高圧ガス販売主任者 第二種の用語集|試験頻出50語以上を完全解説
高圧ガス販売主任者 第二種試験で頻出する重要専門用語を、2科目(法令/保安管理技術)別に50語以上収録しました。各用語に読み方を付け、定義と関連論点を解説しています。試験前の総復習・暗記カード化にご活用ください。
※受験料・試験日程・出題範囲は改定される場合があります。最新情報は必ず高圧ガス保安協会 公式情報でご確認ください。
法令(高圧ガス保安法)系用語
- 高圧ガス保安法(こうあつがすほあんほう)
- 高圧ガスの製造・貯蔵・販売・移動・消費による災害を防止するために定められた法律。第一種・第二種販売主任者制度の根拠法。
- 液化石油ガス保安規則(えきかせきゆがすほあんきそく)
- 高圧ガス保安法に基づき、LPガス(液化石油ガス)の貯蔵・販売・移動・消費の保安基準を定めた省令。第二種販売主任者試験の中核。
- 容器保安規則(ようきほあんきそく)
- 高圧ガス容器の構造・刻印・塗色・再検査などを定めた省令。LPガス容器の取扱いに直結する重要規則。
- 第一種販売(だいいっしゅはんばい)
- LPガスを除く高圧ガス全般の販売事業。第一種販売主任者の選任が必要。
- 第二種販売(だいにしゅはんばい)
- LPガス(液化石油ガス)の販売事業。第二種販売主任者の選任が必要で、開業20日前までに都道府県知事へ届出。
- 販売主任者(はんばいしゅにんしゃ)
- 販売事業所において保安に関する業務を統括する者。免状取得+6か月以上の実務経験で選任される。
- 販売事業届出(はんばいじぎょうとどけで)
- 第二種販売事業を開始する20日前までに都道府県知事へ提出する書類。販売所の位置・設備・販売主任者の氏名等を記載。
- 危害予防規程(きがいよぼうきてい)
- 販売事業者が定める保安に関する規程。販売事業所での災害防止に必要な事項を体系的にまとめる。
- 保安教育(ほあんきょういく)
- 従業員に対し販売主任者等が実施する保安に関する教育。法令で実施が義務付けられている。
- 周知義務(しゅうちぎむ)
- 販売事業者が消費者に対し、ガス器具の取扱い・事故時の措置等を周知する義務。2年に1回以上の頻度で実施。
- 消費設備調査(しょうひせつびちょうさ)
- 販売事業者が消費者の燃焼器具・配管の安全性を調査する義務。4年に1回以上実施。
- 自主検査(じしゅけんさ)
- 販売事業者が販売所の設備を自ら点検する制度。1年に1回以上実施し記録を保存する。
容器・移動・設備関連用語
- TP(てぃーぴー)
- 容器の刻印の一つで、耐圧試験圧力を示す。容器再検査時の試験圧力の基準値となる。
- W(だぶりゅー)
- 容器の刻印で容器質量(kg)を表す。バルブを除いた容器自体の質量。
- V(ぶい)
- 容器の刻印で内容積(L)を表す。充塡質量計算(C=V/2.35)に用いる重要値。
- TW(てぃーだぶりゅー)
- 容器の刻印でバルブを含む容器総質量を表す(適用範囲は規則による)。実務でガスの残量算定等に使用。
- 容器の塗色(ようきのとしょく)
- 高圧ガス容器の塗色は法令で定められている。LPガスはねずみ色、酸素は黒、水素は赤、可燃性ガスはねずみ色(一部例外あり)。
- 容器再検査(ようきさいけんさ)
- 容器の安全性を確認するため定期的に行う検査。LPガス容器は製造後20年未満は5年・20年以上は2年ごと。
- 充塡質量(じゅうてんしつりょう)
- 容器にガスを充塡できる最大質量。プロパンではC=V/2.35(V:内容積L、Cは充塡質量kg)で算出。
- バルク貯槽(ばるくちょそう)
- 定置式の大容量LPガス貯蔵設備。容器ではなく現地で充塡する方式で、特定設備検査規則の対象。
- 特定設備検査規則(とくていせつびけんさきそく)
- バルク貯槽など特定の高圧ガス設備の検査基準を定める省令。設備の構造・耐圧試験等を規定。
- 移動の制限(いどうのせいげん)
- LPガス容器の運搬時の規制。警戒標の掲示、粉末消火器の携行、積載方法(横積み禁止等)が定められている。
- 警戒標(けいかいひょう)
- 高圧ガスを移動する車両に掲示する標識。「高圧ガス」の表示で前後左右から視認可能にする。
- 容器バルブ(ようきばるぶ)
- LPガス容器の元バルブ。可燃性ガス用は左ねじで、誤接続を防ぐ構造。
- 調整器(ちょうせいき)
- 容器内の高圧ガスを家庭用に減圧する機器。LPガスの標準出口圧力は2.8kPa。
- マイコンメーター(まいこんめーたー)
- ガス使用量を計量しつつ、異常時に自動遮断するメーター。震度5以上で感震遮断、継続使用時間超過でも遮断。
- ガス漏れ警報器(がすもれけいほうき)
- LPガス漏れを検知する機器。LPは空気より重いため床上30cm以内に設置(都市ガスは天井付近)。
- CO警報器(しーおーけいほうき)
- 一酸化炭素を検知する警報器。呼吸域の高さに設置し、CO中毒事故を防止する。
- 緊急遮断装置(きんきゅうしゃだんそうち)
- 異常時にLPガス供給を遮断する装置。貯蔵量3トン以上の事業所に設置義務。容器から5m以上離して操作する。
- 気化器(きかき)
- 液化したLPガスを強制的に気化させる設備。寒冷地や大量使用先で気化不良を防ぐために設置。
保安管理技術(性質・燃焼)系用語
- 液化石油ガス(えきかせきゆがす)
- LPガスの正式名称。プロパン(C3H8)・ブタン(C4H10)を主成分とする液化された炭化水素ガスで、家庭・業務用燃料として広く使用。
- プロパン(ぷろぱん)
- 分子式C3H8の炭化水素。LPガスの主成分で、比重1.5(空気の約1.5倍)、燃焼範囲2.1〜9.5%、発熱量約24,000kcal/m3。
- ブタン(ぶたん)
- 分子式C4H10の炭化水素。LPガスの成分で、比重2.0(空気の約2倍)、燃焼範囲1.8〜8.4%、発熱量約30,000kcal/m3。沸点が高く冬期は気化しにくい。
- 比重(ひじゅう)
- 気体の重さを空気と比較した値。LPガスは空気より重いため、漏洩時は床面に滞留する性質がある。警報器を床上30cmに設置する根拠。
- 蒸気圧(じょうきあつ)
- 液体と気体が平衡状態にあるときの圧力。温度が高いほど高くなる。LPガスでは温度低下で蒸気圧が下がり気化不良を起こす。
- 燃焼範囲(ねんしょうはんい)
- 可燃性ガスが空気中で燃焼可能な濃度範囲。プロパンは2.1〜9.5%、ブタンは1.8〜8.4%。爆発限界とも呼ぶ。
- 発熱量(はつねつりょう)
- 1m3の燃料が完全燃焼したときに発生する熱量。プロパン約24,000kcal/m3、ブタン約30,000kcal/m3で、ブタンの方が単位体積あたりは高い。
- 完全燃焼(かんぜんねんしょう)
- 炭化水素が酸素と十分に反応してCO2とH2Oを生成する燃焼。空気量が不足するとCO(一酸化炭素)が発生し中毒の原因となる。
- 不完全燃焼(ふかんぜんねんしょう)
- 酸素不足によりCOやすす(C)が発生する燃焼。換気不良の閉空間でCO中毒を引き起こす最大要因。
- 一酸化炭素中毒(いっさんかたんそちゅうどく)
- COを吸入することで起こる中毒。CO濃度が低くてもヘモグロビンとの結合力が酸素の約250倍と強く、酸素運搬を阻害する。換気と燃焼器具の整備が予防の基本。
- 付臭剤(ふしゅうざい)
- 無臭のLPガスに添加する強い臭いの薬剤。エチルメルカプタン等が使用され、ガス濃度の1/1000でも臭気で気付くよう添加。
- エチルメルカプタン(えちるめるかぷたん)
- LPガスの代表的な付臭剤。卵が腐ったような独特の臭いを持ち、微量でガス漏れを発見しやすくする。
- 気化不良(きかふりょう)
- 冬期の低温で液化ブタンの気化が追いつかず、ガス供給が停止する現象。寒冷地では純プロパン使用や気化器の設置で対策する。
- 露点温度(ろてんおんど)
- 気体中の水蒸気が凝結を始める温度。配管の結露・凍結防止に関連する物理量。
- 爆発下限界(ばくはつかげんかい)
- 燃焼範囲の下限(プロパン2.1%、ブタン1.8%)。この濃度以下では燃焼しない。
- 爆発上限界(ばくはつじょうげんかい)
- 燃焼範囲の上限(プロパン9.5%、ブタン8.4%)。この濃度以上では酸素不足で燃焼しない。
事故事例・寒冷地対策・その他
- ガス漏れ事故(がすもれじこ)
- 配管の腐食・接続不良・容器バルブの破損などによるLPガスの漏洩事故。床面滞留により火源で爆発する危険があるため、警報器・遮断弁で防止する。
- 逆火(ぎゃっか)
- 燃焼速度が高すぎたり燃料圧が低すぎるとき、炎がバーナー内部に逆流する現象。バーナー破損・燃焼異常の原因。
- フラッシュバック(ふらっしゅばっく)
- 逆火の英語表現。混合気の流速が燃焼速度より遅くなると発生する。
- リフティング(りふてぃんぐ)
- 炎がバーナーから浮き上がる現象。ガス流速が燃焼速度より速いと発生し、不完全燃焼の原因となる。
- 寒冷地対策(かんれいちたいさく)
- 冬期の気化不良を防ぐ措置。純プロパンの使用、容器の地中設置、気化器の導入、容器保温などがある。
- 純プロパン(じゅんぷろぱん)
- ブタンを含まないプロパンのみのLPガス。寒冷地でも気化が安定するため、北海道・東北等で使用される。
- ヒューズコック(ひゅーずこっく)
- ゴムホースが外れた等の異常時にガス流量を自動遮断するコック。家庭の燃焼器接続部に設置される安全装置。
- 燃焼器具(ねんしょうきぐ)
- LPガスを使用するコンロ・給湯器・暖房機器等。屋内設置型は強制給排気(FF・FE)方式が安全性が高い。
- 強制給排気方式(きょうせいきゅうはいきほうしき)
- 燃焼用空気を屋外から取り入れ、排ガスも屋外に排出する燃焼器の方式(FF式)。CO中毒のリスクが低く、屋内設置に推奨される。
- 液取出し(えきとりだし)
- 容器から液体のLPガスを取り出す方式。フォークリフト用や工業用で使用。家庭用は通常ガス取出し。
- 圧力調整器(あつりょくちょうせいき)
- 容器の高圧ガスを使用機器に適した圧力に減圧する機器。LPガスでは出口圧力2.8kPaに調整するのが標準。
- ガス放出防止器(がすほうしゅつぼうしき)
- 容器交換時等にガスが漏れないよう自動で流出を止める安全装置。設置義務のある販売所もある。
用語集の活用法・関連学習リソース
用語の意味を確認したら、実際の問題演習で定着させましょう。以下の関連ページもご活用ください。
- 過去問の傾向と対策 — 用語が問題でどう問われるか確認
- おすすめ参考書ランキング — 体系的に学べる教材選び
- 法令(液化石油ガス保安規則・容器則) — 容器の刻印・塗色・再検査などを深掘り
- 一問一答で用語を演習 — 用語の使い方を実戦形式で確認
今すぐ問題演習を始めよう!
高圧ガス販売主任者 第二種 一問一答(300問・4章別) →
高圧ガス販売主任者 第二種 一問一答(300問・4章別) →
この資格の関連記事
高圧ガス販売主任者 第二種の勉強法とおすすめ参考書【独学合格ガイド】
高圧ガス販売主任者 第二種(LPガス販売)試験に独学合格するための勉強法・参考書・学習スケジュールを解説。法令・保安管理技術の2科目構成、150〜200時間の学習ロードマップ、KHK講習+検定との比較も紹介します。
高圧ガス販売主任者 第二種の難易度と合格率【全科目40%・科目免除50%超】
高圧ガス販売主任者 第二種試験の合格率(全科目受験約40%・科目免除含む全体50〜58%)・難易度を解説。第一種販売との違い、危険物乙4・消防設備士との比較、足切り(各科目60%)の厳しさを整理します。
高圧ガス販売主任者 第二種の申込方法と受験の流れ【完全ガイド】
高圧ガス販売主任者 第二種試験の受験資格(なし)・申込方法・受験料6,700円・試験日11月中旬を完全解説。法令60分+保安管理技術90分・各科目60%足切りの2科目構成と、KHK公式の受験手続きを網羅します。
高圧ガス販売主任者 第二種のよくある質問15選|受験資格・科目免除・実務
高圧ガス販売主任者 第二種試験のよくある疑問15問を独学合格者目線で解決。受験資格(なし)・科目免除制度・第一種との違い・LPガス販売所での選任・合格率の見方・KHK講習等を完全網羅します。
高圧ガス販売主任者 第二種の合格体験記【販売店勤務・未経験・KHK講習組】
高圧ガス販売主任者 第二種に合格した3名(LPガス販売店勤務30代男性・未経験20代女性・KHK講習活用40代男性)の体験記。学習時間・教材・つまずきポイント・実務での活用を実例で紹介します。
高圧ガス販売主任者 第二種の試験日程・申込スケジュール【2026年版】
高圧ガス販売主任者 第二種は年1回・11月中旬実施。申込時期(8月下旬〜9月上旬)・受験料6,700円・合格発表(1月上旬)をまとめ、独学パターンとKHK講習+検定パターンの逆算スケジュールを解説します。
高圧ガス販売主任者 第二種の過去問の傾向と対策【2科目別頻出論点】
高圧ガス販売主任者 第二種試験の過去問から見る法令・保安管理技術の2科目別の頻出論点を分析。容器再検査・充塡質量・燃焼範囲・CO中毒・マイコンメーター等の定番テーマと過去問演習5ステップを紹介します。
高圧ガス販売主任者 第二種を活かせる職場と年収【LPガス販売店・配送】
高圧ガス販売主任者 第二種を取得して活躍できる職場(LPガス販売店・LPガス配送・燃料商社・ホームセンター・住設会社・工場)の想定年収350〜550万円・キャリアパスを紹介。第一種販売・甲種化学などへの発展も解説します。
高圧ガス販売主任者 第二種のおすすめ参考書ランキング【2026年最新版】
高圧ガス販売主任者 第二種の独学合格に最適な参考書をランキング形式で紹介。オーム社「攻略問題集」を中心に、用途別(テキスト/問題集/過去問)の選び方・KHK公式テキストの活用法を解説します。市場が小さく1冊集中型で学ぶのが定石です。
高圧ガス販売主任者 第二種の独学/講習比較【KHK講習+検定/通信】
高圧ガス販売主任者 第二種の学習方法を比較。独学(市販テキスト+過去問)・KHK講習+検定(科目免除制度)・通信講座・eラーニングの料金・特徴・向き不向きを整理。自分に合った学習スタイルの選び方を解説します。
高圧ガス販売主任者 第二種「法令(高圧ガス保安法)」出題ポイント解説
高圧ガス販売主任者 第二種「法令(高圧ガス保安法)」の頻出論点を整理。圧縮1MPa/液化0.2MPaの定義・第二種販売事業の20日前届出・販売主任者の選任義務・保安検査・危害予防規程・両罰規定を体系化して解説します。
高圧ガス販売主任者 第二種「液化石油ガス保安規則・容器則」出題ポイント
高圧ガス販売主任者 第二種「液化石油ガス保安規則・容器保安規則」の頻出論点を整理。容器塗色(ねずみ色)・刻印(TP/W/V/TW)・再検査周期(5年/2年)・充塡口左ねじ・バルク貯槽・周知義務(2年)・自主検査(年1回)を完全解説。
高圧ガス販売主任者 第二種「保安管理技術(性質・燃焼)」出題ポイント
高圧ガス販売主任者 第二種「保安管理技術」の前半(LPガスの性質・燃焼)頻出論点を整理。プロパン/ブタンの比重・蒸気圧・燃焼範囲・発熱量・完全/不完全燃焼・CO中毒・付臭剤・気体の法則・都市ガス13Aとの比較を完全解説。
高圧ガス販売主任者 第二種「保安管理技術(容器・設備・事故)」出題ポイント
高圧ガス販売主任者 第二種「保安管理技術」の後半(容器・配管・販売設備・事故事例)頻出論点を整理。LP容器・調整器(標準2.8kPa)・マイコンメーター(震度5感震)・警報器・緊急遮断・寒冷地対策・漏えい/CO中毒事故事例を完全解説。
「高圧ガス販売第二種 攻略問題集」徹底レビュー【オーム社・三好康彦】
オーム社『2026-2027年版 高圧ガス販売主任者試験 第二種販売 攻略問題集』(三好康彦著)を徹底レビュー。直近5年分の過去問を分野別整理した独学合格者必携の1冊。本書1冊+KHK公式過去問で合格圏に到達可能な活用法を解説します。
無料登録で学習データを永続保存
今の記録はこの端末限定。無料の会員登録で、どの端末でもデータを引き継げます。