資格道場

応用情報技術者「セキュリティ・データベース・ネットワーク」の出題ポイント解説

応用情報技術者試験(AP)のセキュリティ・データベース・ネットワークは午前試験頻出かつ午後必須(セキュリティ)の重要分野。基本情報より深く実務に近い知識が問われます。本記事ではSEC・DB・NWの頻出論点を整理します。

この章の重要度

午前試験80問のうち本章関連は約20問(25%)の配点。午後試験では情報セキュリティが必須(20点)+データベース・ネットワーク問題が選択対象で、合計60点以上を占める可能性がある最重要領域です。

頻出トピック一覧

1. 暗号技術

共通鍵暗号:AES(Rijndael)・3DES、ブロック暗号モード(ECB/CBC/CTR/GCM)。公開鍵暗号:RSA・楕円曲線暗号(ECC)。ハッシュ関数:SHA-256・SHA-3、HMAC。鍵交換:Diffie-Hellman、ECDH。PKI(公開鍵基盤)・X.509証明書・認証局(CA)。

2. 認証技術

多要素認証(知識・所有・生体の3要素)、生体認証(FAR/FRR・本人拒否率/他人受入率のトレードオフ)、OAuth 2.0・OpenID ConnectSAMLFIDO2/WebAuthnシングルサインオン(SSO)。

3. セキュリティ管理・対策

ISMS(ISO/IEC 27001)、CSIRTゼロトラストSOC(Security Operation Center)。リスクアセスメント(特定→分析→評価→対応)。SIEMEDRXDRWAFDLP。プライバシ保護:差分プライバシ・k-匿名化

4. サイバー攻撃

標的型攻撃・APTランサムウェアサプライチェーン攻撃ゼロデイ攻撃水飲み場型攻撃DNSキャッシュポイズニングARPスプーフィングBGPハイジャック。Webアプリ攻撃:SQLi・XSS・CSRF・SSRF・XXE。対策はOWASP Top 10を参照。

5. データベース(応用)

SQL応用:ウィンドウ関数(OVER句・PARTITION BY)・共通表式(CTE・WITH句)・再帰クエリ。インデックス:B木・B+木・ハッシュ・ビットマップ、クラスタ化インデックス・複合インデックス。実行計画の読み方。トランザクション分離レベル(ダーティリード・ファジーリード・ファントム)。

6. NoSQL・ビッグデータ

NoSQLの4種:KVS(Redis)・ドキュメント(MongoDB)・カラム指向(Cassandra)・グラフ(Neo4j)。CAP定理(Consistency・Availability・Partition tolerance のうち2つのみ同時成立)。BASE特性結果整合性Hadoop(HDFS・MapReduce)・Sparkデータレイク/DWH

7. ネットワーク(応用)

SDN(Software Defined Network):OpenFlow、コントロールプレーンとデータプレーンの分離。NFV(Network Function Virtualization)。ロードバランサ:L4(IP/ポート)/L7(HTTP・Cookie)、ラウンドロビン・最少接続。CDN(キャッシュ配信)。QUIC・HTTP/3(UDPベース・低遅延)。

8. ルーティング・VPN

BGP(AS間ルーティング・経路ベクタ)、OSPF(リンクステート・ダイクストラ)、MPLSVPNIPsec(ネットワーク層・AH/ESP・トンネル/トランスポートモード)、SSL-VPN(アプリ層・TLS)、WireGuard(軽量新方式)。IPv6:アドレス体系(グローバル/リンクローカル)・NDP・SLAAC。

覚え方のコツ

セキュリティは「攻撃→影響→対策」の3点セットで覚えるのが鉄則。SQLi・XSS・CSRFなど頻出攻撃ごとに、攻撃原理・被害・防御策(WAF・入力検証・プリペアドステートメント・CSRFトークン等)を表にまとめます。暗号技術は共通鍵・公開鍵・ハッシュ・電子署名・PKI・証明書の相関関係を1枚の図で描けるように。午後必須対策として「情報セキュリティマネジメント」「ISMS」「リスクアセスメント手順」を重点強化。データベースはSQL応用(ウィンドウ関数・CTE)トランザクション分離レベルの詳細を押さえる。ネットワークはSDN・VPN・IPv6・CDNのキーワードと原理を理解。各分野とも略語の意味を正確に言えるよう、「SIEM=Security Information and Event Management」のようにフル名称までセットで暗記すると応用力が付きます。

よくあるひっかけ

セキュリティ・DB・NWの頻出ひっかけ。①ブロック暗号モード:ECBは同一平文→同一暗号文(脆弱)、CBCはIV必要・並列化不可、GCMは認証付き暗号で推奨。②公開鍵暗号の方向:暗号化は受信者の公開鍵で暗号化→秘密鍵で復号、署名は送信者の秘密鍵で署名→公開鍵で検証、方向を取り違えない。③電子証明書の失効確認:CRL(証明書失効リスト)・OCSP(オンライン確認)、有効期間と失効の違い。④SQLインジェクション対策:プリペアドステートメント(バインド機構)が本質的対策、エスケープのみは不完全。⑤CSRFとXSS:XSSはクライアント側でJS実行、CSRFは正規ユーザのセッションを悪用、対策トークンは異なる。⑥ウィンドウ関数とGROUP BY:GROUP BYは行を集約、ウィンドウ関数は元の行を残したまま集計列を追加。⑦CAP定理:ネットワーク分断時にCとAのどちらかを選ぶ、全てを同時に満たせない。⑧トランザクション分離レベル:SERIALIZABLEは全異常防止、READ COMMITTEDはダーティリードのみ防止。⑨IPsecのAHとESP:AHは完全性・認証のみ、ESPは暗号化+認証、併用可能。⑩BGPとOSPF:BGPはAS間・ポリシーベース、OSPFはAS内・コストベース。

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