクトで調和空気を各室へ送る。定風量(CAV)と変風量(VAV)がある。VAVは負荷に応じ風量を変えて省エネ性が高い
- ファンコイルユニット(FCU)方式: 各室に小型のコイル+送風機を設置し個別制御に優れる。外気処理には別途換気が必要。パッケージ方式: 冷媒で直接熱交換する個別分散型
- 熱負荷: 外壁・窓からの貫流熱、日射、すき間風、人体・照明・機器の発熱、外気負荷など。冷房負荷では顕熱と潜熱を区別する
頻出論点2: 冷暖房 - 熱源機器
- 冷凍機: 圧縮式(圧縮機で冷媒を循環)と吸収式(吸収液を加熱再生)がある。冷凍サイクルは蒸発→圧縮→凝縮→膨張の順
- ヒートポンプ: 冷媒の流れを切り替え、冷房・暖房の両方に利用できる。低温の熱を汲み上げて暖房に使う
- ボイラー: 蒸気・温水を発生させる暖房用熱源。鋳鉄製ボイラー・炉筒煙管ボイラーなど。取扱いには資格が必要な場合がある
頻出論点3: 換気
- 第1種換気: 給気・排気とも機械(送風機)で行う。室内圧を任意に制御でき、機械室・厨房などに用いる
- 第2種換気: 給気を機械、排気を自然で行う。室内が正圧となり、清浄室・電気室などに用いる
- 第3種換気: 給気を自然、排気を機械で行う。室内が負圧となり、便所・浴室など臭気・湿気を他室に拡散させたくない室に用いる
頻出論点4: ダクト
- ダクトの種類: 長方形ダクト・スパイラルダクト(円形)など。アスペクト比が大きい長方形ダクトは抵抗が増す
- 施工: 接合部の気密確保、適切な間隔での吊り・支持、たわみ継手で機器の振動を絶縁する。曲がり部には案内羽根を設けることがある
- 付属品: ダンパー(風量調整・防火)、吹出口・吸込口。防火区画の貫通部には防火ダンパーを設ける
頻出論点5: 給水設備
- 給水方式: 水道直結直圧方式・直結増圧方式(増圧ポンプ)、受水槽方式(高置水槽・ポンプ直送・圧力タンク)。建物規模・用途に応じて選定する
- クロスコネクション: 上水系統と他の系統(井水・雑用水など)が直接接続されること。汚染のおそれがあり禁止される
- 逆サイホン作用: 給水管内が負圧になり、衛生器具の汚水が吸い込まれる現象。吐水口空間の確保やバキュームブレーカの設置で防止する
頻出論点6: 給湯設備
- 給湯方式: 局所給湯方式(必要箇所ごとに加熱)と中央給湯方式(機械室で一括加熱し配管供給)がある
- 加熱・膨張対策: 加熱により水が膨張するため、逃し弁や膨張タンクを設けて過大な圧力上昇を防ぐ
- レジオネラ属菌対策: 貯湯温度を適正に保ち、配管内の滞留を避ける。給湯温度の管理が衛生上重要
頻出論点7: 排水・通気設備
- トラップと封水: トラップは封水により下水ガス・臭気・害虫の室内侵入を防ぐ。封水深は一般に50〜100mm程度。二重トラップは禁止される
- 封水の破れ: 自己サイホン作用・誘導サイホン作用・はね出し・蒸発・毛細管現象などで封水が失われる
- 通気管: 排水時の圧力変動を緩和し封水を保護する。各個通気・ループ通気・伸頂通気などの方式がある
頻出論点8: 衛生器具・消火設備
- 衛生器具: 大便器(洗浄方式に洗い落とし式・サイホン式など)、小便器、洗面器など。洗浄弁にはバキュームブレーカを備える
- 消火設備: 屋内消火栓設備・スプリンクラー設備・不活性ガス消火設備など。対象物の用途・規模に応じて設置する
- スプリンクラーは火災の熱でヘッドが作動し自動的に散水する
頻出論点9: 機器材料 - 配管材料
- 鋼管: 配管用炭素鋼鋼管(SGP、白・黒)、水配管用亜鉛めっき鋼管など。用途・流体に応じて選ぶ
- その他の管: ステンレス鋼管、銅管(給湯に多用)、硬質ポリ塩化ビニル管(VP・VU)、塩ビライニング鋼管(防食)、ポリエチレン管など
- 弁類: 仕切弁・玉形弁・バタフライ弁・逆止弁など。流量調整・流れの遮断・逆流防止の用途で使い分ける
効果的な学習法
空調・衛生設備は出題数が多く、各設備の方式名と特徴を整理して覚えることが得点の鍵です。当サイトの一問一答で繰り返し演習しましょう。前提となる流体・熱・湿り空気の知識は機械工学等の基礎の出題ポイントで、機器の据付けや配管接合は施工管理法の出題ポイントで確認できます。
今すぐ問題演習を始めよう!
2級管工事施工管理技士 一問一答 →
2級管工事施工管理技士 一問一答 →
同資格の他の章を学ぶ
この資格の関連記事
2級管工事施工管理技士(第一次検定)の勉強法とおすすめ参考書【独学合格ガイド】
2級管工事施工管理技士 第一次検定に独学合格するための勉強法・参考書・学習スケジュールを徹底解説。機械工学等・空調衛生設備・施工管理法・法規の対策と過去問中心の学習法を紹介します。
2級管工事施工管理技士(第一次検定)の難易度と合格率【60%の壁】
2級管工事施工管理技士 第一次検定の合格率(約61%)・難易度を詳しく解説。52問中40問解答・60%以上で合格する基準、分野別の難易度、独学での合格戦略を分析します。
2級管工事施工管理技士(第一次検定)の申込方法と受験の流れ【完全ガイド】
2級管工事施工管理技士 第一次検定の申込・試験当日の流れ・合格発表までを完全解説。受検手数料6,350円、年2回(前期6月・後期11月)、四肢択一マークシート、受験資格は満17歳以上のみです。
2級管工事施工管理技士(第一次検定)のよくある質問15選|技士補とは
2級管工事施工管理技士 第一次検定のよくある疑問15問を解決。合格率・受験資格・技士補と技士の違い・第二次検定との関係・実務での活用・他の施工管理技士との違いを網羅解説します。
2級管工事施工管理技士(第一次検定)の合格体験記【独学3ヶ月で技士補】
設備会社勤務者が2級管工事施工管理技士 第一次検定に独学合格した体験記。過去問中心の3ヶ月学習スケジュール・使用教材・つまずきポイントと対策を実例で詳しく紹介します。
2級管工事施工管理技士(第一次検定)の試験日程・申込スケジュール【2026年版】
2級管工事施工管理技士 第一次検定は年2回(前期6月・後期11月)実施。申込時期から受験までの逆算スケジュール、前期・後期それぞれの申込パターンと学習計画の立て方を解説します。
2級管工事施工管理技士(第一次検定)の過去問の傾向と対策【分野別解析】
2級管工事施工管理技士 第一次検定の過去問は全国建設研修センターの公式サイトで公開。過去問の活用法と分野別(機械工学等・施工管理法・法規)の頻出論点を詳しく解析します。
2級管工事施工管理技士(第一次検定)の重要用語集50選【頻出キーワード解説】
2級管工事施工管理技士 第一次検定の頻出専門用語50語を解説。湿り空気線図・露点・トラップ・封水・通気管・クロスコネクション・ネットワーク式工程表など、重要キーワードをまとめました。
2級管工事施工管理技士の仕事・年収・活かせる業界
2級管工事施工管理技士の仕事内容・資格手当・キャリアを解説。設備会社・建設会社・空調衛生工事会社の施工管理職での需要、建設業法上の主任技術者・専任技術者の要件を紹介します。
2級管工事施工管理技士(第一次検定)のおすすめ参考書ランキング【独学合格】
2級管工事施工管理技士 第一次検定の独学におすすめの参考書・問題集・過去問を用途別に紹介。四肢択一マークシート対策として過去問演習を中心に据えた書籍の選び方を解説します。
2級管工事施工管理技士(第一次検定)の通信講座・独学を比較
2級管工事施工管理技士 第一次検定の学習方法を比較。独学・通信講座・eラーニングそれぞれの費用・メリット・向いている人を整理し、自分に合った合格ルートの選び方を解説します。
2級管工事施工管理技士(第一次検定)「機械工学等の基礎」出題ポイント解説
2級管工事施工管理技士 第一次検定「機械工学等の基礎」の頻出論点を解説。流体工学(ベルヌーイ・レイノルズ数)・熱工学・湿り空気(露点・湿り空気線図)・電気工学・建築学を体系化します。
2級管工事施工管理技士(第一次検定)「施工管理法」出題ポイント解説
2級管工事施工管理技士 第一次検定「施工管理法」の頻出論点を解説。施工計画・工程管理(ネットワーク式工程表)・品質管理(QC七つ道具・水圧試験)・安全管理・管工事の施工を体系化します。
2級管工事施工管理技士(第一次検定)「法規」出題ポイント解説
2級管工事施工管理技士 第一次検定「法規」の頻出論点を解説。労働基準法・労働安全衛生法・建築基準法・建設業法・消防法・水道法・下水道法・廃棄物処理法・浄化槽法を体系的に整理します。
「これ1冊で最短合格 2級管工事施工管理技士検定 要点解説テキスト&問題集」徹底レビュー【秀和システム】
秀和システム「これ1冊で最短合格 2級管工事施工管理技士検定 要点解説テキスト&問題集」を徹底レビュー。要点解説と問題演習が一体化した独学者向け対策書の特徴・強み・他書との比較・使い方を解説します。
無料登録で学習データを永続保存
今の記録はこの端末限定。無料の会員登録で、どの端末でもデータを引き継げます。