問1
文法・語彙の発展問題
間接受身(迷惑受身)「雨に降られた」は、自動詞からも作られ、話者が事態によって迷惑・被害を受けたという意味を含む。
問2
言語と心理
次のうち、Gardnerの『統合的動機づけ』の説明として最も適切なものはどれか。
- 1. 昇進・試験等の実用目的の動機
- 2. 目標言語社会への融合志向の動機
- 3. 親に強制された動機
問3
社会・文化・地域
次のうち、国(文部科学省)が推進している『地域日本語教育』の対象として最も適切なものはどれか。
- 1. 生活者としての外国人
- 2. 留学生
- 3. ビジネス専門人材
問4
文法・語彙の発展問題
日本語教育文法では動詞をマス形などの形に基づき、I類(五段)・II類(一段)・III類(不規則)の三分類で扱うことが一般的である。
問5
教授法・評価・実践研修の発展問題
文型や文法項目の難易度・体系に沿って学習項目を配列するシラバスはどれか。
- 1. 構造シラバス
- 2. 場面シラバス
- 3. 話題シラバス
問6
教授法・評価・実践研修の発展問題
TBLT(タスク中心の教授法)では、文法項目の順序に沿って配列されたシラバスを厳密に守ることが最優先される。
問7
言語
指示詞『これ・それ・あれ』は『コソア体系』で、話し手・聞き手・第三者領域を区別する。
問8
音声・音韻の発展問題
日本語の母音「い」は、舌が高く前寄りに位置する前舌高母音である。
問9
言語
次のうち、語用論の『ポライトネス理論』を提唱した研究者はどれか。
- 1. Brown・Levinson
- 2. Austin
- 3. Halliday
問10
音声・音韻の発展問題
母音「あ」は、舌の位置が低く口を大きく開けて発音される広母音(低母音)である。
問11
社会・文化・地域
言語政策における『地域日本語教育』は、国(2024年4月からは文部科学省、それ以前は文化庁)が推進する、生活者としての外国人向けの日本語学習支援である。
問12
言語と心理
Selinkerが提唱した中間言語(interlanguage)は目標言語と完全に一致した完成形の言語体系を指す。
問13
言語
とりたて助詞『は・も・さえ・でも・しか』等は陳述に話し手の評価・対比等を加える助詞である。
問14
言語と社会
次のうち、ピジン語がその集団の母語として習得されることで成立する言語はどれか。
- 1. クレオール語
- 2. リンガフランカ
- 3. コイネー
問15
言語と心理
次のうち、Dörnyei のL2モチベーション自己システムの3要素に含まれないものはどれか。
- 1. 理想L2自己
- 2. 義務L2自己
- 3. 能力L2自己
問16
音声・音韻の発展問題
母音の無声化が最も起こりやすい音声環境として正しいものはどれか。
- 1. 無声子音にはさまれた狭母音[i][ɯ]
- 2. 語頭の母音
- 3. 有声子音にはさまれた広母音「あ」
- 4. アクセント核のある母音
問17
言語
IPA(国際音声字母)では日本語の『ん』は常に [n] 一通りで表記される。
問18
言語
次のうち、テクスト言語学で『結束性』の手段に含まれないものはどれか。
- 1. 指示
- 2. 接続
- 3. 発音
問19
文法・語彙の発展問題
次のうち、使役受身「飲ませられる」が表す典型的な意味として最も適切なものはどれか。
- 1. 自分の意志で進んで飲む
- 2. 他者から強制されて不本意に飲む
- 3. 他者に飲むことを許可する
- 4. 飲む能力があることを示す
問20
言語と心理
次のうち、Vygotsky の社会文化的理論を第二言語習得に応用した代表的研究者はどれか。
- 1. Krashen
- 2. Lantolf
- 3. Pienemann
問21
言語と社会
バイリンガリズムは2言語を母語話者と同等に運用できる場合に限定して用いられる用語である。
問22
言語と心理
ヴィゴツキーは社会的相互作用が高次心理機能の発達に不可欠だとする社会文化的理論を展開した。
問23
文法・語彙の発展問題
次のうち、日本語教育で動詞のテ形を早期に導入する主な理由として最も適切なものはどれか。
- 1. 漢字学習に必要だから
- 2. 敬語より難しいから
- 3. 文字数が少ないから
- 4. 「〜ています」「〜てください」など多くの後続文型の土台になるから
問24
文法・語彙の発展問題
格助詞「が」と取り立て助詞「は」はどちらも主格専用の助詞であり、機能上の差はない。
問25
音声・音韻の発展問題
鼻音[m][n][ŋ]に共通する調音上の特徴として正しいものはどれか。
- 1. 軟口蓋を下げて呼気を鼻腔から出す
- 2. 呼気をすべて口腔から出す
- 3. 声帯を完全に閉じる
- 4. 舌先を歯茎で弾く
問26
音声・音韻の発展問題
「りんご」と発音するとき、撥音「ン」が同化して実現される音はどれか。
- 1. 両唇鼻音[m]
- 2. 歯茎鼻音[n]
- 3. 軟口蓋鼻音[ŋ]
- 4. 硬口蓋鼻音[ɲ]
問27
言語と教育
明示的フィードバックは『これは間違いです』と明示する訂正で、暗示的フィードバック(リキャスト等)と対比される。
問28
文法・語彙の発展問題
連体修飾節の「内の関係」とは、修飾節の述語と被修飾名詞が格関係を結ぶ関係(例:「本を読む人」の「人」)を指す。
問29
教授法・評価・実践研修の発展問題
学習者が習得過程で形成する、母語とも目標言語とも異なる独自の言語体系を指す概念はどれか。
- 1. 中間言語
- 2. ピジン
- 3. コードスイッチング
問30
文法・語彙の発展問題
日本語教育文法と学校文法は用語も分類も完全に一致しており、教育現場でそのまま流用して問題は生じない。
問31
社会・文化・地域
多文化共生社会の推進は地方自治体ではなく国(総務省)のみが担当する。
問32
社会・文化・地域
次のうち、大学や日本語学校で学ぶために来日する外国人に付与される在留資格として正しいものはどれか。
- 1. 就学
- 2. 留学
- 3. 研修
問33
言語と心理
誤用の類型には『脱落』『付加』の2類型しかない。
問34
教授法・評価・実践研修の発展問題
学習ストラテジーには、記憶・認知などの直接ストラテジーと、メタ認知・社会的などの間接ストラテジーがある。
問35
言語と心理
化石化(fossilization)は学習者が母語を完全に忘却する現象を指す。
問36
言語と教育
妥当性(validity)と難易度(difficulty)はテストの良し悪しを判断する2大基準である。
問37
社会・文化・地域
次のうち、外国人集住都市会議に加盟している自治体の特徴として正しいものはどれか。
- 1. 南米系日系人住民が多い
- 2. 観光客が多い
- 3. 国際機関本部がある
問38
言語と教育
ポートフォリオ評価は1回限りの客観式試験のみで判定する評価方法である。
問39
文法・語彙の発展問題
次のうち、「黒板に字が書いてある」の「〜てある」の意味として最も適切なものはどれか。
- 1. 動作が進行中である
- 2. 誰かが意図的に行った行為の結果が維持されている
- 3. これから書く予定である
- 4. 自然に生じた結果である
問40
言語
発話行為理論(speech act theory)はSearleが提唱し、Austinが体系化した語用論の理論である。
問41
社会・文化・地域
次のうち、EPA(経済連携協定)による看護師・介護福祉士候補者受入対象国に含まれない国はどれか。
- 1. フィリピン
- 2. インドネシア
- 3. タイ
問42
言語と教育
反転授業(flipped classroom)は教師と学習者の役割を完全に交代する学習形態である。
問43
社会・文化・地域
次のうち、2024年末時点の在留外国人数として最も近いものはどれか。
- 1. 約100万人
- 2. 約200万人
- 3. 約376万人
問44
文法・語彙の発展問題
次のうち、格助詞「で」の用法でないものはどれか。
- 1. 場所(公園で遊ぶ)
- 2. 手段(バスで行く)
- 3. 原因(病気で休む)
- 4. 着点(駅に着く)
問45
音声・音韻の発展問題
イントネーションとは、文や句全体にわたる声の高さの変化(上昇・下降)のことである。
問46
文法・語彙の発展問題
授受表現で「(私が)友人に本を貸してあげる」は、動作主から相手への恩恵の方向を表し、視点は与え手側に置かれる。
問47
文法・語彙の発展問題
「お米」「おすし」のような美化語は、相手を直接高めるための尊敬語の一種に分類される。
問48
文法・語彙の発展問題
連体修飾節では、被修飾名詞が修飾節の格成分になる「外の関係」と、ならない「内の関係」に分けられる。
問49
言語と教育
次のうち、『まるごと 日本のことばと文化』の発行元はどれか。
- 1. 三修社
- 2. 凡人社
- 3. くろしお出版
問50
文法・語彙の発展問題
自動詞「開く(あく)」と他動詞「開ける(あける)」のように、対応する自他のペアを持つ動詞群を有対動詞(自他対応動詞)と呼ぶ。
問51
言語と教育
次のうち、ピアレスポンスの説明として正しいものはどれか。
- 1. 教師同士で作品を批評
- 2. 学習者同士で作品を読み合いコメント
- 3. AIによる自動評価
問52
言語と教育
サジェストペディアはGattegnoが開発した、教師が極力沈黙する教授法である。
問53
言語と心理
言語転移には正の転移(positive transfer)と負の転移(negative transfer・干渉)がある。
問54
音声・音韻の発展問題
促音「ッ」が音声的にどのように実現されるかとして最も適切なものはどれか。
- 1. 母音を1拍分延長する
- 2. 呼気を鼻腔へ開放する
- 3. 後続子音の閉鎖や狭めを1拍分持続させる
- 4. 声帯振動を止める
問55
社会・文化・地域
次のうち、特定技能制度が創設された年はどれか。
- 1. 2017年
- 2. 2019年
- 3. 2021年
問56
言語と教育
PPP(Presentation-Practice-Production)モデルは伝統的な3段階授業構成である。
問57
言語
次のうち、東京式アクセントの『頭高型』の例はどれか。
- 1. 箸(HL)
- 2. 橋(LH→L)
- 3. 端(LH→H)
問58
言語
音節は1個の母音を中心とする音韻単位で、日本語の『ん』『っ』は単独で音節を形成しない。
問59
教授法・評価・実践研修の発展問題
学習者の適性(言語学習適性)に関する説明として最も適切なものはどれか。
- 1. 全ての学習者で完全に均一である
- 2. 学習成果とは無関係である
- 3. 音韻認識力や言語分析力などの個人差を含む
問60
音声・音韻の発展問題
プロソディーグラフは、文の抑揚やアクセントの高低を視覚的に図示して発音指導に用いるものである。
問61
言語と心理
次のうち、Lambertのバイリンガリズム類型に含まれるものはどれか。
- 1. 加算的バイリンガリズム
- 2. 再帰的バイリンガリズム
- 3. 対照的バイリンガリズム
問62
社会・文化・地域
認定日本語教育機関制度は、外務大臣が一定の基準を満たす機関を認定する制度である。
問63
文法・語彙の発展問題
当為(義務・必要)のモダリティを表す「〜なければならない」と推量の「〜だろう」は同じモダリティ下位類に属する。
問64
言語と心理
次のうち、Carrollの言語適性4要素に含まれないものはどれか。
- 1. 音声符号化能力
- 2. 文法感受性
- 3. 動機の強さ
問65
文法・語彙の発展問題
次のうち、擬態語(音を伴わない様子を表す)の例として最も適切なものはどれか。
- 1. ワンワン
- 2. ニコニコ
- 3. ガチャン
- 4. ドンドン
問66
言語と心理
認知言語学では『プロトタイプ理論』により、カテゴリーは典型例を中心に放射状に構成されるとされる。
問67
言語
音韻論で『有声音・無声音』『破裂音・摩擦音』等の対立する性質を弁別素性という。
問68
社会・文化・地域
次のうち、認定日本語教育機関の3課程区分に含まれないものはどれか。
- 1. 留学課程
- 2. 学術課程
- 3. 生活課程
問69
文法・語彙の発展問題
次のうち、2007年答申の敬語5分類で「美化語」と並んで新たに区別された分類はどれか。
- 1. 尊敬語
- 2. 丁寧語
- 3. 格助詞
- 4. 謙譲語II(丁重語)
問70
言語と教育
次のうち、アクションリサーチのサイクルとして正しいものはどれか。
- 1. 仮説→検証→結論→出版
- 2. 計画→実行→観察→省察
- 3. 観察→分析→記述→比較
問71
文法・語彙の発展問題
次のうち、自動詞「集まる」に対応する他動詞として正しいものはどれか。
- 1. 集める
- 2. 集まれる
- 3. 集まらせる
- 4. 集まられる
問72
言語
補助動詞『〜ておく』は完了の意味のみを表し、事前準備の意味はない。
問73
言語と心理
次のうち、Krashenの『情意フィルター仮説』の説明として最も適切なものはどれか。
- 1. 年齢が高いほど習得が遅くなる仮説
- 2. 不安や動機低下が言語習得を妨げる仮説
- 3. 明示的指導は無効とする仮説
問74
教授法・評価・実践研修の発展問題
化石化(フォシリゼーション)とは、学習者の発音が母語話者とまったく同一の水準まで必ず到達する現象を指す。
問75
音声・音韻の発展問題
標準的な日本語の母音「う」の唇の特徴として最も適切なものはどれか。
- 1. 強く突き出した円唇
- 2. 完全な円唇
- 3. 唇を横に強く引く
- 4. 円唇性が弱い(非円唇に近い)
問76
言語と教育
次のうち、コーパス言語学で利用される代表的な日本語話し言葉コーパスはどれか。
- 1. BCCWJ
- 2. CSJ
- 3. NINJAL-LWP
問77
言語と教育
コースデザインの一般的手順は『教材選定→目標設定→ニーズ分析→評価』の順である。
問78
言語と心理
Deci・Ryanの自己決定理論では『統合的動機づけ』と『道具的動機づけ』が区別される。
問79
言語
次のうち、形態論の『派生』の例として正しいものはどれか。
- 1. 不+公平
- 2. 山+桜
- 3. 歯+ブラシ
問80
言語
次のうち、コソア体系の指示詞『あれ』の機能として正しいものはどれか。
- 1. 話し手の領域
- 2. 聞き手の領域
- 3. 話し手・聞き手から離れた領域
問81
文法・語彙の発展問題
「〜ている」は常に動作の進行中のみを表し、結果状態や経験・反復の意味を表すことはない。
問82
言語と心理
次のうち、ピアジェの認知発達理論における『調節(accommodation)』の説明として正しいものはどれか。
- 1. シェマを修正して新情報を取り込む過程
- 2. シェマで取り込めない情報を無視する過程
- 3. シェマを完全に新しく作り直す過程
問83
言語と心理
ピアジェの認知発達理論では言語発達は認知発達に先行するとされる。
問84
音声・音韻の発展問題
母音の分類は、舌の高低(開口度)・舌の前後位置・唇の丸めの有無の三つの観点で行われる。
問85
言語
テンスは時間軸上の出来事の位置を表す文法カテゴリーで、日本語は『過去・現在・未来』の3分体系である。
問86
言語
日本語の『p, t, k』は有声破裂音で、対応する無声音は『b, d, g』である。
問87
教授法・評価・実践研修の発展問題
クラッシェンが提唱した、現在の能力よりわずかに高い理解可能なインプットを表す概念はどれか。
- 1. i+1
- 2. i+0
- 3. プッシュト・アウトプット
問88
言語と心理
Pienemannの教授可能性仮説では、学習者の発達段階を超えた文法項目は教えても定着しにくいとされる。
問89
言語と心理
次のうち、第二言語習得における『年齢効果』として一般に観察されている傾向はどれか。
- 1. 全分野で年長者が有利
- 2. 全分野で差はない
- 3. 発音は年少者・短期文法習得は年長者が有利
問90
音声・音韻の発展問題
起伏型のアクセントには、頭高型・中高型・尾高型が含まれる。
問91
言語
使役文の『〜(さ)せる』は強制使役と許可使役の2つの意味で使われる。
問92
文法・語彙の発展問題
次のうち、「窓が割れている」の「〜ている」が表す意味として最も適切なものはどれか。
- 1. 結果状態
- 2. 進行中
- 3. 経験
- 4. 反復
問93
文法・語彙の発展問題
「窓が開けてある」のような「〜てある」は、他動詞に付いて動作の結果が意図的に維持されている状態を表すアスペクト形式である。
問94
言語と教育
次のうち、シラバスの類型に含まれないものはどれか。
- 1. 構造シラバス
- 2. タスクシラバス
- 3. 文化シラバス
問95
教授法・評価・実践研修の発展問題
インプット中の言語項目に意識的に注意を向けることが習得に重要だとする仮説はどれか。
- 1. モニター仮説
- 2. 気づき仮説(noticing)
- 3. 自然順序仮説
問96
文法・語彙の発展問題
待遇表現は、敬語だけでなく、依頼・断りなどの場面でのぼかし表現やクッション言葉も含め、相手との人間関係に配慮した言語使用全般を指す。
問97
教授法・評価・実践研修の発展問題
ルーブリックは、評価の観点と到達度の段階を表形式で示し、評価基準を明示化する採点指針である。
問98
教授法・評価・実践研修の発展問題
ポートフォリオ評価は、一回の筆記試験の点数のみで学習成果を総合的に判断する評価方法である。
問99
言語
日本語の動詞は『五段活用』『カ変』の2活用に限定されるのが伝統的分類である。
問100
言語と心理
次のうち、ヴィゴツキーのZPD(最近接発達領域)の説明として正しいものはどれか。
- 1. 学習者が自力で解決できる領域
- 2. 他者の援助で解決できる領域
- 3. 認知発達の最終段階
問101
音声・音韻の発展問題
「あんぱん」と発音するとき、撥音「ン」が同化して実現される音はどれか。
- 1. 軟口蓋鼻音[ŋ]
- 2. 歯茎鼻音[n]
- 3. 両唇鼻音[m]
- 4. 硬口蓋鼻音[ɲ]
問102
言語
次のうち、日本語の『し』音のIPA表記として正しいものはどれか。
- 1. [si]
- 2. [ɕi]
- 3. [ʃi]
問103
言語
格助詞『に』は時間・場所・着点・対象・目的等の多義的機能を持つ。
問104
教授法・評価・実践研修の発展問題
学習開始時の既習事項・学習環境・適性など、学習者の準備状態を把握する調査はどれか。
- 1. ニーズ分析
- 2. レディネス調査
- 3. 項目分析
問105
社会・文化・地域
特定技能制度は2015年4月に創設された新たな在留資格で、人手不足分野での外国人材受入を目的とする。
問106
言語と教育
4技能の伝統的分類で、聞く・読むは産出技能、話す・書くは受容技能に分類される。
問107
文法・語彙の発展問題
次のうち、「〜てしまう」が表す典型的な意味の組合せとして最も適切なものはどれか。
- 1. 進行と反復
- 2. 許可と禁止
- 3. 尊敬と謙譲
- 4. 完了と残念・後悔
問108
教授法・評価・実践研修の発展問題
セリンカーの中間言語とは、学習者が習得過程で形成する、母語とも目標言語とも異なる独自の言語体系である。
問109
言語と教育
次のうち、コースデザインの第一段階として最も適切なものはどれか。
- 1. ニーズ分析
- 2. 教材選定
- 3. 評価設計
問110
文法・語彙の発展問題
次のうち、伝聞の証拠性を表す「〜そうだ」の例として最も適切なものはどれか。
- 1. 雨が降りそうだ
- 2. 彼は来るそうだ
- 3. おいしそうだ
- 4. 倒れそうだ
問111
言語
アスペクトは話者の判断を表す文法カテゴリーで、日本語の『〜ている』は推量を表す。
問112
言語と心理
次のうち、Bartlettに由来し、既有知識の枠組みを意味する概念はどれか。
- 1. スキーマ
- 2. モニター
- 3. フィルター
問113
言語
格助詞『で』は場所・手段・原因・状態・範囲等の機能を持つ。
問114
言語
ヴォイス(態)は動作主と被動作主の関係を表す文法カテゴリーで、日本語は能動・受身・使役・可能等がある。
問115
社会・文化・地域
日本語教員試験の合格率は毎年90%以上で、誰でも容易に合格できる試験である。
問116
社会・文化・地域
在留資格『留学』は2010年改正後も大学生のみが対象で、日本語学校・専門学校生は対象外である。
問117
言語と心理
スキャフォールディング(足場かけ)はピアジェが提唱した、感覚運動期の援助概念である。
問118
教授法・評価・実践研修の発展問題
「応用(活用)」段階は、学習項目を実際のコミュニケーション場面に近い形で自由に使わせる段階である。
問119
言語
次のうち、日本語のテンス体系として正しいものはどれか。
- 1. 過去・現在・未来の3分
- 2. 過去・非過去の2分
- 3. 完了・未完了の2分
問120
言語と社会
ピジン語は接触言語であり、母語話者を持たない簡略化された言語形式である。
問121
言語
次のうち、謙譲語II(丁重語)の例として正しいものはどれか。
- 1. 伺う
- 2. 申し上げる
- 3. 参る
問122
教授法・評価・実践研修の発展問題
生教材(生の素材)とは、日本語学習者向けに難易度を調整して作成された加工教材のことを指す。
問123
言語と教育
次のうち、反転授業(flipped classroom)の説明として正しいものはどれか。
- 1. 対面と遠隔を逆転する
- 2. 授業前予習+対面で応用活動
- 3. 教師と学習者の役割を逆転する
問124
言語と心理
メタ認知ストラテジーには『プランニング』『モニタリング』『評価』が含まれる。
問125
言語と教育
次のうち、テストの妥当性(validity)の説明として正しいものはどれか。
- 1. 結果が安定しているか
- 2. 測りたいものを測れているか
- 3. 実施が簡便か
問126
教授法・評価・実践研修の発展問題
オーディオリンガル・メソッドは、認知主義心理学とチョムスキーの生成文法を理論的基盤として成立した。
問127
文法・語彙の発展問題
敬語の5分類では、「いたす」「申す」などは謙譲語II(丁重語)に分類され、聞き手に対して丁重に述べる働きを持つ。
問128
言語
次のうち、敬語5分類で2007年答申により独立した分類はどれか。
- 1. 尊敬語
- 2. 丁寧語
- 3. 美化語
問129
言語と教育
リキャスト(recast)は学習者の誤用を会話の流れを止めずに正しい形で言い直すフィードバックである。
問130
教授法・評価・実践研修の発展問題
コミュニカティブ・アプローチ(CLT)の理論的支柱は、ハイムズが提唱したコミュニケーション能力の概念である。
問131
社会・文化・地域
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)は2010年に欧州連合(EU)が発表した言語能力の参照枠組みである。
問132
言語
日本語のSVO語順は主語・動詞・目的語の順で、述語中位配置が原則である。
問133
音声・音韻の発展問題
音声が作られる際の発声器官の動きや構えに着目して音声を研究する分野はどれか。
- 1. 音響音声学
- 2. 聴覚音声学
- 3. 音韻論
- 4. 調音音声学
問134
音声・音韻の発展問題
次のうち、調音法が「破擦音」である日本語の子音はどれか。
- 1. パの子音[p]
- 2. サの子音[s]
- 3. マの子音[m]
- 4. ツの子音[ts]
問135
言語と心理
Chomskyの普遍文法(UG)は人間に生得的に備わる言語能力とされる。
問136
社会・文化・地域
次のうち、日本語教育能力検定試験(JEES)を実施している団体はどれか。
- 1. 文部科学省
- 2. 国際交流基金
- 3. 日本国際教育支援協会
問137
言語と心理
Dörnyei(ドルニェイ)はL2モチベーション自己システム(L2 Motivational Self System)を提唱した。
問138
言語と教育
ニーズ分析は学習者の現在の言語能力と目標到達点とのギャップを把握するための分析である。
問139
言語と教育
GTM(文法訳読法)は20世紀後半にCLT(コミュニカティブ・アプローチ)から派生した教授法である。
問140
言語と教育
JF日本語教育スタンダードはCEFRに準拠し『言語能力』と『言語活動』を相互的に捉える。
問141
文法・語彙の発展問題
複合助詞「にとって」と格助詞「に」は意味・機能とも同一で、相互に置き換えても文の意味は変わらない。
問142
言語と心理
Cumminsの言語能力理論ではBICS(基本的伝達言語能力)とCALP(認知的学習言語能力)が区別される。
問143
言語と心理
誤用分析(error analysis)はLado(ラドー)が1950年代に発展させた研究手法である。
問144
教授法・評価・実践研修の発展問題
直接法は、学習者の母語を介在させずに目標言語のみで指導し、実物・絵・動作で意味を伝える教授法である。
問145
音声・音韻の発展問題
母音を分類する三つの基本的な観点として正しい組み合わせはどれか。
- 1. 舌の高さ・舌の前後・円唇/非円唇
- 2. 破裂・摩擦・鼻音
- 3. 調音点・調音法・声帯振動
- 4. 高さ・強さ・長さ
問146
音声・音韻の発展問題
両唇を閉じてから一気に開放して出す日本語の[p][b]は、調音法上は摩擦音に分類される。
問147
教授法・評価・実践研修の発展問題
「空港で」「買い物で」など、言語を使用する状況を基準に学習項目を配列するシラバスはどれか。
- 1. 構造シラバス
- 2. 場面シラバス
- 3. 技能シラバス
問148
言語
東京式アクセントは強弱の強さでアクセント型を区別する『強勢』方式である。
問149
言語と教育
次のうち、achievement test と proficiency test の違いとして正しいものはどれか。
- 1. achievement は事前評価、proficiency は事後評価
- 2. achievement はコース内容、proficiency は総合言語能力
- 3. 両者は同じ意味
問150
教授法・評価・実践研修の発展問題
カウンセリングの考え方を取り入れ、学習者の不安軽減を重視する教授法はどれか。
- 1. オーディオリンガル法
- 2. TBLT
- 3. コミュニティ・ランゲージ・ラーニング(CLL)
問151
言語と教育
次のうち、ALM(オーディオ・リンガル・メソッド)の理論的基盤として正しいものはどれか。
- 1. 生成文法と認知心理学
- 2. 構造言語学と行動主義
- 3. 機能言語学と社会構成主義
問152
教授法・評価・実践研修の発展問題
項目分析で、得点上位群と下位群の正答率差などにより、項目が能力差をどの程度区別するかを示す指標はどれか。
- 1. 項目困難度
- 2. 通過率
- 3. 識別力(弁別力)
問153
教授法・評価・実践研修の発展問題
学習者の作品や学習記録を継続的に蓄積し、多面的に学習成果を評価する方法はどれか。
- 1. 客観テスト
- 2. ポートフォリオ評価
- 3. 識別力分析
問154
音声・音韻の発展問題
長音「ー」は、直前の母音の調音をそのまま延長して作られ、1拍分の長さを持つ特殊拍である。
問155
社会・文化・地域
次のうち、認定日本語教育機関制度を所管する省庁はどれか。
- 1. 文部科学省
- 2. 法務省
- 3. 外務省
問156
教授法・評価・実践研修の発展問題
場面シラバスは、文法項目の体系性を最優先に配列し、コミュニケーション場面は考慮しないシラバスである。
問157
言語と教育
次のうち、自然順序仮説の根拠となった研究はどれか。
- 1. Chomsky の生成文法研究
- 2. Dulay・Burt の形態素研究
- 3. Pienemann の処理可能性研究
問158
言語
日本語の音韻の単位は音節で、外来語の長音『カー』は1音節1拍と数える。
問159
言語と心理
次のうち、Lennebergが提唱した仮説はどれか。
- 1. 対照分析仮説
- 2. 臨界期仮説
- 3. 出力仮説
問160
社会・文化・地域
応用試験は聴解50問50分と読解60問100分の2部構成・合計110点である。
問161
音声・音韻の発展問題
母音の無声化とは、無声子音に挟まれた狭母音[i][ɯ]が声帯振動を失って発音される現象である。
問162
音声・音韻の発展問題
撥音「ン」は、後続する子音の調音点に合わせて[m][n][ŋ][ɴ]などに発音が変わる(鼻音化・同化)。
問163
音声・音韻の発展問題
連濁とは、二つの語が複合する際に後部要素の語頭清音が濁音に変わる現象である。
問164
社会・文化・地域
認定日本語教育機関の3課程区分は『留学』『就労』『生活』である。
問165
言語と教育
次のうち、Lyster・Ranta の訂正フィードバック類型でリキャストの分類として正しいものはどれか。
- 1. 明示的訂正
- 2. 暗示的訂正
- 3. メタ言語的フィードバック
問166
言語と心理
次のうち、ピアジェの認知発達段階で抽象的思考や仮説演繹的思考が可能になるのはどの段階か。
- 1. 感覚運動期
- 2. 具体的操作期
- 3. 形式的操作期
問167
教授法・評価・実践研修の発展問題
項目困難度が極端に高い(ほぼ全員正答)問題は、識別力が高く良問とされ積極的に採用すべきである。
問168
文法・語彙の発展問題
擬音語と擬態語はいずれも実際の音を写したものであり、両者に意味機能上の区別はない。
問169
言語
日本語の『ら』行子音は弾き音 [ɾ] で、英語の [l] や [r] とは異なる音である。
問170
言語と心理
次のうち、Baddeleyのワーキングメモリモデルの3構成要素に含まれないものはどれか。
- 1. 中央実行系
- 2. 音韻ループ
- 3. 長期記憶バッファ
問171
文法・語彙の発展問題
使役受身「行かせられる」は、使役形「行かせる」に受身「られる」が付いた形で、話者が他者から強制されて不本意に動作する意味を表す。
問172
教授法・評価・実践研修の発展問題
教案における「導入」は、学習者が習った文型を実際の場面で自由に運用する最終段階を指す。
問173
言語と心理
Baddeleyのワーキングメモリモデルでは中央実行系・音韻ループ・視空間スケッチパッドが想定される。
問174
言語
日本語の『さ』行と『た』行は全行とも一律に [s] [t] で発音され、例外はない。
問175
文法・語彙の発展問題
次のうち、美化語の例として最も適切なものはどれか。
- 1. お宅にいらっしゃる
- 2. 先生に申し上げる
- 3. お料理を作る
- 4. 明日まいります
問176
言語
条件節『〜と・〜ば・〜たら・〜なら』はそれぞれ意味的・統語的に異なる条件を表す。
問177
社会・文化・地域
登録日本語教員になるには試験合格に加えて『実践研修』の修了が必要である。
問178
音声・音韻の発展問題
ポーズ(休止)は単なる発話の停止にすぎず、意味の区切りや文構造とは無関係である。
問179
言語
次のうち、待遇表現で『相手を立てる』機能を担う敬語はどれか。
- 1. 尊敬語
- 2. 美化語
- 3. 丁寧語
問180
言語と心理
次のうち、Schmidtの『気づき仮説』の主張として正しいものはどれか。
- 1. 無意識的習得で十分
- 2. 意識的な気づきが習得の必要条件
- 3. 気づきは習得を阻害
問181
社会・文化・地域
次のうち、DMIS(異文化感受性発達モデル)を提唱した研究者はどれか。
- 1. ベネット
- 2. ホフステード
- 3. トロンペナールス
問182
言語と心理
次のうち、Selinkerが提唱した概念はどれか。
- 1. 普遍文法
- 2. 中間言語
- 3. 情意フィルター
問183
音声・音韻の発展問題
次のうち、調音点が「軟口蓋」である子音の組み合わせはどれか。
- 1. [p][b]
- 2. [t][d]
- 3. [k][g][ŋ]
- 4. [s][z]
問184
教授法・評価・実践研修の発展問題
特定コースの内容に依存せず、現在の一般的な言語運用能力の水準を測るテストはどれか。
- 1. 到達度テスト
- 2. 熟達度テスト
- 3. 診断テスト
問185
言語と社会
次のうち、上田万年が主導した近代日本語政策の中心テーマはどれか。
- 1. 標準語の確立
- 2. 方言の保護
- 3. 外国語の排除
問186
文法・語彙の発展問題
次のうち、格助詞「に」の用法に含まれないものはどれか。
- 1. 時間(3時に会う)
- 2. 着点(家に帰る)
- 3. 手段(電車で行く)
- 4. 対象(友人に会う)
問187
音声・音韻の発展問題
平板型のアクセントとは、語の途中に下がり目(アクセント核)を持たない型である。
問188
言語と心理
Long のインタラクション仮説は学習者間相互作用の意味交渉が習得を促進するとする。
問189
音声・音韻の発展問題
発音指導では、学習者の誤りを音声的特徴に基づいて分析し、調音点や調音法の違いを意識させることが有効である。
問190
言語と教育
直接法は学習者の母語を主たる媒介語として教える教授法である。
問191
音声・音韻の発展問題
ライマンの法則とは、後部要素にすでに濁音が含まれる場合は連濁が起こりやすいという規則である。
問192
社会・文化・地域
次のうち、登録日本語教員制度の根拠法として正しいものはどれか。
- 1. 日本語教育機関認定法(令和5年法律第41号)
- 2. 教育基本法
- 3. 出入国管理及び難民認定法
問193
音声・音韻の発展問題
半母音[j][w]は完全な閉鎖や狭めを伴うため、調音法上は破裂音に分類される。
問194
音声・音韻の発展問題
国際音声記号(IPA)は、日本語の音声だけを表記するために作られた専用の記号体系である。
問195
社会・文化・地域
やさしい日本語は災害時の情報伝達を契機に1995年阪神淡路大震災後に提唱された。
問196
教授法・評価・実践研修の発展問題
文法訳読法(GTM)は、目標言語の文法規則を母語で説明し、文を翻訳させることを中心とする教授法である。
問197
言語と教育
次のうち、CEFRが提案する4つの言語活動分類に含まれないものはどれか。
- 1. 受容
- 2. やり取り
- 3. 翻訳
問198
文法・語彙の発展問題
逆接を表す「〜のに」と「〜が/〜けれど」は完全に等価で、話者の意外・不満などの含みに違いはない。
問199
教授法・評価・実践研修の発展問題
シュミットの気づき仮説では、インプット中の言語項目に意識的に注意を向ける「気づき」が習得に重要とされる。
問200
言語
モダリティは時間関係を表す文法カテゴリーで、過去モダリティと現在モダリティに大別される。
問201
教授法・評価・実践研修の発展問題
eラーニングや遠隔授業など、ICTを活用した日本語教育の利点として最も適切なものはどれか。
- 1. 対面でしか学べないため学習機会が限定される
- 2. 教師の役割が完全に不要になる
- 3. 時間・場所の制約を超えて学習機会を提供できる
問202
言語と教育
次のうち、サイレントウェイを開発した研究者はどれか。
- 1. Krashen
- 2. Lozanov
- 3. Gattegno
問203
言語と教育
次のうち、『みんなの日本語』の発行元はどれか。
- 1. スリーエーネットワーク
- 2. ジャパンタイムズ
- 3. 国際交流基金
問204
言語と教育
次のうち、形成的評価の説明として正しいものはどれか。
- 1. コース最終時に成績判定する評価
- 2. 学習過程で指導改善のために行う評価
- 3. 入学時にレベル分けする評価
問205
言語
節構造として『主節・従属節』があり、従属節は連体節・副詞節・名詞節等に分類される。
問206
教授法・評価・実践研修の発展問題
サイレント・ウェイは、教師ができるだけ多く発話し、学習者の沈黙を保たせることを特徴とする教授法である。
問207
文法・語彙の発展問題
次のうち、当為(義務・必要)のモダリティを表す形式として最も適切なものはどれか。
- 1. 〜なければならない
- 2. 〜だろう
- 3. 〜らしい
- 4. 〜そうだ
問208
教授法・評価・実践研修の発展問題
学習途中で実施し、指導の改善や学習者へのフィードバックを目的とする評価はどれか。
- 1. 形成的評価
- 2. 総括的評価
- 3. 熟達度評価
問209
言語と教育
意味交渉(negotiation of meaning)は誤解が生じた際の確認・繰り返し・言い換え等の相互作用を指す。
問210
言語
次のうち、撥音『ん』が [m] で実現される環境はどれか。
- 1. 両唇音の前
- 2. 歯茎音の前
- 3. 硬口蓋音の前