漢検2級「漢字の読み」の出題ポイント
漢検2級の「読み」は、配点の大きさのわりに対策がしやすく、合格を引き寄せる最重要分野です。出題は音読み・訓読み・熟字訓・当て字の4タイプに分かれ、いずれも常用漢字2136字の範囲から出ます。2級では「斟酌(しんしゃく)」「軋轢(あつれき)」のような難読語が並ぶため、見た目に圧倒されがちですが、頻出語は限られています。この章では、タイプ別の頻出例と、確実に得点するための覚え方のコツを整理します。
※出題範囲・配当漢字は改定される場合があります。最新情報は必ず日本漢字能力検定協会 公式情報でご確認ください。
読み問題の出題タイプ
漢検2級の読みは、大きく次の4タイプに分けて対策すると効率的です。
- 音読み:漢語の音で読むもの。「斟酌(しんしゃく)」「軋轢(あつれき)」「払拭(ふっしょく)」など、かたい熟語が中心。
- 訓読み:日本語の意味で読むもの。「弔う(とむらう)」「潤す(うるおす)」「育む(はぐくむ)」など、送り仮名も含めて問われる。
- 熟字訓:熟語全体に特別な訓をあてるもの。「老舗(しにせ)」「玄人(くろうと)」「五月雨(さみだれ)」など、一字ずつでは読めない。
- 当て字:音や意味を借りて漢字をあてたもの。「流石(さすが)」「黄昏(たそがれ)」など。
音読みの頻出例
2級の音読みは、新聞・論説でよく使われる漢語が中心です。読みを正確に覚えましょう。
| 熟語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 斟酌 | しんしゃく | 事情をくみとり手加減すること |
| 軋轢 | あつれき | 仲が悪くなること・摩擦 |
| 払拭 | ふっしょく | すっかり払い除くこと |
| 進捗 | しんちょく | 物事がはかどること |
| 更迭 | こうてつ | 役目の人を入れ替えること |
| 畏怖 | いふ | おそれおののくこと |
訓読みの頻出例
訓読みは送り仮名とセットで問われます。動詞・形容詞の読みは意味も意識しましょう。
| 漢字 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 弔う | とむら(う) | 死者をいたみ供養する |
| 潤す | うるお(す) | 湿らせる・豊かにする |
| 育む | はぐく(む) | 大切に育てる |
| 賄う | まかな(う) | 費用や食事をやりくりする |
| 戒める | いまし(める) | 過ちのないよう注意する |
| 培う | つちか(う) | 力などを養い育てる |
熟字訓・当て字の頻出例
熟字訓・当て字は理屈で読めないため、丸ごと暗記が基本です。漢検2級では定番のものが繰り返し出ます。
| 語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 老舗 | しにせ | 代々続く有名な店 |
| 玄人 | くろうと | その道の専門家 |
| 五月雨 | さみだれ | 陰暦五月ごろの長雨 |
| 流石 | さすが | 評判どおりで感心するさま |
| 黄昏 | たそがれ | 夕暮れどき |
| 意気地 | いくじ | 物事をやり通す気力 |
読みの覚え方のコツ
- 音読みは部首・つくりで類推:「捗」「渉」「歩」のように共通のつくりを持つ字は読みも近いことが多く、未知の語も推測できます。
- 訓読みは送り仮名とセット:「戒(いまし)める」のように、活用する部分まで含めて声に出して覚えると、後述の送り仮名の章にも効きます。
- 熟字訓・当て字はリスト暗記:常用漢字表の付表に載るものが出題範囲。数が限られるので、付表を一通り覚えれば確実に得点源になります。
- 音と訓を混同しない:同じ漢字でも音読みと訓読みで意味の手がかりが違います。文脈で「漢語か和語か」を見極めましょう。
意味があいまいな語は用語集で確認し、学習全体の進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。読みに自信がついたら、書き取りの章に進みましょう。
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