漢検2級「同音・同訓異字」の出題ポイント
漢検2級の「同音・同訓異字」は、読みが同じで意味の異なる漢字を、文脈に合わせて正しく書き分ける問題です。「カイホウ(解放・開放・快方)」のような同音異字や、「おさめる(収める・治める・修める・納める)」のような同訓異字を、前後の意味から判断します。読みだけでは決められず、語の意味と漢字の使い分けを理解しているかが問われる、得点差のつきやすい分野です。この章では、頻出の組と使い分けの考え方を整理します。
※出題範囲・配当漢字は改定される場合があります。最新情報は必ず日本漢字能力検定協会 公式情報でご確認ください。
同音異字と同訓異字のちがい
- 同音異字:音読みが同じで意味の違う漢字。「コウ=効・功・構・講」など。熟語の中で問われることが多い。
- 同訓異字:訓読みが同じで意味の違う漢字。「はかる=計る・量る・測る・図る・諮る」など。送り仮名が同じになる。
どちらも意味で書き分けるのが鉄則。文の前後から「何をしているのか」を読み取ります。
同音異字の頻出例
同じ音をもつ語の書き分けです。意味の手がかりとともに覚えましょう。
| 読み | 漢字 | 使い方 |
|---|---|---|
| かいほう | 解放 | 束縛を解く(人質を解放) |
| かいほう | 開放 | あけ放つ(門戸を開放) |
| かいほう | 快方 | 病気がよくなる(快方に向かう) |
| たいしょう | 対象 | はたらきかける相手(調査の対象) |
| たいしょう | 対照 | 照らし合わせる(対照表) |
| たいしょう | 対称 | つり合い(左右対称) |
同訓異字の頻出例:おさめる
同じ「おさめる」でも漢字で意味が変わります。代表的な使い分けです。
| 漢字 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 収める | 手に入れる・中に入れる | 成功を収める/本を箱に収める |
| 治める | 統治する・しずめる | 国を治める/痛みを治める |
| 修める | 身につける・整える | 学問を修める/身を修める |
| 納める | 差し出す・しまう | 税を納める/刀を納める |
同訓異字の頻出例:はかる
「はかる」も対象によって漢字が変わります。
| 漢字 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 計る | 時間・数を数える | 時間を計る |
| 測る | 長さ・面積・深さ | 距離を測る |
| 量る | 重さ・容積 | 体重を量る |
| 図る | くわだてる・もくろむ | 解決を図る |
| 諮る | 相談する | 会議に諮る |
同音・同訓異字の覚え方のコツ
- 漢字の意味(訓)から判断する:「測る」は「測(はかる=長さ)」、「量る」は「量(はかる=重さ・かさ)」と、字本来の意味で結びつけます。
- 定番の例文で覚える:「成功を収める」「税を納める」のように、よく出る言い回しごと暗記すると迷いません。
- 文脈で何をしているか読む:「解放」か「開放」かは、対象が「人・束縛」か「場所・門」かで決まります。
- 書き取りと結びつける:同音異義の判断力は書き取りの章とも共通します。
語の意味は用語集で確認でき、進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。次は誤字訂正・熟語の構成の章に進みましょう。
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