漢検2級「部首・送り仮名・故事成語」の出題ポイント
漢検2級では、漢字の部首を答える問題、活用語を漢字と送り仮名で書く問題、そして故事成語・ことわざの知識を問う問題が出ます。部首は直感に反するものが多く、「魔」の部首が「鬼」、「相」の部首が「目」など、思い込みが命取りになります。送り仮名は付け方のルールを理解すれば確実に得点でき、故事成語は由来とセットで覚えると忘れません。この章では、それぞれの落とし穴と覚え方を整理します。
※出題範囲・配当漢字は改定される場合があります。最新情報は必ず日本漢字能力検定協会 公式情報でご確認ください。
まちがえやすい部首
部首は「見た目で大きい部分」ではなく、漢字の分類上の所属で決まります。思い込みで誤りやすい例を覚えましょう。
| 漢字 | 部首 | 部首名 |
|---|---|---|
| 魔 | 鬼 | おに |
| 相 | 目 | め |
| 聞 | 耳 | みみ(門ではない) |
| 問 | 口 | くち(門ではない) |
| 慶 | 心 | こころ |
| 賊 | 貝 | かい・こがい |
| 翌 | 羽 | はね |
| 術 | 行 | ぎょうがまえ |
送り仮名のルール
送り仮名は基本ルールを押さえれば迷いません。原則は活用語尾を送ることです。
- 活用語尾を送る:「動く(動かない・動きます)」のように、形が変わる部分から送ります。
- 形容詞「しい」は「し」から送る:「著しい」「甚だしい」「煩わしい」。
- 派生のもとの語に合わせる:「明るい」に対し「明らむ」「明ける」など、もとの形に注意。
- 慣用で固定したもの:「承る(うけたまわる)」「賜る(たまわる)」は語幹が長く、送り方に注意。
| 読み | 正しい送り仮名 |
|---|---|
| いちじるしい | 著しい |
| はなはだしい | 甚だしい |
| わずらわしい | 煩わしい |
| うけたまわる | 承る |
| こころよい | 快い |
| あやまる | 謝る(あやまる=わびる) |
頻出の故事成語・ことわざ
故事成語は由来を知ると意味も漢字も覚えやすくなります。漢検2級の定番を押さえましょう。
| 故事成語 | 意味 | 由来の要点 |
|---|---|---|
| 漁夫の利 | 当事者が争う間に第三者が利益を得ること | シギとハマグリが争い漁師が両方を捕らえた話 |
| 推敲 | 文章を何度も練り直すこと | 「推す」か「敲く」かを詩人が悩んだ故事 |
| 蛇足 | 余計な付け足し | 蛇に足を描き足して負けた絵の競争 |
| 四面楚歌 | 周囲が敵ばかりで孤立すること | 項羽が四方から楚の歌を聞いた故事 |
| 杞憂 | 無用の心配 | 杞の人が天の崩落を心配した話 |
部首・送り仮名・故事成語の覚え方のコツ
- 部首は思い込みを捨てて確認:「魔=鬼」「相=目」のように直感と異なるものをリスト化し、迷ったら辞書の分類で確認しましょう。
- 送り仮名は活用で考える:「著しい→著しく・著しかった」と活用させ、変わる部分を送ると判断できます。
- 故事成語は物語で覚える:「漁夫の利」「蛇足」など、由来の場面を思い浮かべると意味も書きも忘れにくくなります。
- 読みの章とつなげる:訓読みと送り仮名は表裏一体。読みの章と行き来して定着させましょう。
語の意味は用語集で確認でき、進め方は勉強法ガイドも参考にしてください。ここまでの7章を一通り終えたら、苦手な章に戻って反復しましょう。
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